ホーム お役立ちコラム ポスターを4分割で印刷…本当にお得?失敗しないために知っておきたいこと
公開日:2025.06.02
ポスターを4分割で印刷…本当にお得?
失敗しないために知っておきたいこと

家庭用プリンターでも、A4用紙を使って分割印刷すれば、大きなサイズのポスターを自作できます。しかし、ズレやカスレ、色味の差など、仕上がりに満足できないケースも少なくありません。
本記事では、ポスターを4分割で印刷するメリット・デメリットや外注がおすすめな理由をご紹介します。また、よくある質問も解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
ポスターの分割印刷とは?

ポスターの分割印刷とは、大判で仕上げたい場合に、原稿を複数枚の用紙に分けて印刷して、つなぎ合わせる方法です。たとえば、1枚の画像をA4用紙4枚に分割すると、A2サイズ相当の大きなポスターを自作できます。
この方法の場合、特別な大型プリンターがなくても家庭用プリンターで十分に作成が可能です。ただし、印刷後は、余白部分をカットして、図柄がずれないよう丁寧に貼り合わせなければなりません。
ポスターを4分割で印刷するメリット・デメリット
次は、ポスターを4分割で印刷するメリット・デメリットについて解説します。
- 【メリット1】大判プリンターが必要ない
- 【メリット2】運搬がしやすい
- 【デメリット1】縦横比が変わりやすい
- 【デメリット2】用紙を接着しなければならない
それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
【メリット1】大判プリンターが必要ない
A4用紙を活用した4分割印刷を行えば、大判プリンターがなくても大きいサイズのポスターを作成できます。この方法は、大学内の印刷室や家庭用プリンターでも手軽に対応可能なため、特別な設備を用意せずに済み、コスト面でもメリットがあります。
作成後に、用紙同士を丁寧に貼り合わせれば、見た目にも一体感のあるポスターが完成して、プレゼンテーションや掲示用にも対応が可能です。
【メリット2】運搬がしやすい
大判のポスターをそのまま印刷すると折り目や破損のリスクが高く、持ち運びにも手間がかかります。しかし、4分割の印刷の場合は、ポスターを小さな用紙に分けて出力できるため、軽量かつコンパクトにまとめて移動できます。
これにより、会場までの移動や保管もスムーズになるため、現地で貼り合わせるだけで大きなポスターを用意できる点がメリットです。
【デメリット1】縦横比が変わりやすい
ポスターを4分割して印刷する際は、原稿の縦横比に注意が必要です。分割すると元の比率が変わってしまう場合があり、デザインバランスが崩れるおそれがあります。
また、画像や文字が分割線上にかかると、貼り合わせた際に見映えが悪くなる場合があります。このため、重要な要素は分割線を避けた配置にして、事前にレイアウトを調整するようにしましょう。
【デメリット2】用紙を接着しなければならない
4分割でポスターを印刷する場合、それぞれ用紙を正確に貼り合わせるためには、 余白や重なりを考慮したデータ作成が必要です。また、実際の貼り合わせ作業は一見簡単そうに見えますが、実際はズレやシワが起きやすく仕上がりに大きく影響します。
のりしろを活用しても接着位置が少しずれるだけで、全体のバランスが崩れかねません。このため、糊や両面テープを使う際は、平らな場所で慎重に作業して、印刷面に跡が残らないように注意しましょう。
ポスターを4分割印刷した時のリアルな失敗談
次は、ポスターを4分割印刷した時のリアルな失敗談を見ていきましょう。
【失敗談1】つなぎ合わせる時にズレやシワが出てしまった!

家庭用プリンターでは、上下左右の余白が均等でない場合もあり、わずかなズレが全体の整合性を崩す要因となります。
また、貼る際の湿気や手の油分が紙を波打たせたり、テープの貼り直しでヨレが発生したりする場合があります。
こうした細かなトラブルが積み重なると、完成品の印象が悪くなり、せっかくの労力が台無しになりかねません。
【失敗談2】印刷設定ミスやインクトラブルが発生!

4分割印刷を行う際は、毎回プリンターの設定を細かく確認する必要があり、ミスが全体の仕上がりに大きく影響します。
拡大率や用紙の向きが揃っていないと、貼り合わせ時にズレが生じやすいです。
また、インクの残量が不均一だったり、印刷中にインク切れが起きたりすると、一部だけ色味が異なる問題が発生します。
こうした不具合が積み重なると、完成度に大きな差が出てしまうため、注意が必要です。
【失敗談3】色味やカスレなど仕上がりの悪さが目立つ!

