ホーム お役立ちコラム 災害時に備えよう!企業の災害対策に 重要なBCP対策とは?
公開日:2020.01.28
災害時に備えよう!企業の災害対策に
重要なBCP対策とは?
災害やトラブルなど、緊急時にも事業を継続させることを目的としたBCP対策。企業や個人を守るためにも、いつ発生するかわからない自然災害やトラブルなどを想定したBCP対策を講じておくことが大切です。
今回は災害やトラブル時における、企業の事業継続に重要なBCP対策について解説します。
BCP対策とは?
BCP(Business Continuity Plan)とは、日本語で事業継続計画と訳します。企業が災害や事故といった緊急事態に、人材・資産などへの被害を最小限に抑えて、迅速な復旧と継続ができように想定したマニュアルがBCP対策です。
ひとえにBCP対策といっても、その対応は多岐にわたります。人的安全と確保・システムやデータを含む企業資産の保管・インフラ全般の確保と復旧手段・最低限のライフライン確保などが挙げられます。
BCP対策と防災対策の違い
BCP対策は企業や行政が緊急事態の際に、人員と資産などに被害があった場合の速やかな復旧と事業・業務の再開を目的としています。地震・津波・洪水・豪雨・台風などの自然災害を含む、事故・集団感染・事件・テロといった全てのトラブルや脅威がその対象です。
防災対策とは、自然災害から個人の生命と財産、そして企業資産を守ることを最優先としています。対象は自然災害のみです。
つまり、BCP対策は被害があった後を想定した対策で、防災対策は災害の被害を回避するための対策といえるでしょう。
【企業向け】災害対策の重要性を知ろう
世界的に大きな災害や事件が頻発する昨今。企業レベルでの災害対策への意識を持つことの重要性が増してきているといえるでしょう。災害対策をしておくことで、いざという時に事業の継続が不可能になるのを防ぐことができます。
なんらかの原因で業務が停止すれば、取引先の企業や関係する各方面にも、損害を与えたり信頼を失ったりする恐れもあります。
BCP対策は、災害時にそういった事態を防ぐために、とても重要な役割を持っています。
BCP対策のメリット
災害が発生すれば冷静さを失い、判断能力が低下してしまうことも少なくありません。そういう状況でも、事前にBCP対策をしておけば、復旧と業務継続のための判断ができます。
また、取引先や関係者に被害が及ばないように対策をしておくことで、先方からの信頼にも繋がります。
BCP対策はしっかりと!備えておきたい3つのこと
他人事ではない大きな災害や事故などの非常事態。いつ何時、遭遇するのかわからない不測の事態に備えておくことが大切です。
そのためにも、BCP対策として備えておきたい3つの例をご紹介しましょう。
分散化
企業が事業を遂行するためのシステムや資産・人材を複数の拠点に分散させることで、一ヶ所が災害などに遭っても、他の拠点がカバーすることができます。
事業を一ヶ所に集中させるのではなく分散化することによって、全体的な業務停止を防ぐことができるため、とても有効な対策といえるでしょう。
情報のデータ化とバックアップ
災害時には、重要な書類などの消失を防ぐことも重要です。大量に保管されている文書や資料をデータ化して管理しておくことで緊急時の消失を防止できます。
データ化した情報やすでに電子データとして扱っている情報も、クラウドサービスや他の拠点にバックアップしておくことをおすすめします。
インフラによる通信確保
通信手段の確保も災害時の事業継続には不可欠です。とくに災害時には、通常の電話が繋がりにくくなるため、復旧や業務が滞る要因のひとつといえます。インターネット回線を用いたSkypeなどの通信インフラの活用も、災害時の重要な連絡手段です。
おわりに
災害やトラブルなどの緊急時に重要な、BCP対策や備えておくべきことについてご紹介しました。近年高まってきている災害やトラブルを想定した対策への意識。
企業を支える人材や資産への被害を想定し、事業を継続させるためのBCP対策を講じておくことが、企業と個人を守り、明るい将来を切り開いていくために大切なことだといえるでしょう。
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