ホーム お役立ちコラム 最近話題のサブスクリプションとは?企業が受けるメリット・デメリット
公開日:2019.06.28
最近話題のサブスクリプションとは?
企業が受けるメリット・デメリット
近年、さまざまなサービスや商品で「サブスクリプション」が導入されるケースが増えています。サブスクリプションモデルでは、ユーザーのニーズに踏み込んで自由に利用することができ、有益なビジネスモデルとして企業も注目されているのです。そこで今回は、最近話題のサブスクリプションについて、企業が受けるメリット・デメリットを中心に解説します。
サブスクリプションモデルとは
「サブスクリプション」とは、もともと新聞や雑誌の「定期購読」「予約購読」を指す言葉です。このシステムを導入したサブスクリプションモデルは、サービスや商品についてユーザーが定期的に料金を支払い、利用できる権利を購入するというものです。サブスクリプションモデルを導入する企業は増加傾向にあり、たとえば下記のように利用されています。
音楽配信サービス
毎月定額を支払うことで音楽を楽しめるだけではなく、曲数やダウンロードの可否などのニーズによって異なるプランを提供しています。
通販などのサービス
大手通販サイトでは、ユーザーが毎月発生する利用料金を支払うことで、送料無料や会員ユーザーだけが購入できる商品の提供、その他有料コンテンツの利用などの特典をつけています。
アプリケーションの提供
PCなどで利用できる有料のアプリケーションは、従来は売り切り型が主流でしたが、近年では定額制にして自由に利用できるサービスが多く登場しています。売り切りでは高額な費用が一度に必要ですが、定額制にすることでユーザーが導入しやすいことが特徴です。
衣類や雑貨のレンタル
ユーザーがスポット的にブランド衣類やバッグなどを利用したいときに、月額制でレンタルできるものです。ブランド品は購入すると高額ですが、レンタルならわずかな月額料金で気軽に利用できます。
コワーキングスペースの利用
フリーランスなどノマドワーカーは、コワーキングスペースを利用して仕事の自由度を獲得しています。近年の働き方改革でノマドワーカーが増加する中、継続的なコワーキングスペースの利用を促すために定額制を導入するケースもよく見られます。
サブスクリプションモデルによる企業側のメリット
サブスクリプションモデルを導入する企業が増えた背景には、従来のビジネスモデルでは得られないメリットが存在する点があります。
特筆すべきメリットは、新規顧客の流入・リピート率の向上が容易になることです。単なる販売では高額で手が出せないと考えているユーザーに対し、毎月定額で気軽に利用できるようにすることで利用を促し、リピーターになってもらうことが期待できます。
またマーケティングの面でもメリットがあります。継続してユーザーの利用状況や傾向など多くのデータを取得することができ、今後のマーケティング戦略に反映することが可能です。さらに、コンスタントに売上獲得により利益の長期的試算が容易になります。
その他、音楽配信サービスなどデジタルに限らず、レストランや衣類のクリーニングなど物理的なビジネスにも導入できます。あらゆる業種に導入できることが、サブスクリプションモデルの強みです。
サブスクリプションモデルによる企業側のデメリット
一方、サブスクリプションモデルにもデメリットがあります。
まず、導入・サービス開始直後に利益に直結できるほどのユーザーおよび売上を集めるのが容易でないことが挙げられます。
さらに、ユーザーが途中解約をすると、コンスタントな利益を得ることができません。そのため、ユーザーに飽きられないように短いスパンで新しいサービス要素を提供する取り組みが求められるでしょう。
また、新しい要素を取り入れ続けるためのリソース、サポート体制の充実などにコストがかかることもサブスクリプションのデメリットです。
おわりに
サブスクリプションモデルを導入するには、サービスや商品の継続利用について確固たる価値を付加することがポイントです。さらに、増加しているノマドワーカーに対するコワーキングスペースの提供のように、ユーザーのニーズにいかに応えられるかという点も重視すべきでしょう。これらをクリアすれば、サブスクリプションモデルは有効なビジネスモデルとなるはずです。
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