訪日外国人への対応力をつけよう！英語や中国語のPOP作成方法

近年ますますグローバル化が進み、日本を訪れる外国人が増えています。しかし、せっかくお店にやって来ても、店内の表示などが日本語ばかりで戸惑ってしまい、何も買わずに帰ってしまうケースも少なくありません。訪日外国人の集客を狙うならば、まずは英語や中国語のPOPを作成してみてはいかがでしょうか。今回は、英語や中国語のPOP作成方法についてご紹介します。

【ポイント】具体的な数字やイラストを入れる

POP作成の基本は、日本人向けのPOPを作成する場合と変わりません。
英語や中国語対応のPOP作成を考える際に、「この書き方で訪日外国人に伝わるのだろうか」と言葉に意識が向きがちですが、POP作成で大切なポイントは、お客様に商品やメニューに対する興味を持ってもらうことです。そのためにはインスタントコーヒーならば「何杯分のコーヒーが飲めるのか」、ステーキならば「何グラムからオーダーできるのか」など、具体的な数字をPOPに記載することが重要です。

また、英語や中国語のPOP作成では、文字を入れ過ぎないように気を付けてください。どんなに表現が正しくても、細かい字でびっしりと書いてあると読む気がなくなってしまいます。文字ばかり入れるのではなく、イラストを適度に入れることをおすすめします。それによってPOPの内容がひと目で分かり、POP作成にも手間がかかりません。一番大切な文字情報を大きく載せた方が、訪日外国人にとって分かりやすいPOPとなるでしょう。

POPに使える英語表現

バーゲンやセールに関連した表現

「バーゲン」「セール」の英語のスペルは「bargain」「sale」です。大文字で「BARGAIN」「SALE」と書けば目立ちます。デパートのPOPでよく見かける「clearance sale（クリアランスセール）」とは、「商品入れ替えのための一掃セール」を指します。

在庫一掃バーゲンセールを表す他の表現として、「overstock sale」「blowout sale」があります。「overstock」は「仕入れ過剰」、「blowout」は「破裂」という意味です。「開店セール（grand opening sale）」「お客様感謝デー（customer　appreciation day）」といった表現も覚えておきましょう。

商品のリリース時期や入荷時期に関連した表現

「新作」は「new releases」、「新入荷」は「new arrivals」、「新商品」は「new products」と言います。「季節限定商品」ならば「seasonal products」、「在庫限り」である場合は「while supplies last」と表現しましょう。スーパーや家電量販店でよく見かける「店長のおすすめ」は、「manager’s choice」と書きます。

値引きに関連した英語表現

大々的にセールを行うほどではないが、特定の商品を目立たせたい場合に役立つ表現もあります。「値下げ」は「price reduced」「marked down」「price drop」、「半額」は「half price」、全品30％オフは「all items 30% off」と表現しましょう。

大量仕入れにより安売りできるアウトレットショップでは、「最安値」という意味の「the lowest price」が使いやすいでしょう。「毎日安値」を意味する「everyday low price」も、英語POPを作成する際に便利な表現です。

POPに使える中国語表現

中国人観光客がわざわざ日本まで来て物を買う理由は、日本製品は安心・安全と考えているからです。なお、「日本製（メイド・イン・ジャパン）」は、中国語で「日本制造」と書きます。

他に中国語POPを作成するときに便利な言葉として、「特价（特価）」「人气第一名（人気ナンバーワン）」「人气商品（人気商品）」が挙げられます。なお、50％オフと表現したい場合には、「打5折」と書きます。

なお、POPは赤を背景にすると印象が良くなります。中国人にとって、赤は国旗の色であり、縁起の良い色、厄よけの色という認識を持っているためです。

おわりに

今回は、英語や中国語のPOP作成方法についてご紹介しました。POPの目的は、商品に対する興味を喚起することです。訪日外国人対応のPOPであっても、POPの作り方は変わりません。具体的な数字やイラストを入れたPOPでお客様の関心を引き、リピーターになってもらいましょう。