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ホーム お役立ちコラム 商品の試作品や治具の製作など、3Dプリンターの活用方法

公開日:2017.08.21

商品の試作品や治具の製作など、
3Dプリンターの活用方法

商品の試作品や治具の製作
最近、3Dプリンターという言葉を耳にする機会が多くなりました。しかし、3Dプリンターを使ってみたいとは思うものの、実際どのように活用すれば良いのか分からないという方もいるのではないでしょうか。そこで今回は、3Dプリンターの活用方法についてご紹介します。

3Dプリンターとは

3Dプリンターとは、3D(3次元)データをもとにして樹脂や金属を積層し、立体物を造形するプリンターです。データを紙面に印刷する従来のプリンターに対し、3Dプリンターは立体物を印刷するため、立体印刷機とも呼ばれます。

3Dプリンターは1980年代にアメリカで開発され、2013年頃から世界的に注目を浴びるようになりました。今では3Dプリンターを設置している印刷会社の数も増えている他、個人向けの安価な3Dプリンターも販売され、ビジネスでもプライベートでも身近な存在になりつつあります。

3Dプリンターは当初、試作品や模型の製作を目的に利用されていました。

新製品の開発では、量産前に試作品(プロトタイプ)を作り、性能を評価しなければなりませんが、試作品製作に掛かるコストは企業にとって大きな負担になります。

しかし3Dプリンターの登場により、試作品の製作コストの削減が可能になりました。ただし、この時点では「使用できる素材が限られる」「精度が低い」などの制約がありました。

広がり続ける3Dプリンターの活用シーン

3Dプリンターの活用シーン

その後、3Dプリンターの技術が向上し、使用できる素材の種類も増えたことなどから、試作品の製作以外にも利用されるようになっています。

また、3Dプリンターの造形方式の一つ、「FDM(Fused Deposition Modeling、熱溶解積層法)」の基本特許が2009年に切れ、FDM方式の3Dプリンターの価格が低下しました。

これにより、数百万円から1,000万円した3Dプリンターが数十万円から購入できるようになり、大企業のみならず中小企業や個人事務所でも導入されるようになったのです。

3Dプリンターの精度が上がり、従来よりも耐久性に優れた造形物を出力できるようになったことで、量産品に近いクオリティーを持つ試作品はもちろん、治具や自社プロモーションのためのノベルティ製作も可能です。加工が難しい複雑な形状であっても、比較的短時間で製作できる点も魅力です。

3Dプリンターを活用する際の注意点

活用する際の注意点

モノづくりの分野で注目を浴びる3Dプリンターですが、注意したい点もあります。

1点目は、3Dプリンター活用に伴うコストです。

個人向けの安価な製品が販売されている一方で、業務用の3Dプリンターは高額です。気軽に業務用3Dプリンターを導入することは難しいかもしれません。また、本体価格などの初期費用だけでなく、ランニングコスト(消耗品の費用や保守料金)が発生することも心に留めておく必要があります。

2点目は、3Dプリンターを使いこなせる人員の確保です。

3Dプリンターは、使いこなせれば多彩な活用方法、時間やコストの削減、品質向上とさまざまな面で期待が持てます。しかし、3Dプリンターの能力を最大限に引き出すためには、ある程度の知識と技術が求められます。例えば、CADやCGが分からなければ、立体物を造形する際に用いる3Dプリンター用のデータを作成することができません。

近年では3Dプリント出力サービスを始める印刷会社も増えているため、3Dプリンターを自社に設置することが難しい場合は、そのようなサービスを利用することをおすすめします。3Dデータを入稿すれば3Dプリントしてくれる他、DXF形式などの2DCADをもとに3Dデータを作成することも可能です。

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