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【ユーザー事例】HOYA株式会社

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初のグローバルサミットで「一体感」を醸成
企業の意志をまとうサステナブルTシャツが繋いだ、国境を越える社員の絆

初のグローバルサミットで「一体感」を醸成
企業の意志をまとうサステナブルTシャツが繋いだ、国境を越える社員の絆

CASE STUDY:31
導入商品: サステナブルTシャツ、横断幕、ネックストラップ
業種・業態:情報通信・ライフケア事業

情報通信とライフケア事業で世界をリードするHOYA株式会社。各事業部の高い独立性が強みだが、近年のESG経営においてはグループ全体の連携強化が急務となっていました。

その象徴として2025年11月に初開催された「グローバルサステナビリティサミット」で、参加者の心を繋ぐアイテムとしてキンコーズの「サステナブルTシャツ」が導入されました。

なぜキンコーズを選んだのか。そして、Tシャツというツールが現場でどのような役割を果たしたのか。

グループ本社のESG推進室に、導入背景とキンコーズとの取り組みによって得られた成果をお聞きしました。

サステナブルTシャツ

[ 課題 ]サステナビリティをテーマにしたイベントにおける、環境配慮と参加者の一体感醸成の両立

[ 課題 ] サステナビリティをテーマにしたイベントにおける、環境配慮と参加者の一体感醸成の両立

[ ご提案 ] 循環型素材を使用したTシャツと、撮影・演出効果を高める横断幕の制作
[ 効 果 ] 「環境への配慮」というメッセージを体現したグッズで、参加メンバーの一体感を醸成

[ ご提案 ]
循環型素材を使用したTシャツと、撮影・演出効果を高める横断幕の制作
[ 効 果 ] 

「環境への配慮」というメッセージを体現したグッズにより、参加メンバーの一体感を醸成

グローバル企業のESG経営に不可欠な連携

HOYA株式会社 ESG推進室 室長

HOYA株式会社 ESG推進室 室長

HOYAにおいて、ESG推進室が発足したのは数年前のことだ。それまでも環境対策や社会貢献活動が行われていなかったわけではない。各事業部はそれぞれの製品特性や顧客の要望に応じ、個別に、そして真摯に取り組んできた。しかし、世界的な潮流の変化が、その「個」の戦い方に変革を迫っていた。

ESG推進室 室長は、その背景にある危機感をこう説明する。

「一つは法規制の厳格化です。欧州のCSRD(企業サステナビリティ報告指令)や日本のSSBJ(サステナビリティ基準委員会)など、サステナビリティ情報の開示義務は年々高度化しています。」

これまでは企業の任意に委ねられていた情報開示も、今や財務報告と同等の正確性や網羅性が求められる法定開示へと舵が切られた。そしてこの変化は、ステークホルダーからの視線をも変えている。

「もう一つは、お客様や投資家からの要請です。特に環境や人権への配慮について、『HOYAグループ全体としてどうガバナンスを効かせているのか』を問われる機会が増えました。もはや個別の事業部の努力だけでは対応しきれないフェーズに来ていたのです。」

事業部の壁を越えた「横串」を通し、グループ全体の知見を力に変える

これまで蓄積されてきた各事業部の知見を横展開し、グループ全体の底上げを図るためには、組織の壁を越えた「横串」を通す場が必要だった。そこで企画されたのが、世界各国の拠点からサステナビリティ担当者が一堂に会する「グローバルサステナビリティサミット」である。

しかし、初の開催には大きな不安もあった。参加するのは国籍も言語も、担当する製品も異なる70名のメンバーだ。普段はメールやオンライン会議でしか接点のない彼らが、対面で集まった瞬間にチームになれる保証はない。

サミットの企画・運営を担った同室の担当者は、物理的な距離と心理的な距離を同時に縮めるための仕掛けが必要だと感じていた。

HOYA株式会社 ESG推進室 担当者

HOYA株式会社 ESG推進室 担当者

「言葉の壁を越えて、視覚的に『私たちは同じ志を持つ仲間だ』と認識できるシンボルが必要でした。そこで挙がったのが、全員で着用するお揃いのTシャツだったのです。」(同室 担当者)

