ホーム お役立ちコラム 印刷物の抗菌加工とは?抗菌ラミネートや抗菌ポスターについてご紹介
更新日:2023.10.02
印刷物の抗菌加工とは?抗菌ラミネートや
抗菌ポスターについてご紹介
新型コロナウイルス感染症の流行拡大により、一般消費者の方々の「抗菌」に対する意識はより一層高くなってきています。身の回りに抗菌・除菌アイテムを取り入れている方も多く、店舗や施設にも同等以上の衛生管理が期待されています。
そこで今回は、ポスターやカードなどの印刷物への抗菌加工についてご紹介します。抗菌ラミネートや抗菌ポスターについて詳しく解説しますので、店内や施設内の設備について抗菌の対策を徹底したいとお考えの方はぜひ参考にしてください。
印刷物に使える抗菌加工とは?
「紙」に菌やウイルスが付着するというイメージはあまりない、という方もいらっしゃるかもしれません。
しかし実際には紙の上にも菌やウイルスは付着し、数時間から数日にわたって残存するとされています。つまり、多くの人が触れる可能性のある印刷物には、菌やウイルスの残存率を低める効果のある抗菌加工を施すことが望ましいといえます。
では、ポスターや配布物などの印刷物には、どのような抗菌加工を施すことができるのでしょうか。
既存の印刷物には「抗菌ラミネート」
すでに掲示しているポスターや使用中のカードなどの既存の印刷物には、抗菌ラミネートを施すことで抗菌の対策ができます。抗菌ラミネートとは、大腸菌やブドウ球菌などの繁殖を抑制する効果を持ったフィルムでラミネートすることです。
見た目は通常のラミネートと変わらないため、違和感なく利用できます。
抗菌ラミネートができない印刷物
ラミネート加工をする際は、発熱したローラーでフィルムを圧着します。そのため熱によって変質する感熱紙やインクジェット紙のほか、ペンに付属のラバーなどでこすると文字が消える、いわゆる「消せるボールペン」で書かれた書類などには、抗菌ラミネートを施すことができません。
替えがきかない貴重な印刷物や切手・金券などの有価証券、公文書などへのラミネートも禁止されています。
また、折り目のある紙やシワの多い紙、貼り合わせのある紙はラミネート加工に不向きとされているのでご注意ください。表面に凹凸があるレザック紙や、つるつるとした光沢紙、極端に薄い紙や厚い紙なども不向きです。
これらのラミネートができない印刷物については、印刷をし直して抗菌ラミネートをしたり、次項でご紹介する抗菌ポスターとして新たに印刷したりすることをおすすめします。
新しくポスターを作成するなら「抗菌ポスター印刷」
これから新規でポスターを作成する場合や古くなったポスターを作り直す場合には、抗菌機能を持つ印刷用メディアで印刷することをおすすめします。
抗菌ポスターが適さない利用シーン・デザイン
『ハルクリーン』は屋内用のため、直射日光のあたる屋外では使用することができません。また、長時間水濡れした状態が続くと抗菌作用のある成分が溶け出す恐れがあるため、水がかかりやすい厨房や手洗い場などへの掲示もおすすめできません。
そのほか、ベタ面の多いデザインは、ポスターの空気孔をふさぎ抗菌性能を低下させてしまう恐れがあります。ポスターにベタ面が多い場合、デザインを変更するか、通常紙で印刷し抗菌ラミネートする方法へ切り替えるなどの対策をおすすめします。
毎日触れるものへの対策は「抗菌フィルム」
ドアノブやエレベーターのボタン、ATMのパネル、自動販売機のボタンなど、毎日のように触れる場所への感染対策こそしっかりと行いたいものです。そんな時は柔らかく、湾曲した形状にもフィットする粘着性透明フィルムタイプがおすすめ。
業種別・抗菌ラミネートやポスター、フィルムが役立つシーン
ここでは飲食店や病院などの業種別に、抗菌ラミネートや抗菌ポスターが活用できるシーンをご紹介します。
飲食店の場合
レストランやカフェに必須の印刷物といえば、メニュー表です。
各テーブルに設置するメニューはお客様の手がふれる機会が多いものなので、抗菌ラミネートを施し、お客様が来店・退店するごとに消毒をすることで、衛生的に使用できます。
