ホーム お役立ちコラム POP広告の効果・メリットは?今すぐ販促に活かせるPOPデザインも解説
更新日:2023.05.01
POP広告の効果・メリットは?今すぐ販促に活かせるPOPデザインも解説
小売店、飲食店の売り上げアップのためには、できるだけ多くのお客様に来店してもらえるよう工夫することが大切です。
多くの店の店頭・店内ではさまざまなPOP広告が使われています。
POP広告がうまく機能すれば、多くのお客様に来店してもらえたり、商品を購入してもらえたりする大きなきっかけになるでしょう。
そこで今回は、POP広告の効果やメリットをご紹介します。POP広告の持つ役割を知り、効果を最大限に生かすことができるよう利用しましょう。
POP広告とは?目的は?
POP(ポップ)広告とは「Point of purchase (advertising)」の頭文字を取った略語からできているといわれています。
日本語の意味に直すと「購買時点(広告)」という意味になり、消費者へ対して店外や店内で直接的に展示される広告のことです。
POP広告にはいろいろな効果や役割をもっていますが、基本的にはお客様に対して効果的に情報を伝えるのが目的です。
販売店舗であれば何かのイベントや売りたい商品などをPRし、参加意欲や購買意欲を高めてもらうことなどがあげられます。
ブランディング、つまり店そのものはもちろん、商品やサービスに価値を持たせる効果もあります。
POP広告の中でも、さまざまな種類や状況などに応じて効果的な方法なども異なってくるため、どのような情報を伝えることが目的なのかをしっかり理解して、より効果的な方法で実践していくことが大切になるでしょう。
POP広告の種類と役割
POP広告は、「アウトショップ」「インショップ」「商品まわり」という3つの種類に分けることができます。ここからは3つの種類についてそれぞれ説明していきます。
アウトショップ
アウトショップ、つまり店外のPOPの役割は、店の前を通りかかった人を店内に導くことです。
のぼりや看板が代表例で、おすすめ商品やイベント、キャンペーンなどを告知するスタイルが一般的です。
インショップ
インショップのPOP広告は、店内に足を運んでくれたお客さまに店を好きになってもらえるよう、店の雰囲気作りをする役割を持っています。
ポスターやタペストリーなどが多く使われ、購買意欲をそそることが目的です。
商品まわり
商品まわりのPOP広告には、特定の商品のメリットをダイレクトにアピールし、買うかどうか迷っているお客様をプッシュする役割があります。
値札カードやスイングPOP、アイキャッチャーなどがよく使われており、メッセージ性を持たせることで購買意欲をかき立てることができます。
POP広告のメリット
POP広告には、ブランディング、つまり店そのものはもちろん、商品やサービスに価値を持たせる効果もあります。 一般的に、最初から価値を持っている店や商品はひとつもありません。
店や商品、サービスの優れた特徴やバリューが世間に知れて初めて価値が生まれます。
では、具体的にどんなメリットが挙げられるのか?ここからは3つのメリットについて説明します。
【メリット1】販売員の代わりになって商品説明や提案をしてくれる
POP広告を使うことのメリットのひとつ目として、広告が従業員や販売員の代わりになって商品やサービスの提案をしてくれる点があります。
POP広告にはさまざまな役割がありますが、商品のPRをはじめとした店側が伝えたい情報を店外や店内の人、全てに対して伝えるのは不可能に近い作業です。
POP広告を通じてより多くの客に対して効率的に商品やサービスの案内をしてくれることが、POP広告のメリットとなるといえるでしょう。
【メリット2】店や商品の雰囲気作りができる
POP広告には「購買意欲を高める」販促効果がありますが、メリットはそれだけではありません。
POP広告を打ち出すことにより、店や商品の雰囲気作りを行えるのです。
例えば、店頭にオリジナリティあふれる看板やのぼりが設置されていたら、道行く人に「こんな素敵なお店があるのか」と印象付けられます。
POPを利用して店の雰囲気作りを行うことで、「入ってみたい」「また来たい」と来店や再来店を促すことができる点が、大きな魅力であるといえるでしょう。
【メリット3】季節祭事・ライブ感の演出ができる
季節やイベントに合わせて店内のPOP広告を変えれば来店したお客様を飽きさせず、常に楽しい気持ちにさせることができるといった効果も期待できます。また、店舗の雰囲気作りには季節の祭事などは欠かせません。
季節祭事以外にも店舗による売出しの割引キャンペーンや、イベントなどのPOP広告を展示することでライブ感の演出ができ購買意欲をさらに高めることができます。
「〇〇%OFF」や「2点目から〇〇円引き」など多くの人がこういったPOP広告で購買意欲を高められたことがあるのではないでしょうか。
POP広告のデメリット
【デメリット1】効果検証がしにくい
POP広告のメリットを解説しましたが、デメリットも存在します。そのひとつが効果検証がしにくい点です。
最近の広告はweb広告などが主流になってきていることもあり、「どれだけの人が見たか」や「広告を見て購買した人がどれくらいだったか」などを常に数値の検証をしながら改善していくことがあたりまえになっています。
それに対して、POP広告などアナログの手法で掲示する広告はどれだけ効果があったかなどが検証できないため、正確な数値を出すことはできません。
