ホーム お役立ちコラム キンコーズで厚紙印刷する方法。自宅やオフィスで厚紙印刷が向かない3つの理由とは?
公開日:2024.06.19
キンコーズで厚紙印刷する方法。自宅やオフィスで厚紙印刷が向かない3つの理由とは?
厚紙印刷を検討しているものの「どのように印刷するべきかわからない」という方も少なくないのではないでしょうか。厚紙は印刷できるプリンターが限られており、家庭用プリンターやオフィスプリンターを使う場合は注意が必要です。
本記事では、厚紙印刷の概要や主な用途、おすすめの印刷用紙について解説します。また、厚紙を印刷したい場合にはキンコーズがおすすめです。キンコーズで厚紙印刷する際の流れ・方法について紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
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厚紙印刷とは?
厚紙印刷の「厚紙」とは、パッケージやPOP、ディスプレイなどに用いられる用紙を指すケースが多く、はがきやポストカードなどの用紙もこの厚紙に分類されます。
なお、一般的に普通の厚さとされているのは、ポスティング用のフライヤーに用いられる用紙ほどのもので、新聞と一緒に投函されている折り込みチラシはさらに薄い用紙です。
用紙の厚さには「kg」(=原紙1,000枚分の重さ)という単位が使用されており、数字が大きいほど厚みが増します。厚紙印刷とは、厚紙用紙へのプリント、出力することを指します。
厚紙印刷の主な用途は3つ
次に、厚紙印刷の主な用途について紹介します。
- 挨拶状・ポストカード
- 名刺・ショップカード
- 商品ラッピング用パッケージ
それぞれの内容について詳しくみていきましょう。
①.挨拶状・ポストカード
厚紙印刷の用途として最初に挙げられるのは、挨拶状や案内状、ポストカード、結婚式の招待状など比較的小さな印刷物です。
これらには、色上質紙の超厚口(約0.26mm)、ミラーコート紙(約0.28mm)、アートポスト紙(約0.2mm)などが使用される場合が多いです。
また、ダブルアート紙(約0.22mm)やマットコート紙(約0.18mm)が用いられるケースもあります。
②名刺・ショップカード
名刺は、紙の厚さや質感、印刷方法が相手に与える印象を大きく左右します。標準的な名刺の厚さは約0.2mmですが、さらに印象を深めたい場合は0.33mmを超える厚紙を選ぶ場合もあります。
一方で、より軽やかな印象を与えたい場合は0.15mmの薄紙も選択肢の1つです。最近では自宅や会社のプリンターで印刷する人も増えていますが、薄い紙を使用すると名刺ケースに入れる際に折れ曲がってしまったり、取り出しづらかったりという問題が生じがちです。
③商品ラッピング用パッケージ
商品ラッピング用パッケージや紙箱に使われる用紙は、中身を守るために耐久性に優れた厚紙が一般的に使用されます。この厚紙は、商品の包装や梱包に利用されるため、商品を保護できるような丈夫な作りが不可欠です。
印刷においては、折りやすさを重視する場合は約0.35mm、より重量感を出したい場合は0.45mmを選ぶケースがありますが、スタンダードな厚みは約0.4mmであるとされています。
また、パッケージの機能を保ちつつ、SDGsの観点からリデュース・リユース・リサイクル可能な環境配慮型のエコパッケージも注目されており、なかに入れる商品によっては仕切りや緩衝材などの追加が必要です。
厚紙印刷におすすめの印刷用紙は3つ
次に、厚紙印刷におすすめの印刷用紙について解説します。
- コート紙
- マットコート紙
- 上質紙
それぞれの内容について詳しくみていきましょう。
①コート紙
コート紙は、表面に白い塗料を施したなめらかで光沢感のある仕上がりが特徴的で、比較的リーズナブルな価格設定が魅力の厚紙です。
この用紙は表面がコーティングされているため、ざらつきがなく、インクののりがよいことから、写真やイラストを色鮮やかに印刷したい際におすすめです。そのツヤと高い色の再現性により、はがき、化粧品のパッケージ、雑誌やパンフレット、フライヤーなど、商業印刷に広く使用されています。
ただし、表面がツルツルしているため筆記性が低く、ボールペンや鉛筆での書き込みには不向きな特徴があります。