特に、季節ごとに変わる新メニューや日替わりランチなどの差し込みメニューは、頻繁に入れ替えが発生します。差し込みメニューにも抗菌ラミネートを施した上で「抗菌加工済み」などのマークを入れておくと、お客様にも安心してご利用いただけるでしょう。
小売店の場合
小売店で人が集まりやすい場所といえば、出入り口付近とレジの周辺です。
出入り口ではお客様同士の至近距離でのすれ違いや衝突を防ぐため、入り口と出口を分けるため進行方向の表示をしたり、入店時のマスク着用を促すポスターを掲示したりといった対策をしていることと思います。このような掲示物にも抗菌を施しましょう。
店舗入り口で検温を実施している場合は、検温場所の手前に「検温にご協力をお願いします」「入店時に検温を実施しています」などの文章を印刷したポスターを掲示しておくと、来店客も心構えができて検温への誘導がスムーズになります。
レジの手前には、会計待ちの列にならぶ際に一定の間隔をあけるようご協力をお願いするポスターやフロアステッカーを活用しているお店が多いことと思います。
また、会計時の感染症対策として、手渡しでの金銭授受を控え、キャッシュトレイを活用している店舗も多いのではないでしょうか。キャッシュトレイでの金銭授受をお客様にも周知するため、「感染症対策のためキャッシュトレイでの金銭授受をお願いいたします」などの文言を印刷し、キャッシュトレイやその周辺に貼付しておくとレジでのやり取りがスムーズになり、クレーム防止にもつながります。
このようなキャッシュトレイやレジ周りへ貼付する印刷物は、お客様の手が触れる機会も多いため、ぜひ抗菌加工をしておきたいところです。
医療施設の場合
病院やクリニックなどの医療施設では、患者様にお渡しする診察券や番号札をラミネート加工していることも多いかと思います。
このラミネート加工を抗菌ラミネートに変更することで、患者様の安心感を高めることができ、受付スタッフの感染防止にも役立ちます。
新型コロナウイルス感染症への感染を恐れてその他の受診を控える方も多いとされており、患者数が減少している医療機関も多いことと思います。小さなことから患者様の安心感を高めていくことで、受診の必要な患者様にきちんとご来院いただけるようになっていくことでしょう。
その他、医療施設や薬局などの待合室に掲示されているさまざまなポスターについても、この機会に抗菌ポスターへ変更するのがおすすめです。
教室・塾の場合
習い事の教室や学習塾などでは、生徒に配布する印刷教材や、施設内の掲示物へ抗菌ラミネートをすることで生徒や保護者の安心感を高めることができます。
さまざまな教室や塾なども、コロナ禍で生徒数が減少したり、リモートでの授業を余儀なくされたりといった影響が出ていることと思います。
生徒数の回復や教室での授業再開を目指すために万全なコロナ対策をお考えなら、教材や掲示物への抗菌加工をおすすめします。
オフィスの場合
オフィス内に、感染症対策の啓発ポスターを掲示している企業も多いことでしょう。
オフィスに掲示する啓発ポスターの内容としては、ソーシャルディスタンスの確保や咳エチケットの配慮を訴えかけるポスターのほか、密室となるエレベーター内での私語を慎む注意喚起のポスターや、会議室・休憩室で対面での着席を避けることをすすめるポスターなどが考えられます。
その他にも、人の出入りが多い会議室のドアノブ、コーヒーマシーンのスイッチ、案内デスク上など、毎日触れるちょっとした場所には抗菌フィルムでしっかり対策をとりましょう。
おわりに
今回は、印刷物の抗菌加工についてご紹介しました。
人の多く集まる場所に掲示するポスターや、利用者の方へお渡しするメニュー表、カードなどは飛沫や手指の接触機会が多く、感染の媒介となる可能性もあります。菌の増殖を防ぐ抗菌加工を施しておくことで、利用者の方に安心感を与えることができます。
抗菌ラミネートや抗菌ポスター印刷を活用して、感染症対策を行っていきましょう。
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