ホーム お役立ちコラム 飲食店や小売店などの店舗が今取り組むべき新型コロナウイルス対策
公開日:2020.07.08
飲食店や小売店などの店舗が今取り組むべき
新型コロナウイルス対策
多くの方がご存じの通り、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大を防止する観点から、すべてのお店や会社で適切な対策が求められています。
しかし、それぞれ環境の異なる飲食店や小売店において、具体的にどのような対策が必要なのかまだ詳しく把握していないという方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、飲食店や小売店などの店舗責任者が、今取り組むべき新型コロナウイルス対策をご紹介します。
緊急事態宣言や外出自粛で遠のいてしまった客足を取り戻すためにも、しっかりと感染拡大防止の対策を考えてみてください。
※この記事は、2021年2月時点で厚生労働省や各都道府県から発表されている新型コロナウイルス感染症対策をもとに作成しています。
店舗での新型コロナウイルス対策はいつまで必要なのか
日本国内での新型コロナウイルス感染症の感染者数は抑えられている印象ですが、欧米を中心に海外での感染者数は日に日に増加しています。
アメリカ・ハーバード大の研究者が科学誌に発表した内容では、新型コロナウイルスのワクチンや特効薬が開発されない限り、外出自粛やソーシャルディスタンスの確保などの対策は2022年まで必要というシミュレーション結果も出されています。
さらに、新型コロナウイルス感染症は、一度感染した人が再感染した例が多く出ています。流行が収束したとしても、再度、感染が拡大する可能性もあるといわれています。
店舗においても、最悪の事態を見越した長期的な目線での対策が必要になります。
しかし、その数年もの間ずっと自粛営業を続けるのではなく、しっかりと対策を講じた上で営業をしていくことで、withコロナ時代に安心して来店できるお店として顧客に認知してもらえます。
すべての店舗で取り組むべき、感染症対策の基本
飲食店と小売店がそれぞれ対策すべき内容は記事後半でお伝えしますので、まずはどちらもが共通して取り組みたい新型コロナウイルス対策をご紹介します。
検温の実施
まず、従業員がウイルスを持ち込むことのないよう、出勤前や出勤後の検温を実施させます。
新型コロナウイルス感染症罹患の目安である37.5℃以上の場合は出勤を控えさせる、帰宅させるなどの措置を取るようにしてください。
お客様の来店時にも検温を実施できると、なお良いでしょう。
せっかく来ていただいたお客様に検温の協力をお願いすることにより来店が減り、売り上げ減少につながる可能性もありますが、店内でクラスター(感染者集団)が発生した場合は2週間近く営業ができなくなってしまう場合もあります。
休業に追い込まれ売り上げが0になってしまう最悪の事態を防ぐためにも、サーモグラフィーや非接触型体温計などによるスムーズかつスピーディーな検温で、体調不良者の入店を防ぎましょう。
カメラに写った人物の表面温度を検知できるサーマルカメラなら、検温対象者に立ち止まってもらう必要がなく、面倒がありません。
サーモグラフィー映像だけでなく普通の映像との同時撮影ができるものなら、体温の高い人物の特定も簡単です。
3つの密(密閉・密集・密接)の防止
すっかり一般的な言葉として認知されている「密閉」「密集」「密接」という3つの密(以下、3密)ですが、新型コロナウイルス対策においてやはり3密の防止は必須です。
積極的に換気を行ない、大規模なセールの開催を控え、店員とお客様・お客様とお客様のソーシャルディスタンスを確保するなど、3密を防止するための対策をとりましょう。
飛沫感染の予防
新型コロナウイルス感染症の感染経路は、飛沫感染と接触感染と空気感染の3パターンとされています。
これらの感染経路を絶ち、感染機会を減らすことも、有効な対策です。
飛沫感染とは、ウイルスの感染者が咳やくしゃみをしたり大声を出したりした際に、飛び散ったしぶき(飛沫)と一緒にウイルスを飛散させてしまい、その飛沫を吸い込んだ人が感染してしまうことです。
飛沫感染を防ぐには、従業員のマスク着用の徹底と、フェイスガードや手袋等の着用、来店客へのマスク着用の推奨、対面を防ぐ仕組みづくりなどが具体的な方法として挙げられます。
接触感染の予防
接触感染とは、名前の通りウイルスの感染者が手などにウイルスを付着した状態で他の人と接触したり、ウイルスが付着した手で触った物に、他の人が触れたりすることで感染することです。
接触感染を防ぐには、消毒液・除菌液の設置と入店時の利用推奨、定期的な物品・什器の消毒・除菌、金銭授受時のコイントレー使用の徹底、卓上の調味料等の撤去、キャッシュレス決済の導入などの対策があります。
特に消毒・除菌は、お客様からもよく見られているポイントです。
消毒液の品薄状態は解消されたものの、切らしてしまうとクレームにもつながります。管理が大変、コストがかかって困る、などと感じている方も多いのではないでしょうか。
そのような場合におすすめなのが、水道水から除菌液を作ることができる高機能除菌スプレー「e-3X」です。薬品は不要で、本体に水道水を入れてスイッチを入れるだけで除菌液を作ることができます。
コストの削減も可能な上、薬品を使用していないことから安全性が高く、さまざまな場所に使用可能。店舗の出入口・トイレなどに設置すれば、手指だけではなく衣服や体全体に除菌対策をしていただけます。座席や窓付近など空間全体への除菌対策もできるスグレモノです。
空気感染の予防
ウイルスの感染者が咳やくしゃみをした際に口から飛び出した飛沫は、乾燥などによりさらに小さな「飛沫核」となります。
飛沫核は軽いため、空気中を漂います。この飛沫核を他の人が吸い込むことによりウイルスに感染することを、空気感染(エアロゾル感染)といいます。
