We are Kinko's ~MPMがつくるオンデマンドプリントの未来~
MPMが創る、オンデマンドプリントの未来。 顧客課題の改善を強力支援
業務管理、コスト削減などクライアントが日々抱えるさまざまな課題。
オンデマンドプリンティングを得意とするキンコーズが新たに取り組んだ、
『MPM』という新しいソリューション開発でクライアントの課題を一挙に解決!
提案から運用まで、チームワークで乗り越えたストーリーとは。
オンデマンドMPM(以下、MPM)とは、お客様の販促資材を管理できる、キンコーズ自社製のクラウドシステムです。
印刷物の受発注業務・デザイン業務・コンテンツ管理・資材制作・資材保管など、これまでそれぞれに管理されていた業務が、オンデマンドMPMを使うことで一元管理されたワークフローに集約することが可能となります。
*MPM(Marketing Print Management)
逆境を跳ね返し受注を獲得した、MPMという新しいシステム
永岡:最初にキンコーズのデジタルソリューションの開発部門に相談したのは、キンコーズと長年お取り引きのあるお客様(A社)への業務改善型のシステム構築の提案でした。A社は年間を通じ多くの印刷物をご発注いただいているお客様で、通年4回季節毎のキャンペーン販促用チラシをキンコーズで印刷するという案件を長年一緒に取り組ませていただいてました。 A社の各営業担当者がそれぞれの担当クライアントごとに確認を行い、手入力制作いただいており、内容的にはさほど難しいものではないのですが、A社、キンコーズ共にとにかく工数が多い煩雑な業務フローになっていました。 私自身、改善の余地があると感じており、お客様にとっても、この発注作業の効率化が大きな課題になっていました。最初、当社でも発注のシステム化の提案を行なったのですが、提案内容としてはA社のご担当者が満足するものではなく、長年対応してきた案件自体、他社へ流れそうになっていました。このままではいけない、と相談したのが、キンコーズでデジタルソリューションの企画・開発・導入支援をする部門(以下、デジタル企画)の守屋さんと穂保さんでした。
穂保:当時、MPMのシステム自体が開発されたばかりで、まずはキンコーズの自社利用で試してみよう、という状態だったんです(笑)。でもシステム自体、汎用性の高いものではあったので、良い機会をもらったと思いました。
守屋:MPMの顧客への導入については、私たちもまだ手探り状態だったので、どこまでできるかわかりませんでしたが、永岡さんと一緒にヒアリングに伺い、A社が抱える課題を一つずつ整理していきました。
永岡:まずは、お客様の煩雑なキャンペーン内容をデータベース化すること、それによって効率的な組版システムも構築できる。デジタル企画が作ってくれた提案内容をもとに、A社にもう一度プレゼンのチャンスをください、とお願いしました。 熱意を汲んでいただけ、まさに、背水の陣となったわけです。
穂保:それまで、A社から入稿されるデータは制作ソフトがバラバラで、それをチェックし、整え、場合によっては再度お客様に校正をしてもらう、といったことにも対応するキンコーズの店舗スタッフの負荷も大きく、入稿形態も統一されることから、MPMは当社にとってもメリットのあるものでした。
永岡:再チャンスをいただけた提案をまとめるのに、デジタル企画とは何度も何度も打ち合わせを繰り返し、提案内容が売り手本位ではなく顧客の課題を解決するためのものになるよう、非常にシビアな話もしました(笑)。でもそのおかげで、A社のご担当者様にもご納得していただけるものとなって無事に受注することができました。受注できた要因は大きく2つ。一つは、MPM自体をお客様が使いやすいシステムをベースにカスタマイズし、さらにコスト削減につながる内容にしたこと。もう一つは印刷発注後、最終納品に至るまで、お客様の要望にきめ細やかに対応し築いてきたキンコーズの店舗スタッフへの信頼感でした。
クライアントの将来像を共に描く
永岡:契約から実稼働まで、実は1年ほどかかりました。 A社側で実際に利用する営業担当者の皆様にとっては、新しいシステム導入となるわけなので、今まで煩雑だったとはいえ、本システムは従来のやり方と大きく変わるという点でも、時間をかけて慎重に進めていきました。 開発者の穂保さんにも講習会を開いてもらなど、A社内部にとっても導入までに、必要な時間だったんです。そういったことまで見越した提案というのは、クライアントが何を望んでいるのか、どこに重きをおいているのかを関わるメンバーが理解することが大事だと思うんです。
守屋:キンコーズはシステムの販売がメインではないので、その先にある印刷などトータルでのサポートができることが大きな強みだと思います。システムを売りっぱなしにするのではなく、その後もしっかりフォローしていくこと。例えば、3年くらいかけてクライアントができることを中期的にきちんとやっていきましょう、と私たちも一緒に将来像を描いていくことを大切にしています。MPMは汎用性の高いシステムなので、そのデータを元にクロス提案もしやすくなってくるんです。
財津:私はシステム開発時は店舗スタッフとしてA社の案件に携わっていました。現在は、A社のMPMサポート窓口として対応しています。日々いろいろなご相談をいただくのですが、ご要望や、私の方で気づいたことなどは常にフィードバックして改善していけるように心がけています。
永岡:財津さんはA社のご担当者ともしっかりコミュニケーションをとってくれているし、要望にもスピーディに対応してくれ、店舗側の作業も理解しているので、クライアントと店舗の橋渡し役を上手にやってもらっています。これは当社のサポート面の大きな強みにもなっていますね。
クライアントのためにこれからも挑戦し続ける
穂保:MPMの大きな強みは「必要な時に必要な分だけ」を実現することで、印刷、業務、保管などのコスト削減と管理などに関する課題を一挙に解決できることです。いくつかの実用例もできましたし、今後もバージョンアップを続け、印刷だけじゃなくトータルでお客様の想いを叶えるためにチャレンジしていきたいですね。
守屋:このシステムは営業にとっても大きな強みになりますし、自分たちの作業効率も上がる。そこでできた時間をクライアントとのコミュニケーションの時間にして、クライアントの課題解決のためにMPMをもっと活用してもらえたらと思います。
財津:MPMは比較的新しいシステムですので、キンコーズの店舗スタッフにもMPMをもっと理解していただき、うまく活用してもらえるようしっかりサポートしていきたいと思っています。
永岡:今までのキンコーズは印刷をメインに活動していましたが、コニカミノルタグループのソリューションという大きな力が加わることで、印刷の前と後をシステムという形で提供できるようになりました。こうしたデジタルソリューションはクライアントにとっても大きなメリットになるので、今後もどんどん営業に活用していきたいと思います。
MPMは、今までキンコーズが取り組んできたオンデマンド印刷という分野に、
デジタルソリューションという形で大きな変革をもたらすものになりつつあります。
お客様が抱えるさまざまな課題を解決するためにMPMはこれからも進化し続けます。
オンデマンドMPMについて、詳しくはこちら(法人向けソリューションサイトに移動します)
※記載されている内容は、2020年11月時点の情報です。ご覧いただいた時点で、情報が変更されている可能性がありますのであらかじめご了承下さい。