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ホーム お役立ちコラム 食欲をそそる色は赤!飲食店の販売促進に役立つ色の豆知識

公開日:2017.08.04

食欲をそそる色は赤!飲食店の販売促進に
役立つ色の豆知識

  • デザイン制作

色の豆知識
私たちは、日々の生活の中で多くの刺激を外部から受けています。その刺激は、「視覚(目)・聴覚(耳)・嗅覚(鼻)・味覚(舌)・触覚(皮膚)」のいわゆる「五感」と呼ばれる感覚を通して受け取りますが、刺激全体の83%は「視覚」からの情報だといわれています。

つまり、視覚は私たちの感覚に最も大きな影響を与える情報であり、視覚から得られる「色」の情報は私たちの食欲にも大きな影響を与えるものなのです。

そこで今回は、飲食店の販売促進に役立つ色の豆知識についてご紹介します。

色彩で食事の満足度が変わる?

色彩のない世界では、普段私たちが受ける感覚の大部分が鈍くなるといわれています。

例えば目隠しをして食事をすると、味覚が鈍くなってしまい本来の味を感じることができなくなるのです。ある実験では、被験者が生のジャガイモをリンゴと勘違いしておいしそうに食べたという事例もあります。

「料理は見た目の美しさも重要」といわれますが、美しく色鮮やかに盛り付けられた料理は、まず「目」で味わって脳が「おいしい」と判断しており、食事の満足度には視覚情報である色彩が大きな影響を与えているのです。

もちろん料理そのものの色だけではなく、メニュー表の写真やデザイン、広告に使われる色も重要です。同じ素材、同じ料理、そして同じモチーフやデザインでも、色味が変われば感じるおいしさや「食べたい」という気持ちも変わります。食欲が増進させる色、減退する色を知っておくとメニューの売り上げアップにもつながるでしょう。

暖色系と寒色系の特徴

暖色系と寒色系

色は「暖色系」と「寒色系」の2つに大きく分けることができます。それぞれの特徴と違いを知っておきましょう。

暖色系

暖色は温かみを感じることができる色のこと。赤・オレンジ・黄色といった色が代表的で、見た目にも鮮やかで料理との相性が非常に良い色です。

暖色は脳の空腹中枢を刺激して食欲を促進させるといわれており、その中でも特に「赤」は食欲に影響を与えます。暖色を上手に使いながら、多くの色を組み合わせて色彩豊かな盛り付けをしたり、メニューや広告に暖色を入れたりすると、見る人の食欲を刺激し販売促進につながるでしょう。

寒色系

一方、寒色系は青・水色など、見た目に冷たい印象を与える色のことです。特に、青は鎮静効果が高く、見るだけで体温が低下するともいわれています。

一般的に、寒色系は暖色系とは逆に食欲を減退させる色といわれているため、その効果をダイエットに応用することもあります。また、暑い夏に冷たいメニューを販促するときには、寒色系の特徴を生かして涼しさを演出することで販売促進に役立てることが可能です。

暖色系と寒色系の特徴をよく理解して、上手に使い分けましょう。

テーブル全体の演出も大切

テーブル全体の演出

飲食店で売り上げをアップさせるためには、料理を中心としたテーブルや空間全体の色合い・演出も重要です。

食事の満足度に影響を与える度合いは、食空間が70%、食卓が25%、料理が5%ともいわれているため、空間を演出する内装・インテリア・照明、そして食卓を演出するテーブルウェア・食器など、テーブル全体を考えたコーディネートをしましょう。

カーテンやテーブルクロスは暖色系でコーディネートし、照明には寒色系の光を出す蛍光灯ではなく、温かみのある白熱灯を使うことをおすすめします。

おわりに

私たちが受ける刺激の大部分である視覚情報は、人の行動に大きな影響を与えます。特に、色彩に関する情報は食欲の増進・減退にまで影響するため、飲食店の売り上げをアップさせたい方は、暖色と寒色による影響の違いを知っておくことがきっと役に立つはずです。

単純に食欲促進や減退の効果だけで見るのではなく、どのような商品をどのような時期に売りたいのかなども考慮した上で色味を考えると、より効果的です。店の雰囲気に合うかどうかも考慮しながら、料理やメニュー表、広告などの色を決めましょう。

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