空気感染を防ぐには、何よりも換気をすることが重要です。室内に空気の通り道ができるよう、定期的に2箇所以上の窓や扉を開けて換気をしましょう。
定期的な換気を行うほか、空気清浄機やオゾン発生器を設置するという手段もあります。
飲食店で取り組みたい新型コロナウイルス対策
続いて、レストランやカフェ、居酒屋などの各種飲食店で取り組みたい新型コロナウイルス対策をご紹介します。
デリバリーやテイクアウトの実施と告知
飲食店側が店内の消毒やソーシャルディスタンスの確保といった新型コロナウイルス対策を実施していても、やはり店内飲食を避けたいと考える利用客の方は多いのが現実です。
すでに実施されているお店も多いことと思いますが、接触機会を減らせるデリバリー(配達)やテイクアウト(持ち帰り)は、利益確保の面でも感染拡大を防ぐ面でも有効な対策といえるでしょう。
ただし、テイクアウトやデリバリーでの販売を新たに始める場合、すでに受けている種類の営業許可とは、また別の営業許可が必要になる場合があります。
必ず保健所へ相談をしてからテイクアウト・デリバリーの営業を始めてください。
また、店内で料理を提供する場合と違って、料理を食べるタイミングが利用者に委ねられるため、衛生面には十分な注意が必要です。
万が一食中毒が発生した場合、行政から営業停止命令や営業禁止処分が下されることとなります。
これまでデリバリーやテイクアウトの販売を実施していなかった場合、告知・宣伝も必要となります。
店頭にのぼりやポスターを設置する、近隣にチラシやDMを配布する、SNSで宣伝をするなどして、デリバリー・テイクアウトを開始したことを多くの方に知っていただきましょう。
すでにデリバリーやテイクアウトを実施している店舗でも、告知・宣伝をすることで利用客の掘り起こしができます。
割引クーポン付きのチラシ・DMを配布するなどして、新規客獲得を目指しましょう。
席間・レジにパーテーションを設置
飲食店では、会話や食事の際に飛沫を飛散させてしまう可能性が高いため、席の間やレジにパーテーションの設置をして飛散防止対策をしましょう。
特に、対面での食事は飛沫感染のリスクが高いため、優先度を高くして対策すべきといえます。
パーテーションといっても種類はさまざまです。
アクリル板を設置するタイプのパーテーションや天井からビニールシートを吊り下げるパーテーション、席にポールを設置してビニールシートを張るパーテーションなど、多種多様な形状のものがあります。
透明度や割れにくさなどの特徴のほか、価格帯にも差がありますので、自店舗に最適なパーテーションを選びましょう。
注文用タブレットへのフィルム貼付
新型コロナウイルス感染症の流行を機に、注文用のタブレット端末をテーブルに設置している飲食店も増えました。
タブレットなどによる注文はお客様と従業員の接触機会を減らせる上に、業務の効率化にもつながる良い手段です。
ただし、タブレットはお客様が注文の都度触れるため、接触感染の懸念があります。お客様が入れ替わる度に消毒・除菌をするのはもちろん、画面上に抗菌フィルムを貼っておくとより安心です。
マスク置き場の設置
入店時のマスク着用をお客様へお願いしているお店は多いですが、食事中はマスクを外さなくてはなりません。
飲食店で外したマスクをどうすれば良いのか困っているお客様は多くいらっしゃいます。
食事中のマスク置き場問題解決におすすめなのが、卓上マスクケースの設置です。
小売店で取り組みたい新型コロナウイルス対策
最後に、スーパーや衣料品店、雑貨店などの小売店で取り組みたい新型コロナウイルス対策をご紹介します。
出入り口の一方通行化
店内の中でも特に、お客様同士がすれ違う機会の多い出入り口付近。
これまで出入り口として利用していたところを入り口専用・出口専用としたり、出入り口の中央にラインを引いたりテーブルを置いたりするなどして出口レーンと入り口レーンとに分けたりするといった対策を実施することで、お客様同士が対面接触する機会や飛沫感染の機会を低減することが可能です。
レジ整列時のソーシャルディスタンスの確保
レジ整列時は、どうしてもお客様同士の距離が近くなってしまいます。ソーシャルディスタンスの確保をするためにも、立ち位置の目安となるシートやステッカーをフロアに張り付けることで整列時の距離をとることができます。
せっかくシートやステッカーを貼っても、剥がれてしまったり汚れて文字が読めなくなってしまったりしては意味がないため、耐久性の高いものを使用することをおすすめします。
レジ・カウンターにパーテーションを設置
レジや受付、ご案内カウンターなどは、どうしてもお客様と従業員が向かい合って会話することになります。飲食店と同様に、パーテーションを設置することで飛沫防止対策ができます。
ただ、アパレルショップやインテリアショップなどの内装にこだわりのあるお店や高級品を扱うお店では、店内の雰囲気が壊れることを懸念される場合もあるかもしれません。
そのような場合には、オリジナルデザインのパーテーションを設置することをおすすめします。
アクリル板にオリジナルの絵柄や文字をプリントできるので、空間になじむパーテーションの作成が可能です。「お会計はコチラ」など案内版としての機能も持てるので、さまざまな用途に使用できます。
おわりに
この記事では、飲食店や小売店などの店舗で取り組むべき新型コロナウイルス感染症の感染拡大対策をご紹介しました。
感染拡大防止の対策のためには、ある程度の費用が発生してしまいます。しかし、感染者やクラスターが発生して営業ができなくなってしまう最悪の事態のことを考えると、適切な対策を講じて営業を続けていくしかありません。
ぜひこの記事を参考にコロナ対策をとっていただき、お客様が安心して来店できる店舗づくりを進めてください。
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