②マットコート紙
マットコート紙は、光沢感を抑えたコーティングが施されており、「すべすべ」という表現がしっくりくるなめらかな手触りが特徴です。
この紙は、しっとりとした上品な仕上がりで、鮮明な印刷が可能であるため、発色がよく目に優しい鮮やかさを表現できます。光の反射が少ないため、名刺や招待状、ポストカードなど落ち着きのある仕上がりにしたい場合におすすめです。
また、長時間目を通す書籍にも人気があり、目が疲れにくいというメリットがあります。しかし、派手で鮮やかなチラシを印刷したい場合には向いていないため、使用する目的に合わせて選ぶ必要があります。
③上質紙
上質紙は非塗工紙であり、リーズナブルかつメジャーな用紙として広く知られています。主にコピー用紙やノートに使用される場合が多く、サラサラとした質感の表面が特徴です。
厚紙としては年賀状などのはがき印刷にも使用され、薄紙としてはフライヤーや冊子、パンフレットにも適しています。
破れにくく丈夫なパルプ100%で作られており、筆記性に優れている一方で、コート紙やマットコート紙と比較すると発色が劣るため、インクがにじみやすいというデメリットがあります。 そのため、テキスト中心の印刷物には適していますが、写真が多い印刷物には不向きです。
厚紙を印刷する方法
次に、厚紙を印刷する方法について解説します。
- 家庭用プリンター
- コンビニのマルチコピー機
- オフィスプリンター
- 印刷会社
それぞれの内容について詳しくみていきましょう。
①家庭用プリンター
家庭用プリンターの多くはインクジェットプリンターで、インクを紙に吹き付けて印刷する方式です。
一般的に、これらのプリンターは0.25mmから0.30mmの厚さまでの紙に対応していますが、メーカーや機種により異なる場合もあるため、使用前に確認するようにしてください。
名刺や封筒など厚みが0.3mmを超える場合の印刷は困難で、プリンターに負担をかけ故障の原因にもなり得るため、印刷はコピー紙やはがきに限定するのがおすすめです。このように家庭用プリンターで印刷する際は、印刷可能な材質の厚さを理解し、適切に使用する必要があります。
②コンビニのマルチコピー機
コンビニのプリントサービスでは、一般的なコピー用紙(約0.07mm)への印刷が主な対応範囲であり、厚紙印刷には向いていません。
また、コンビニに設置されたプリンターは、あらかじめ用意されている用紙以外に使用できない場合が多いです。とくに0.2mm以上の用紙は印刷できないため、無理に印刷しようとするとプリンターが故障する原因になります。
そのため、ラッピングパッケージやメール便封筒のような厚紙の印刷が必要な場合は、印刷会社への発注を検討してみてください。
>ビジネスコンビニと言えばキンコーズ。厚紙印刷にも対応
③オフィスプリンター
オフィスプリンターは、一般的に1.2mm程度の厚さまで対応できるといわれており、はがきはもちろんのこと、名刺や表彰状、ポスターなどさまざまな厚紙の印刷が可能です。
ただし、厚紙を印刷する場合は、1枚ずつ手差し設定で印刷する必要があり、そのほかの設定で印刷した場合は、紙詰まりの原因になります。もし、紙詰まりを起こしてしまった場合は、速やかに印刷を中止し、取り除けるようであればガイドブックや操作手順に従って慎重に引き抜いてください。
無理やり引っ張ってしまうと、プリンター内の精密機器を壊してしまいかねないため、あくまでもゆっくり行うようにしてください。
④印刷会社
厚紙の印刷は取り扱いが難しく、個人で印刷するには限界があります。また、数ある厚紙のなかから製作する印刷物に適した用紙の種類や厚みを選ぶのは困難です。
加えて、大ロットになると完成までに多くの時間を要し、印刷の仕上がりを考えると得策ではありません。これらのデメリットを解消するには、印刷会社への依頼がおすすめです。
印刷会社は、用紙に関する豊富な知識を有しており、印刷物に対する最適な用紙の提案や大量印刷にも対応しています。
自宅やオフィスでの厚紙印刷が向いていない3つの理由
次に、自宅やオフィスでの厚紙印刷が向いていない理由について解説します。
- 印刷不良
- 罫割れ
- 重量過多
それぞれの内容について詳しくみていきましょう。
①印刷不良
