ホーム お役立ちコラム 食品消費税1%化(2027年4月)で準備すべき値札・POP・チラシ対応|中小スーパー向けチェックリスト付き
公開日:2026.10.30
2027年4月から、飲食料品に対する消費税率を現行の8%から1%へ引き下げることが予定されています。税率が変われば、レジや商品マスターだけでなく、店頭の値札・POP・チラシなど、価格を表示する販促物の見直しも必要です。
特にスーパーでは、数千点に及ぶ値札の貼り替えや、チラシ・POPの価格変更など、多くの準備が発生します。本記事では、値札・POP・チラシごとの対応ポイント、準備スケジュール、実務で使えるチェックリストをまとめました。
※本記事は2026年10月時点で公表されている情報をもとに作成しています。食品消費税率1%への引き下げは、関連法案の成立を前提とした内容です。最新情報は国税庁等の公表資料をご確認ください。
食品消費税の「1%化」はいつから?中小スーパーが押さえるべき制度概要
「食品消費税1%化」の値札・POP・チラシ対応チェックリストは、記事下部でまとめています。 まずは、今回の制度変更がいつから始まり、どの商品が対象になるのかを整理しましょう。制度の詳細は関連法案の審議状況や正式な公布内容によって確定するため、最新情報は国や専門家の発表を確認することが大切です。
2027年4月から2年間の時限措置!引き下げの背景と基本ルール
飲食料品に係る消費税率の引き下げは、2027年4月1日から2029年3月31日までの2年間の時限措置として示されています。対象は、現在軽減税率8%が適用されている飲食料品です。
今回の変更は、消費税導入以来初めてとなる税率の引き下げとなる見通しです。今回の措置は2029年3月31日までの2年間とされているため、終了時の変更も見据えて、価格表示を再変更しやすい仕組みにしておくことが重要です。
対象となる食品と対象外(酒類・外食等)の品目区分け

1%への引き下げ対象となるのは、現在軽減税率8%の対象となっている飲食料品です。一方、酒類や外食・イートインなどは対象外となり、10%が維持される予定です。
【媒体別】値札・POP・チラシで準備すべき具体的対応
制度の概要を押さえたら、次は実際の売場で使う値札・POP・チラシをどう準備するかを考えます。ここでは、媒体ごとに押さえておきたいポイントを整理します。

値札(プライスカード):優先順位づけと効率的な差し替え設計
スーパーでは、数千点規模のSKUを扱うことも少なくありません。すべての値札を施行日に一斉に貼り替えようとすると、現場の負担が大きくなります。
まずは商品マスターをもとに、1%対象商品と対象外商品を仕分けし、値札の更新対象を一覧化しましょう。そのうえで、「定番商品」「長期陳列商品」「頻繁に価格が変わる商品」などに分けて、差し替えの優先順位を決めると作業が進めやすくなります。
あわせて、税込価格に1円未満の端数が生じた場合の処理方法も、自店の方針として統一しておきましょう。端数処理の方法は事業者の判断で選択できますが、値札・POP・レジの表示金額が一致していることが重要です。
店頭POP・のぼり:税率変更を分かりやすく伝える
税率変更をお客様に分かりやすく伝えるため、店頭POPやのぼりなどの告知物も準備しておきましょう。
一方で、酒類やイートインなど対象外の商品もあるため、「飲食料品の消費税率が1%になります」「一部対象外の商品があります」など、誤解されにくい表現にすることが大切です。
チラシ(折込・WEB):切り替え時期の掲載ルールと事前告知
新聞折込チラシやWEBチラシ、LINE配信などは、2027年4月1日の施行日をまたぐ掲載スケジュールに注意が必要です。
3月末までのチラシでは現行の税込価格を基本としつつ、4月以降の税率変更について事前告知を入れる方法があります。4月1日以降のチラシからは、新しい税率に基づく税込価格へ切り替えます。
チラシは制作から入稿、印刷、配布まで時間がかかるため、対象商品データや価格表示ルールは、早めに印刷会社・デザイン会社と共有しておきましょう。
いつから動く?食品消費税1%化に向けた準備スケジュール

