ホーム お役立ちコラム 地域活性化の戦略を考えよう!シティプロモーションとは?
公開日:2020.01.17
地域活性化の戦略を考えよう!
シティプロモーションとは?
さまざまな自治体の課題として挙げられている地域活性化。そこで多くの自治体が取り組んでいるのが「シティプロモーション」と呼ばれる活動です。
この記事では、地域活性化の鍵となるシティプロモーションとはどのようなものなのか、そしてどのような戦略アイデアが考えられるのかをご紹介します。
シティプロモーションとは?
「シティプロモーション」とは、地域が持つ特徴をブランド化して、世間に広める活動のことです。
地域の特徴を内外に伝えることで魅力を再確認し、人や資源・情報を呼び込み、活性化につなげることを目的としています。
地域の特産品やゆかりのある人物をモチーフにした「ゆるキャラ」も、実はシティプロモーションの一環です。
地域の外だけではなく地域内への発信も行う
シティプロモーションと聞くと、地域の外に向けたものという印象を持ちがちですが、今地域に住んでいる人に魅力を知ってもらうことも、シティプロモーションの目的の1つです。
外部に向けてのシティプロモーションを行い地域の知名度が上がったとしても、地域内が活性化していなければシティプロモーションの効果を発揮できません。地域内を活性化させるためにも、内部に向けた発信が必要です。
効果測定を行うことも大切
シティプロモーションは、その活動の効果を見る「効果測定」も大切です。例えば人口増減や観光客数の推移、特産品の売り上げ推移など、目的に応じた効果測定を行います。
その結果を踏まえ、これまでの施策を続けるか、方向転換するのかを検討し、プロモーションの内容をブラッシュアップしていきましょう。
シティプロモーションが注目されている背景
地域を活性化につながるシティプロモーション。注目されているプロモーション方法ですが、注目され始めた背景はどのようなことが挙げられるのでしょうか。
地方の過疎化を改善させるため
都心部では人口が集中しているのに対し、地方では年々人口が減少している状況です。人口が減少することで、経済力の低下や都心部への人口流出が起こり、地方の過疎化が進んでしまいます。
その状況から回避するためにも、地方でも住みやすい環境をつくる「地方創生」の活動が始まりました。その地方創生の活動の1つとして地域の魅力をアピールする「シティプロモーション」が広まりました。
コロナ禍による「地方」への注目
2020年は新型コロナウイルスの感染拡大により、世の中が大きく変化しました。
まず、感染防止のために観光地への客足が減ったことを受け、政府は旅行者や観光地を支援するために「Go Toトラベル」を開始。多くの人が地方への国内観光に注目をしています。
また、テレワークが普及したことにより、場所を選ばずに仕事ができるようになりました。
その影響から住まい選びにおいて、これまで重要視されていた通勤のしやすさよりも、住みやすさや支援制度の充実、自然豊かな環境などが求められるようになってきています。地方は都心部と比較して人口が少ないことから感染予防にもつながるとして、地方移住を考えている方が多くいるそうです。
国内観光者の増加や多くの地方移住者を見込める今、シティプロモーションでの地域の魅力を十分に伝えられる機会がやってきているともいえるでしょう。
シティプロモーションを実施する目的
シティプロモーションを実施する目的は、主に3つあります。
地域ブランディングを行いイメージアップにつなげる
地域のブランディングとは、地域の名産品や独自のサービスをその地域のイメージと結びつけてブランド化する取り組みです。
近年、都心部に地方のアンテナショップのオープンや、ふるさと納税が普及したことにより全国の消費者が各地域の名産品を目にする機会が増えてきています。地域のブランディングによって地域の名前が広く知れ渡れば、地元の事業者の売り上げも伸びて、地域の経済を活性化させることができるでしょう。
地域への移住者や定住者を増加させる
シティプロモーションによるさまざまな取り組みは、地域の経済を支えることを目的としています。
そのため、移住者や定住者の数を増やすことで、自治体の財政を維持することが可能です。過疎化が進んでいる地域では、特に力を入れたい部分です。
移住催促のためには、空き家改修費の補助や起業支援、子育て支援などの取り組みを行う必要があります。
地域への来訪者を増やす