家庭用プリンターやオフィスの複合機では、印刷できる紙の厚みに制限があります。一般的に家庭用プリンターは0.25〜0.3mm、複合機は最大1.2mmの紙厚までしか対応していないため、厚すぎる紙を使用すると印刷できなかったり、紙詰まりを起こしたりする可能性が高いです。
そのため、印刷できる紙の厚みを事前に確認し、適切な厚さの紙を選ぶ必要があります。もし、難しい厚みの印刷や大量印刷が必要な場合は、専門の業者に依頼するようにしましょう。
②罫割れ
厚紙でパッケージなどを作る際に起こりやすい問題は「罫割れ」です。紙を折り曲げたときに折りスジ部分の印刷面が剥がれてしまい、地の紙色が見える場合があります。
見た目を損なうこのトラブルは、厚紙の折り加工時にとくに注意が必要です。罫割れを防ぐためには、折り曲げる部分に事前に折り目(スジ)をつける「罫入れ」という作業が効果的です。
完全な罫割れを防ぐのは難しいものの、あらかじめ折り目をつけることで印刷面の割れを軽減できます。なお、印刷会社であれば、「罫割れ」に注意した加工も可能です。
③重量過多
厚紙は複数の用紙を重ね合わせて作られているため、普通紙よりも重量があります。特に、複数の厚紙を印刷して持ち運ぶ際は重量過多となり、移動用の段ボールを落としてしまったり、想像以上に輸送コストがかかってしまったりする場合があります。
厚紙の種類によって重量は異なりますが、一般的なコピー用紙と比べて3〜4倍も重い厚紙もあるため、持ち運びや輸送する際には十分な注意が必要です。
厚紙印刷をするならキンコーズが便利
厚紙印刷をしたいなら、キンコーズが便利です。キンコーズはオンデマンド印刷をメインに製本、デザイン制作、イベント企画などさまざまなサービスを手がけている会社です。
全国36店舗の直営店を運営し、店舗では多種類の厚紙を取りそろえています。普通紙をはじめ、アートポストやユーライト、マシュマロなどさまざまな厚紙用紙をその場で選んで、その場で印刷を行うことが出来るのが魅力。
店舗でスタッフと相談しながら、用途を伝えながら、最適な厚紙用紙の提案を受けられるので便利です。
>【厚紙印刷ご相談のります!】キンコーズ店舗はこちらから
依頼の流れ
キンコーズには、2つの印刷スタイルがあります。1つ目は、自身でコピー機を使って行う「セルフサービス」。2つ目は、印刷したいデータや原稿をお預かりし、スタッフ側で印刷を行う「フルサービス」です。
厚紙印刷をしたい場合は、「フルサービス」が強くおすすめ!
フルサービスは、セルフサービスと比べると金額が多少高くなりますが、仕上がりや品質は市販品と変わらない完成度です。自分自身で作業をする時間や手間(印刷機器を扱って、出力用紙をカットして、折って…といった面倒な工程)をかけずして、安心してお任せできます。
ここでは、フルサービスで厚紙印刷を依頼する流れをご紹介します。
受付カウンターへ行く(予約不要)
よく「事前に予約はいりますか?」と聞かれるのですが…予約不要です!思い立ったら店舗まで!
スタッフへ印刷種類や用途を伝える
下記のようなことを具体的にお伝えいただけるとスムーズです。
・種類(例:パンフレット、名刺、カード、はがき、招待状など)
・用途(例:会社案内用、イベント配布用、結婚式のペーパーアイテムなど)
・印刷データの有無。有る場合は、データ(PDF推奨)をスタッフへお渡し。無い場合は、スタッフ側でデータ作成・編集対応も可。
・用紙を持ち込みしたい場合は、用紙をお預かりしてスタッフ側で印刷有無を確認
・納期の希望、事前にかけられるご予算・コスト
ヒアリングのうえスタッフから見積り・納期を提示します
価格や納期にご納得いただけたら、正式にご注文ください。価格が見合わなければお断りもOK。
お受け取り
セルフサービスで厚紙印刷をしたい場合は、コピー機と厚紙の相性が良ければもちろん可能!ただし、いくつか注意点があります。
注意1:機械操作やカットなど基本の作業はすべて自分で行う ※コピー機の設定はスタッフ側がご説明いたします
注意2:用紙を持ち込む場合は、持込手数料(2,200円)がかかる
注意3:持ち込んだ用紙で紙詰まりを起こし用紙が破れた・破損した場合、キンコーズ側で責任や補てんは出来ない
ご自身のスタイルにあった状態で、セルフサービス・フルサービスを利用してみてください。
厚紙用紙を店舗へ持ち込むことは出来る?