広告の文字やデザインなどの修正も感覚的なものになってしまいがちなので、検証作業には工夫が必要になるでしょう。
【デメリット2】POP制作時に必要最低限の知識が必要
次にあげられるのは、POP広告制作時に知識やスキルが必要になる点です。
POP広告には手書きのものも多く、制作するにはデザインの基本やセンスなども問われることになります。
また、POP広告の出来によっては逆効果や意図したことが伝えられないなんてことも起こり得ます。
経験もなくいきなりPOP広告を作成できるという方はかなり稀になると思われますので、初めて作成する方は、どんなPOP広告が効果的なのかや、人気のPOP広告例などを学びながらスキルをあげていく必要があるでしょう。
POP広告を作る際に大切な要素
では、実際にPOP広告を作る時にはどんな点に注意したらいいのでしょうか? ここからはPOP広告をつくる際のポイントを解説していきたいと思います。
①まずは商品・サービスを理解する
デザインやコピーなど技術的なポイントの前に、まずはPRしたいサービスや商品についてよく調べて理解力を高めることが必須です。
客観的に見た時に、そのサービスや商品の「どこが売りなのか」、「どんなポイントを推すべきか」などを理解していないと、消費者にとって魅力的に見える部分がわからなくなってしまいます。
そのためには一番初めに自社サービスや商品を理解することが重要となるでしょう。
②キャッチコピー
キャッチコピーはその名の通り、消費者の心をつかむ文言です。
一番最初に目を留めさせたい部分にもなりますので、POP広告においてもっとも大事な部分といっても過言ではありません。
安値の訴求から悩みの訴求など、コピーライティングについてのコツなどは奥が深く、消費者にとってなにが一番心に響くのかということを考えてコピーを作成しましょう。
【こちらもおすすめ】キャッチコピーの作り方。ポスター・チラシの効果を高めるコピーとは?
③セリングポイント
セリングポイント(selling point)とはPRしたいサービスや商品の最も優れている点のことをいいます。
セールスポイント(sales point)などと同じ意味をもつ言葉です。基本的には、PRしたい商品やサービスが他と比べて勝っている部分などがセリングポイントとなります。
セリングポイントがキャッチコピーにもなり得る場合がありますが、あくまでもサービスや商品に対してのポイントをとりあげることでより効果のあるPOP広告になるでしょう。
④ボディコピー
ボディコピーとは、キャッチコピーの次にくる本文にあたる文章の部分の事です。
キャッチコピー気になった人が次に読む部分となる構成が多いでしょう。
広告やコピーライティングの分野では、サービスや商品の詳細を記載する重要な部分ですが、POP広告においては比較的狭いスペースで掲示する場合が多いため、いかに要点をまとめられるかがボディコピーのポイントとなるでしょう。
POP広告のデザインのコツは?
①手書きレタリングの工夫
レタリングとは文字を書く事を意味しており、POP広告においては目を引くような文字のフォントをデザインして書く意味で使用されます。
レタリングにはスキルが必要とされ、初心者や未経験者でいきなりおしゃれで見やすいレタリングを使いこなすことはかなり難しいでしょう。
さまざまな見本のフォントなどもありますので、商品イメージに合うものを見つけて真似するところから初めて見ると良いでしょう。
②見やすいレイアウト
POP広告はレイアウトもとても重要なポイントです。
伝えたい内容を短い時間で消費者に伝えるためには、見やすいレイアウトになっていることは必須だからです。
もしこれからPOP広告のレイアウトに挑戦しようとしている場合は、ネット上や自分がよく行くお店などでどんなPOP広告が目に入ったかを意識し、レイアウトを見てみると自分が作るPOP広告にも活かせるかもしれません
③商品イメージや季節にあったイラスト
POP広告にはイラストも効果的です。
効果的なイラストを使用することで、商品やサービスのブランディングや季節感を持たせる効果もあるからです。
特に女性や子供をターゲットにした商品の場合、POP広告にイラストを使用することで親しみやすさなどを与え、イラストをより効果的に使用することができます。
④効果的なカラーリング
色が人の心理に与える影響は大きいといわれています。
例えば、SALEを伝える広告は購買意欲を与える「赤」がよく使われているなどです。
そのほかにも「青」は冷静さや信頼感を与えたり、「緑」は自然を連想させたりとその効果は色によってさまざまです。
POP広告を制作する際にも、PRしたい内容に適したカラーリングを選択する必要があるでしょう。
まとめ
今回はPOP広告について、解説させていただきました。
メリットや作成する上でのポイントなどをお伝えさせていただきましたが、良いPOP広告を作るポイントは自分が消費者になった場合どんな広告が目に入ったかを日頃から意識しておく点です。
第三者の目で見ることで、作品の質の向上は勿論、自身の更なるスキルアップのヒントを掴むことができます。
その上で、POP広告の持つ効果や役割、メリットを知った上でうまく活用できれば、店や売り場に活気を与え、お客様の購買意欲をさらに促すことができるのではないでしょうか。
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