公開日:2018.07.10
建築模型への3Dプリンターの利用
3Dプリンターを使うメリットは?
もしあなたが建築模型を3Dプリンターで作る場合、なぜ手で作らずに3Dプリンターを使うのでしょうか?
なんとなく3Dプリントしてみたいからと言う理由もあるかも知れませんが、一番のメリットは、複雑で手作業で作りづらいものを自働作ることが可能だからでしょう。
簡単な模型、特にスタディ模型などスチレンボードを切り出して作れるものは、作業者が慣れていることもあり、早く手軽に安価に作れますので3Dプリンターに乗り換えるメリットは少ないでしょう。
逆に、少し凝ったデザインなどの場合、モニターの中では再現できても、いざ模型を作るとなると手作業で作るのはちょっと難しそうだったりします。
気合を入れてデザインして模型を作ったのに、肝心な所は省略するしかない。
このような、
「複雑な形状でデザインのポイントになる部分なので模型を作りたいけど、手では上手く出来ない」
ような複雑な部分を作るのにメリットがあります。
それでは3Dプリントする為に準備しましょう。
3Dプリントするには、3Dプリンター本体と、3Dプリントしたい物の3Dデータが必要になります。あとは、3Dプリンターで作るぞ!という気持ち(笑)
そこで気合を入れて3Dプリンター本体を購入しても良いのですが、とある噂によると、購入しても一度も造形できずに放置されている3Dプリンターが結構多いとのこと。
実は意外と3Dプリンターを使うハードルは高く、難しそうです。
こんな時、世の中には3Dプリンターを所有していて、3Dプリントすることを代行している会社があります。こういった会社を利用すれば、3Dプリンターを購入する必要はありませんね。
それで残りは3Dプリントしたい3Dデータですが、デザインのポイントになる部分ならば、もしかしたら3Dデータで作成していませんか?
いまお使いのソフトに、「別名で保存」や「書き出し」などのメニューがあると思います。そこに「.stl」という形式があればおめでとうございます。
3Dプリンター用にデータを保存(書き出し)する事が出来ます。
もし.stlが無い場合は?
もしかしたら「.obj」というファイル形式がありませんか?
stl形式が無い場合でも、obj形式でも対応可能なことが多いので、是非問い合わせてみてください。
良いデータとダメなデータ
実はSTLファイルならば必ず3Dプリントできるかというと、そうではありません。
モニターの中ではなく、実物として作り出しますので、「適切な厚さ」が必要です。(図参照)
もしかしたら3Dプリントする為に少し手を加える必要があるかも知れませんが、デザインの要になる部分を作っていると思いますので、ここはデザイナーの腕の見せ所でしょう。
造形のポイント、テクニック
3Dデータが出来ると、全部のパーツを3Dプリントしてしまいたくなると思います。
そのほうが簡単ですよね。
しかし、手で作れるものも含めて3Dプリンターで作るとその分割高になりますし、3Dプリンターは大きさ(使う材料の量と高さ)が増えるにしたがって、出来上がるまでの日数が加算されていきます。
ポイントは3Dプリントの仕上がる時間が増えるのではなく、「日数」が増えること。
コンペや提案の時間も迫っていますので、ここで時間を使うわけには行きませんので、あくまで3Dプリンターで作る必要があるものだけを作りましょう。
まとめ
近年3Dデータの普及も進んでいますので、いままで第1のハードルだった3Dデータ作成の問題は解消されて行くでしょう。その先に3Dプリンターがあります。
3Dプリンターって聞いたことあるけど実際に使うとなると難しそう、なんて方も、手元に簡単な3Dプリンターあるからそれを使ってるよ~って方も、世の中にはいろいろな種類の3Dプリンターがありますので、この機会に調べてみてはいかがでしょうか。
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