用紙のお持ち込みは可能です。ただし、キンコーズでは、用紙類のお持ち込みする場合、「持込手数料(2,200円)」がかかります。
また、お持ち込みいただいた厚紙によっては、下記を理由に印刷をお断りすることがあります。
(キンコーズで対応できない厚紙例)
・耐熱性がない用紙
・インクジェット用紙
・紙粉がでる用紙
・アイロン転写シート など
印刷機と用紙の相性があるため、全ての厚紙をお受付することができません。特に、インクジェット用紙やアイロン転写シートをお持ち込みされるケースが多いのですが、これらの用紙は家庭向けに広まったプリント種類ということもあり、キンコーズの印刷機ではお断りしています。
キンコーズにも厚紙用紙が30種類以上あり
店舗には常に30種類以上の厚紙用紙を取りそろえています!なので、店頭で紙質・色合い・手触り・厚みなど見てから決めることもできます。
>キンコーズの用紙一覧はこちら
分からない場合は、スタッフへ直接聞く・提案を受けるのもOK(むしろその方が安心)。
「来週、重要なプレゼンがあって、その時の配布資料にちょっと良い紙を使いたいんだけど…」といったご相談から、最適な印刷方法・用紙選び・加工などご提案します。
用途別おすすめの厚紙
①製本の表紙
最厚紙シリーズ(紙の厚さ:~132kg)
https://www.kinkos.co.jp/service/paper-sample#id_6
レザックシリーズ(紙の厚さ:~175kg)
https://www.kinkos.co.jp/service/paper-sample#id_7
②パンフレット
OK金藤(紙の厚さ:186.1g/㎡)
https://www.kinkos.co.jp/service/okkinfuji-160/
マシュマロCoC 160(紙の厚さ:186.1g/㎡)
https://www.kinkos.co.jp/service/marshmallow-coc160/
③DM・はがき類
エスプリコートAP(紙の厚さ:256.0g/㎡)
https://www.kinkos.co.jp/service/esprit-coated-paper/
OKマットポスト(紙の厚さ:256.0g/㎡)
https://www.kinkos.co.jp/service/ok-matpost/
④履歴書・婚姻届
Cマット W(紙の厚さ:104.7g/㎡)
https://www.kinkos.co.jp/service/cmat-w/
最厚紙・白(紙の厚さ:153.5g/㎡)
https://www.kinkos.co.jp/service/saiatsu-white/
厚紙印刷でよくある3つの質問
最後に、厚紙印刷でよくある質問を紹介します。
- 質問1.一般的な用紙の厚さは?
- 質問2.厚紙を自分で印刷する際に起こりやすいトラブルは?
- 質問3.厚紙印刷を依頼する流れは?
それぞれの内容について詳しくみていきましょう。
質問1.一般的な用紙の厚さは?
普段オフィスで使うコピー用紙や手元にある名刺を触ってみると、用紙の厚さの違いに気づくと思います。印刷物にはさまざまな厚みの用紙が使われており、たとえば、一般的なコピー用紙は0.08〜0.10mm、はがきは0.20〜0.23mm、名刺は0.31〜0.35mm程度です。
また、封筒は0.40mm、コースターは1.00mm、免許証は2.00mmと、製品によって使われる紙の厚さが異なります。
質問2.厚紙を自分で印刷する際に起こりやすいトラブルは?
オフィス複合機の設定やパソコンの印刷設定を変更して印刷しても、一般的なコピー用紙に比べると厚紙は紙詰まりしやすい特徴があります。そのため、連続印刷せず1枚ずつ用紙をセットして印刷するようにしなければなりません。
万が一、厚紙の印刷中に紙詰まりが起こった場合、無理やり引き抜くのはやめましょう。給紙され印刷、排紙される間には感光ドラムなどの重要な部品があります。
このような部品が傷んでしまうとプリンター自体が壊れかねません。紙詰まりが起こったら、必ず使用しているオフィス複合機の説明書を読み、詰まった紙を正しく取り除くようにしてください。
質問3.厚紙印刷を依頼する流れは?
厚紙印刷を依頼する際は、まず印刷したい内容やデザインを明確にします。次に、印刷業者を選びます。インターネットで業者を検索し、レビューや価格を比較するのがおすすめです。
業者の候補が決まったら、サイトで用紙の種類やサイズ、枚数、仕上げ方法などを選択し、見積もりを依頼してください。ここで、見積もり内容に同意した場合、デザインデータを業者に送ります。
デザインデータは業者が指定するフォーマットに従い、解像度やカラープロファイルを確認してから送信するようにしましょう。
まとめ
本記事では、厚紙印刷の概要や主な用途、おすすめの印刷用紙、厚紙を印刷する方法やキンコーズで厚紙印刷をする方法を紹介しました。
厚紙は、挨拶状やポストカード、名刺、商品ラッピング用パッケージなどのさまざまな用途に利用できます。しかし、厚紙を印刷できるプリンターは限られており、家庭用プリンターやオフィスプリンターでの印刷は困難です。
そのため、厚紙印刷したい場合は、専門の知識を有した企業や厚紙印刷に特化したサービスの利用を検討してみてください。
キンコーズ・ジャパンでは、印刷や製本、デザイン制作などのさまざまなサービスを手がけており、オンライン印刷サービスと店頭印刷サービスの両方を提供しています。また、普通紙をはじめ、アートポストやユーライト、マシュマロなどの多様な厚紙への印刷が可能です。
お気軽にお問い合わせ・
ご相談ください!