住んでくれる人だけではなく、地域へ足を運んでくれる来訪者を増やすことも地域の経済を支えてくれる1つのポイントです。観光客を取り入れられるまちづくりはもちろん、ビジネスイベントを行いビジネス関連の来訪を増やすのも良いでしょう。
シティプロモーションの重要性
さまざまな自治体で取り組んでいるシティプロモーションが、なぜ重要とされているのかを考えてみましょう。
人を呼び寄せ、活気のある地域を実現できる
自治体を維持していくためには、人口が多く、活気のある地域を実現することが大切です。魅力のあるまちづくりを行い、PRすることが、観光客や転入者の増加につなげられます。
地元の住民に、地元に愛着を持ってもらえる
シティプロモーションにおいて大切なのは、住民も共に取り組み、地域のブランドづくりをしていくことです。
そのためにはまず、住民が地域の魅力を理解し、地元に愛着を持ってもらうことが重要です。このことが地元に住む人同士の交流の機会を増やし、住民の流出を防ぐことにもつながります。
シティプロモーションの戦略アイデア
シティプロモーションにおいて大切なのは、どう活動を進めるかです。そこで、シティプロモーションの戦略アイデアをご紹介します。
ポスターやチラシなどによる情報発信
地域を知ってもらうために、まず欠かせないのが情報発信です。
例えば、シティプロモーションの目的に応じたポスターを作成する方法があります。観光ポスターや自治体の施策などを含む、魅力をPRするポスターなどを作成しましょう。
また、ポスターのみではなく、観光パンフレットやチラシ、広告などを組み合わせてさらに認知度アップを狙います。
その際、地域の魅力を紹介するサイトなどに飛べるQRコードを掲載するのもおすすめです。さらに地域に興味を持つきっかけづくりができるかもしれません。
イベントの開催
地域に魅力的な特産品などがある場合は、イベントでその魅力をアピール・体感してもらう方法もあります。首都圏などで行うフェアや、その土地に実際訪れてもらうための農業体験や宿泊体験イベントなどの実施が有効的です。
移住者を増やしたいと考える場合には、Uターン・Jターン・Iターン就職セミナーを行い、移住のきっかけをつくるという方法を検討するのもいいでしょう。
民間企業と連携したプロモーション
民間企業と連携によって、自治体や住民のみではできない活動も行えます。
ホテルや温泉、旅行会社など、実際に観光事業を行う企業とタッグを組むことで、より効果的に人を呼び込むためのプロモーションが可能です。
映画やアニメ、漫画などとのコラボレーション
自分たちが住んでいる地域が映画やアニメ、漫画の舞台である場合には、その点を利用したプロモーションを行えます。
作品の舞台になった場所に足を運ぶ「聖地巡礼」をする方は年々増えており、スタンプラリーやイベントを開催して、作品のファンを集客する工夫を行っている自治体もあります。
動画によるプロモーション制作
動画共有サービスは、今や老若男女問わず多くの人々が利用しています。利用人口が多いということは、動画制作を行い、配信していくことで大きなマーケティング効果を期待できるということです。
実際に、プロモーション動画を制作している自治体も多くあります。名産品や観光地などのアピール動画やテレビ番組風に動画を制作して、地域の魅力を伝えています。
現代において、動画での宣伝は大きな効果があると考えられ、一般的になりつつあります。
動画制作が難しい場合は、チラシやパンフレットから動画にする手法がおすすめです。チラシなどに載っている情報を自動的に切り取り、動画にしていきます。構成を考えたり撮影をしたりする必要がないため、効率良く動画制作することが可能です。
今あるチラシをおまかせ動画化!キンコーズの「チラシde動画」サービスがおすすめです。
おわりに
シティプロモーションを行う上では、他の自治体で成功した方法が自分の地域にも当てはまるとは限りません。もちろん他の地域の事例は参考にできますが、まずは自分たちの地域では「何が求められているのか」を明確にしましょう。
観光地なら観光客増加のために何ができるのか、また人口減少が問題であれば、転入者の増加とともに人口流出を防ぐことを目的としたプロモーションを行います。どのような目的でシティプロモーションを行うかによって、アプローチ方法も変わってくるはずです。
まずシティプロモーションを行う目的を明確にし、地域の特性に合った戦略を考えていきましょう。
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