「安さ」ではなく「ストーリー」で選んだ循環型素材

サステナビリティサミットで配るTシャツが、環境負荷の高いものであってはならない。
運営担当者にとって、この条件は絶対だった。ESGのプロフェッショナルたちが集まる場で、中途半端なグッズを配布すれば、それは企業の信頼を損なうことにもなりかねない。また、単に「オーガニックコットンなら良い」という単純な話でもなかった。HOYAが求めていたのは、その素材が持つ背景そのものだった。

担当者はネット検索を駆使し、環境配慮型のTシャツを探し回った。「Tシャツ ロゴ印刷」「サステナブル」「リサイクル素材」。いくつものキーワードを組み合わせる中で、目に留まったのがキンコーズのWebサイトだった。そこには、繊維商社のタキヒヨー株式会社が展開する「NO WASTE PROJECT」から生まれた、サステナブルTシャツの紹介があった。

このTシャツは、服を作る際にどうしても発生してしまう生地の裁断くずや古着を粉砕して繊維に戻し、再び糸や生地へと生まれ変わらせたリサイクル素材で作られている。その名の通り「全て無駄にしない」というコンセプトは、HOYAが目指す循環型経済のビジョンとも深く合致するものだった。

HOYA株式会社の皆さん

同室の担当者は言う。

「正直に申し上げれば、コストだけで比較すれば、もっと安い業者はいくらでもありました。しかし、私たちは『安さ』ではなく『価値』を選びました。」

ただTシャツを作るのではなく、『なぜこのTシャツなのか』というストーリーを提供したかったのだ。

「しっかりとした付加価値があり、環境配慮というコンセプトを体現している素材で作ることにこそ、会社としての投資判断があると確信し、キンコーズさんに決めました。」
(同室 担当者)

また、海外からの参加者が多いため、大きなサイズへの対応や、細かいサイズ内訳に小ロットで応えられる点も、オンデマンド印刷を強みとするキンコーズならではの決定打となった。

「作って終わり」にしない。イベント後の活用まで見据えた、キンコーズのこだわり

問い合わせを受けたキンコーズの担当営業・小林氏は、HOYAの本気度を即座に理解した。キンコーズもまた、「必要なものを、必要な時に、必要なだけ」提供するというオンデマンド・サービスを通じて、過剰在庫や廃棄ロスという社会課題に向き合ってきた企業だ。

小林氏は語る。

「SDGsという言葉が広まるずっと前から、キンコーズの根底には『無駄を出さない』という思想がありました。100枚作れば単価は下がりますが、使うのが10枚なら残りの90枚はゴミになる。

それなら、単価は変わらなくても必要な10枚だけを作るべきだ。その私たちの哲学が、HOYA様のサステナビリティへの想いと共鳴したのだと思います。」(キンコーズ 担当営業 小林氏)

プロジェクトが進む中で、小林氏はある提案を行った。当初、HOYA側では一体感を強調するために、イベントのロゴマークをTシャツの前面に大きくプリントすることを検討していた。しかし小林氏は、あえて「ロゴは小さくしませんか」と持ちかけたのだ。

キンコーズ・ジャパン株式会社 法人営業統括部 小林 要一さん

キンコーズ・ジャパン株式会社 法人営業統括部 小林氏

「大きくロゴが入ったイベントTシャツは、その場では良くても、イベントが終われば着る機会がなくなり、タンスの肥やしか廃棄物になってしまいます。それではサステナブルとは言えません。
長く着ていただくために、Tシャツのロゴは袖などにさりげなく入れるシンプルなデザインに留める。その代わり、皆様が集まった時の一体感は、撮影用の大きな横断幕で表現しましょう、とご提案しました。」(小林氏)

「着て終わり」ではなく、その後の製品寿命まで考えた提案。運営担当者はこの提案に膝を打った。「おっしゃる通りだと思いました。普段の着やすさとイベントの演出を切り分けて考えるというアイデアは、まさに私たちが求めていた解決策でした。」

こうして、日本開催を象徴する手裏剣や風車、そして循環をイメージしたロゴマークは、Tシャツにはワンポイントで、そして横断幕には大胆に展開されることとなった。

言語の壁を越えた「One Team」の醸成

2025年11月、都内の会場に世界中からHOYAグループのメンバーが集結した。
受付には、S、M、Lから5Lまで、サイズごとに整然と並べられたTシャツ。参加者は自分に合うサイズを選び、袖を通す。会場は瞬く間に、同じロゴを身につけた「チーム」の熱気に包まれた。