直前の対応にならないよう、準備は早めに始めることが大切です。ここでは、施行の約6か月前から施行後までの流れを確認します。
【6〜4か月前】対象商品・表示物の棚卸しと、価格表示方針の決定
現状把握と方針策定のフェーズです。
- 自店で扱っている商品マスターから1%対象品目と10%対象品目を仕分けする
- 店内で使用している各種プライスカード・POP・チラシなど必要な表示物を洗い出す
- あわせて、本体価格と税込価格の端数処理やプライスカード類のデザイン方針も決めておく
【3〜2か月前】値札・POP・チラシのデザイン、入稿、印刷発注
印刷物類の制作と発注のフェーズです。
- 決定した価格表示方針に基づき、新しい値札やPOPのデザインテンプレートを作成する
- 必要枚数、納期、配送先を整理し、外部の印刷会社やデザイン会社へ発注をかける
- 施行直前は業界全体で発注が集中するため、施行直前は発注が集中する可能性もあるため、余裕を持って印刷を手配を行う
>2027年4月に向けて早めの準備を!キンコーズへまずは相談する
【1か月前〜2週間前】資材受け入れ、売場別の貼り替え計画、スタッフ共有
現場への落とし込みのフェーズです。
- 納品された新値札や資材を検品・仕分けしておく
- 売場ごとの貼り替え計画を作成し、スタッフへの事前説明会を行う
- レジ担当者とも当日の問い合わせ対応についてシミュレーションを行っておく
【施行前日・当日】レジ連動確認と、売場表示の最終チェック
施行前日の閉店後や当日早朝に、レジの税率設定と実際の精算金額を確認します。売場では、新しい値札・POPへの貼り替え状況をチェックリストで確認し、旧表示の残りがないか最終巡回を行いましょう。
【施行後1か月】残存表示・問い合わせ・改善点の振り返り
施行後も、売場に旧税率の表示が残っていないか定期的に確認します。お客様からの問い合わせや現場で気づいた課題は記録し、次回の税率変更時に活かせるようにしておきましょう。
【保存版】中小スーパー向け!値札・POP・チラシ準備チェックリスト
ここまでの内容を、日々の実務で使えるチェックリストにまとめました。部門ごとの進捗管理にご活用ください。
プライスカード・値札
| チェック | 詳細 |
| □ | 1%対象商品と対象外商品の仕分けリストを作成した |
| □ | 更新が必要な値札・プライスカードの一覧を作成した |
| □ | 税込価格の端数処理ルールを社内で統一した |
| □ | 1%表示に対応した値札デザインを確定した |
| □ | 優先順位に沿って、新値札の印刷・仕分け計画を立てた |
| □ | レジの精算金額と値札表示の整合性を確認できる体制を整えた |
POP・のぼり・店頭告知
| チェック | 詳細 |
| □ | 税率変更を案内する告知POP・のぼりを準備した |
| □ | 酒類・イートインなど対象外商品がある場合の注意書きを用意した |
| □ | 施行前の事前告知POPの掲出計画(告知日・内容)を決めた |
| □ | レジ横・店頭など、お客様が見やすい掲示位置を決めた |
| □ | 2年後の変更に備え、修正しやすいテンプレートデータを保管した |
チラシ・デジタル媒体
| チェック | 詳細 |
| □ | 施行日前後のチラシにおける価格表示ルールを決めた |
| □ | 折込チラシの入稿・印刷・配布スケジュールを確定した |
| □ | WEBチラシ・LINEなどデジタル媒体の差し替え計画を立てた |
| □ | 3月末までのチラシに、4月以降の税率変更の事前告知を入れるか決めた |
| □ | チラシ掲載商品と、値札・POP・レジの価格表示にズレがないか確認した |
印刷発注・納期・現場オペレーション
| チェック | 詳細 |
| □ | 印刷会社・デザイン会社との入稿・納品スケジュールを共有した |
| □ | 必要な値札・POP・チラシの枚数と納期を整理した |
| □ | 部門ごとの貼替スケジュールと担当者を決めた |
| □ | レジ設定の確認日と確認担当者を決めた |
| □ | お客様からの問い合わせ対応の流れを共有した |
まとめ
2027年4月からの食品消費税1%化は、値札・POP・チラシなど、売場の価格表示を見直す大きな機会です。ポイントは、対象商品と表示物を早めに洗い出し、優先順位をつけて計画的に準備を進めることです。
さらに、2年後の変更も見据えたテンプレート設計や、印刷会社との早めの連携を整えておけば、現場の負担を抑えながら、お客様に信頼される売場づくりにつながります。
- 食品消費税1%化に向けた値札・POP・チラシの準備を、早めに始めませんか?
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