家庭用プリンターでは、印刷ごとにインクの出方や濃度が微妙に異なる場合があり、同じデータでも仕上がりにムラが生じかねません。
とくに、連続印刷中にインク残量が減ると、後半の用紙だけがカスれて見える場合もあります。
また、印刷環境の湿度や用紙の違いも影響しやすく、1枚だけが浮いて見えるような現象が発生します。
仕上がりの統一感を保つには、事前のメンテナンスと試し刷りが欠かせません。
結局どっちが得?大判サイズポスターを自作する or プロにお願いする
では、大判サイズのポスターを自作する場合とプロに依頼する場合、どのくらいコストに差が出るのでしょうか?印刷品質面、時間、金銭面の3つの軸で見ていきます。

(印刷面)高品質・完成度重視ならプロが圧倒的に有利
家庭用プリンターで大判ポスターを自作する場合、機器の性能や用紙の制約があり、色ムラやかすれ、貼り合わせ部分のズレが目立ちやすくなります。特に大判サイズになるほど、細部の再現性や紙の厚み、仕上がりの鮮明さで差が出ます。
一方、プロの印刷業者に依頼すれば、業務用の高精細プリンターと専用用紙によって色の再現性や画質の均一性が格段に向上し、細かい文字や写真もクリアに仕上がります。
(効率面)手間と時間の効率を考えるとプロ依頼がラク
自作の場合、印刷データの分割や調整、複数用紙の貼り合わせ、断裁など多くの工程が必要で、ズレやミスが起きるとやり直しの手間も増えます。
プロに依頼すれば、データを送るだけで高品質な完成品が届き、短納期にも対応可能です。作業負担や失敗リスクを減らしたいなら、業者利用が圧倒的に効率的です。
(コスト面)枚数と仕上がりで判断
一見、自作の方が安く感じますが、インクや用紙、失敗による再印刷、作業時間など見えにくいコストがかさみます。特に複数枚印刷する場合や高品質を求める場合は、業者に依頼した方が1枚あたりの単価が下がり、結果的にコストパフォーマンスが高くなるケースも多いです。
例えば、A1サイズのポスターを自作した場合は約150円程度で済むこともありますが、プロ印刷(キンコーズ)は7,000円程度と一見高く見えます。しかし、仕上がりの品質や手間を考慮すると、用途次第で業者依頼の方が「得」といえるでしょう。
- 自分で分割して印刷するくらいなら、プロに頼もう
-
キンコーズでは、必要なタイミングで必要な枚数だけ注文できる印刷に対応しています。飲食店のメニューやキャンペーン用ポスター、スタッフ募集など、用途に応じて柔軟に対応ができます。
従来の版を使う印刷とは異なり、工程を簡略化したスピーディーな仕上がりが特徴で、1枚からの小ロットでも無駄なく印刷できます。
ポスター 4分割でよくある3つの質問
最後に、ポスター 4分割でよくある質問について紹介します。
質問① 一般的なポスターのサイズは?
ポスターを制作する際は、掲示場所や目的に応じたサイズ選びがポイントです。たとえば、視認性を重視するならA1(841mm×594mm)が適しており、広いスペースでも目を引く効果があります。
一方で、手に取りやすさや掲示しやすさを重視する場合は、A2(594mm×420mm)のようなコンパクトなサイズが便利です。また、B判サイズも視野に入れると、より柔軟なデザイン展開が可能になります。

質問② ポスター印刷に使われる紙の種類は?
ポスターを印刷する際は、デザインや使用場所に応じて用紙の種類を選びましょう。たとえば、鮮やかな色合いを重視するなら光沢紙が適しており、コストを抑えたい場合は上質紙がおすすめです。 高級感を演出したい場合には、色再現性の高いコート紙や落ち着いた印象のマット紙が有効です。また、屋外など耐水性が求められる場面では合成紙が役立ちます
>(あわせて読みたい)厚紙印刷おすすめの印刷用紙3つ ※写真あり
質問③ 印刷会社を選ぶ際のポイントは?
印刷会社を選ぶ際のポイントは、以下のとおりです。
- 用紙の種類
種類が豊富であれば、目的やデザインに適した表現が可能になります。さらに、紙の数を少なくできるため、印刷コストの最適化にもつながります。 - 技術力
色の再現性や製版の精度は、完成物のクオリティを左右します。 - 自社で一貫して対応しているか
デザインや撮影、製本など関連作業を一貫して行える会社であれば、全体の手間やコストも抑えられます。 - 納期厳守
納期厳守のためには、校正や入稿への対応スピードも大切です。さらに、色校の回数や校正、簡易校正の方法についても事前に打合せしておくのがおすすめ。
まとめ
本記事では、ポスターを4分割で印刷するメリット・デメリットや外注がおすすめな理由をご紹介しました。
ポスターの分割印刷とは、大判で仕上げたい場合に、原稿を複数の用紙に分けて印刷して、つなぎ合わせる方法です。この方法のメリットとしては、用紙の運搬がしやすく、扱いやすい点があげられます。
しかし、貼り合わせる際のズレやシワ、色味の差、インクトラブルなど、仕上がりに影響するリスクも多くあります。このため、品質や効率を重視する場合は、専門業者へ依頼するのがおすすめです。
とくに、複数枚を発注する場合は1枚あたりの単価が下がり、結果として費用対効果に優れた仕上がりが期待できます。目的や環境に応じて、適切な方法を選ぶようにしてください。
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