HOYAの皆さんと営業の小林

ESG推進室 室長は、当日の様子をこう振り返る。

「海外からの参加者は、日本以上にサステナビリティに対する感度が高いです。今回採用した素材がリサイクル素材であること、そしてキンコーズさんの『必要な分だけ作る』という姿勢を説明すると、彼らは強く共感してくれました。」

小林氏の提案で制作した横断幕も、期待以上の効果を発揮した。

集合写真の背景としてだけでなく、各国の代表者がベストプラクティスを発表する際、演台の後ろに掲示することで、会場の格式と一体感を高める役割を果たしたのだ。

「どの写真を見ても『何のイベントか』が一目で分かりますし、登壇者がその前で話すだけで絵になる。記録写真としてのクオリティも上がり、社内報や報告書での発信力も高まりました。横断幕は、集合写真以外でも大活躍する名脇役でしたね。」(ESG推進室 室長)

また、運営担当者は「ホスピタリティ」の観点からも、今回のイベント運営を振り返る。

55名の参加者を迎えるにあたり、最も神経を使ったのが食事の手配だった。宗教上の理由やアレルギーへの配慮など、多様な背景を持つメンバー全員が安心して過ごせる環境を整えるには、膨大な調整業務が必要だったという。

「食事や会場の手配に追われる中で、グッズ制作に関してキンコーズさんが『丸投げ』ではなく、伴走者として自律的に動いてくれたことは本当に助かりました。
実は私、個人的なおもてなしとして、今回のロゴをプリントしたお煎餅も用意したんです。海外の方に日本らしさを感じてもらいたくて、ロゴデータを活用して発注しました。そういった細かな『おもてなし』の演出に時間を割けたのも、Tシャツや横断幕といった大掛かりな制作進行を安心してお任せできたからこそだと思います。」

単なる業者の枠を超え、同じゴールを目指すチームの一員として動く。その信頼関係こそが、サミット成功の裏側にあったもう一つの要因だった。

「製品の背景にある想い」を形にしていくこれからの取り組みへの期待

1週間のサミットは大成功を収めた。事業部の垣根を越えた活発な議論が交わされ、「今度、その取り組みについて詳しく教えてほしい」「環境データの収集方法について個別にミーティングしたい」といった具体的な連携が次々と生まれた。イベントの終了後、参加者からは「このような場を作ってくれてありがとう」という感謝の言葉が多く寄せられたという。

今回の試みが確かな手応えを残した一方で、プロジェクトチームはすでにその先を見据えている。素材の良さを口頭で伝えるだけでなく、より直感的にサステナビリティを感じてもらうための工夫だ。

「将来的にはモノ自体がその背景を語る形にまで高めていきたいですね。たとえばタグへの印字や、QRコードで多言語サイトへ誘導する仕組みなどです。キンコーズさんなら、製品に付加価値を加える案まで一緒に作り上げてくれると期待しています」(同室 担当者)

この言葉に、キンコーズの小林氏も深く頷く。

「貴重なご意見です。私たちも『作って終わり』ではなく、その先にあるお客様のブランディングや啓発活動までサポートしたいと考えています。素材の持つストーリーを可視化し、HOYA様のサステナビリティ活動がより多くの人に、より深く伝わるよう、サービスを進化させていきます。」(小林氏)

たった一枚のTシャツから始まった今回のプロジェクト。しかしそれは、HOYAという巨大なグローバル企業が、事業部の垣根を越えた「横の繋がり」を築き、組織として一つになるための確かな第一歩となった。

その成功の裏には、「全て無駄にしない」というキンコーズの哲学と、HOYAが目指す持続可能な未来への意志があった。
社会課題に向き合う姿勢が一致したことで実現したこの試みは、これからのサステナブルなものづくりにおける、一つの新しい形を示している。

HOYAの皆さんと営業・小林のパートナーシップの絆

HOYA株式会社

創 立  1941年11月1日

従業員数 37,909名(連結)

事業内容 1941年に光学レンズメーカーとして創業したHOYAは、高度な先端技術を軸に「ライフケア」と「情報・通信」の2つの事業領域において、メガネやコンタクトレンズ、医療用内視鏡、白内障用眼内レンズ、さらには半導体やデジタル機器産業を支える精密機器、デバイスなどを多角的に展開。
ウェブサイト https://www.hoya.com/

HOYA株式会社の皆さん

※インタビュー内容、役職、所属部署は取材当時のものです。

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