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ホーム お役立ちコラム 「テレワーク」という働き方~課題や導入方法について考えてみよう

公開日:2020.06.16

「テレワーク」という働き方~
課題や導入方法について考えてみよう

「テレワーク」という働き方「テレワーク」は、インターネットが普及している現代で、働き方の選択肢の一つとして当たり前になりつつあります。そんな近年話題の「テレワーク」ですが、どういうものかご存じですか?

テレワークと言えば通勤時間ゼロで在宅ワークができるというイメージがあるかもしれませんが、実はそれだけではありません。

どのようなメリットやデメリットがありどのように導入したらいいか、今回はテレワークという働き方から課題、導入方法まで具体的に見てみましょう。

「テレワーク」とは?

そもそもテレワークとは一体何なのでしょうか?

テレワークとは、「情報通信技術(ICT = Information and Communication Technology)を活用した、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方のこと」です。

引用:『一般社団法人 日本テレワーク協会』

テレワーク(telework)とは、「tele(ギリシャ語)=遠く、または離れた場所」と「work(英語)=仕事」を合わせた造語。単純に在宅勤務をすることではなく3つの種類があり、同じように情報通信技術を使った働き方でも区別されています。

1)在宅勤務

1)在宅勤務

テレワークの中で今一番多くイメージされるのが、在宅勤務ではないでしょうか。自宅のパソコンやスマートフォンなどを用いて会社と連絡を取りながら仕事をします。

自宅のインターネット環境が整備されていて仕事をすることが可能な人は、通勤に労力と時間をとられることなく自宅で仕事ができるという大きなメリットがあります。子育て中の人や介護で家をあけられない人、都市部への通勤時間が長くて辛い人などに向いている働き方です。

2)モバイルワーク

移動中や顧客先など、場所を選ばずインターネット環境を用いて仕事をするのがモバイルワーク。自宅やオフィスに縛られることなく、どこででも働くことができるというメリットがあります。

外出先から他の場所への移動が多い営業職などの人は、会社へ戻ることなく仕事を進めることができ、無駄な移動をせずにその分顧客との打ち合わせや商談など時間を有効に使うことができるでしょう。

3)サードプレイスオフィス(サテライトオフィス)勤務

自宅でも会社でもない場所(コワーキングスペースやレンタルオフィスなど)で働くことをサードプレイスオフィス(またはサテライトオフィス)勤務と言います。大きくわけると3種類あります。

・郊外型:主要都市に本社のある会社が郊外にサードプレイスオフィスを設けることで、通勤時間が短縮できます。

・地方型:地方での雇用拡大と目的としたサードプレイスオフィス。積極的に誘致をおこなっている地方自治体もあります。

・都市型:営業拠点を企業が多く集まる都心部に設けて営業効率をあげるためのサードプレイスオフィス。

テレワークをスムーズに実現させるための課題

テレワークを導入する企業は現在とても増えていて、有事の時だけではなく、普段の勤務形態が変化しています。では、テレワークで仕事をする場合にはどのような点に注意したらいいのか、スムーズに実現させる課題について考えてみましょう。

勤務実態の正確な把握

勤務実態の正確な把握

在宅やモバイルワークなどでは、プライベートな時間と仕事の時間の正確な切り分けが難しい場合があります。パソコンにログイン・ログアウトした時間を出勤時間とするようなシステムもありますが、実際にログイン後も常に仕事をしていたかどうか、細かく把握するのはなかなか難しいものです。

オフィスにいて、常に誰かが監視できる状況とテレワークでは状況が違います。業務時間内にプライベートをきっちりと時間をわけて働くことができるかどうかは、本人に強い意志があるかどうかにかかっているともいえます。

仕事とプライベートをわけるために、こまめに連絡を取り合うなどの工夫をするのもいいでしょう。

情報漏洩のリスク

移動が多いモバイルワークの人は、自分が持っている情報をどこで誰に見られるかわからないため、セキュリティの問題が発生します。サードプレイスオフィス勤務の人も、関係のない第三者に見られるリスクはもちろんあります。

使用するパソコンやモバイル端末にしっかりとしたセキュリティをかけるなど、情報漏洩しないよう、しっかりと対策をとって注意しましょう。

プリンタやコピー機などの設備の問題

プリンタやコピー機などの設備の問題

在宅勤務やモバイルワークで問題になるのが、会社では当たり前にあるプリンタやコピー機などの設備が整っておらず、不便な思いをすることです。

今すぐ大量に資料を印刷したいといった要望がある場合、自宅の設備では不十分なこともあるでしょう。

シェアオフィスやコワーキングスペースを利用したサードプレイスオフィス勤務の方は、利用施設のプリンタの使用が可能だったり、在宅勤務やモバイルワークの方でも、送った資料をコンビニにてキャッシュレスで印刷できるサービスがあったり、工夫次第で解消できます。

情報の共有がしづらい

同じオフィスで働いていて隣の人に伝達するのとは違い、テレワークは離れた場所にいるので、情報共有がしづらいという問題があります。メールやビデオ会議、チャットなどを利用して情報のやりとりは十分可能ですが、気軽な雑談などのコミュニケーションが減るので、相談しやすい環境が作りづらくなることも。

コミュニケーション不足を解消するには、コミュニケーションツールを使ってこまめにオンラインミーティングをしたり、チャットで連絡をとったりするといいでしょう。

「テレワーク」という働き方

テレワークという働き方は課題があるものの、多くのメリットがあります。メリットは働く側と企業側の双方にあり、導入を考える価値は十分にあるといえるでしょう。

テレワークにおける働く側のメリット

テレワークにおける働く側のメリット

働く側にとってのメリットは、まず通勤時間の短縮、通勤にかかる労力の軽減(満員電車の回避など)、拠点を移すことで営業先などへの移動の効率化が可能なことなどが挙げられます。子育てや介護中の方は、自宅で仕事をすることでワーク・ライフ・バランスが実現しやすくなります。

自宅だとプライベートとの区別をつけにくいという場合は、コワーキングスペースやシェアオフィス、レンタルオフィスなどを利用するとオン・オフの区別がつきやすく、施設にあるコピー機やプリンタ、フリードリンクなどの設備も利用でき、通勤時間や移動時間の短縮をはかることも可能です。

地方や郊外でのサードプレイスオフィスを利用すれば、都心部の本社に籍を置きながら地元や住みたい場所で働くことが可能でしょう。「働くこと」への選択肢が格段に増えますね。

テレワークにおける企業側のメリット

企業側のメリットとしては、オフィスコストの削減ができます。出社する必要がなければ、オフィスの維持にお金をかける必要がなくなりますね。通勤や移動にかかるコストも削減できるので、費用面でのメリットは大きいでしょう。

また、通勤距離が長い、通勤困難などで採用することができなかった優秀な人材をテレワークで確保することができますし、移動時間の短縮などで効率化もはかることができるので、生産性の向上も期待できます。

おわりに

現代ではインターネットの普及により、急激に働き方が多様化しています。今社会人が直面している育児や介護の問題、有事の際にどう働くかという問題解決の糸口が、テレワークになりつつあるのです。

テレワークでワーク・ライフ・バランスを実現しつつ効率化でき、企業にも従業員にも双方にメリットがあるのは、現代のニーズに合った働き方と言えるでしょう。この記事を参考に、テレワークの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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