2017.12.18オンデマンド印刷

入稿前に確認!解像度やトンボなど、印刷データのチェックポイント

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印刷データのチェックポイント

印刷会社に印刷物を発注する際は、「完全原稿(完全データ)」で入稿することが一般的です。完全原稿(完全データ)とは、印刷会社での手直しなしでそのまま印刷・加工作業に入れる原稿、つまり不備の一切ない原稿を指します。

印刷開始前に再確認や修正などが入れば納期が遅れてしまうため、正確なデータで入稿することは重要です。

しかし、原稿作成には解像度やトンボといったチェックポイントが多数存在するため、混乱してしまう方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、印刷注文から納品までをスムーズに行うため大切な、入稿データのチェックポイントについてご紹介します。

 

原稿サイズ、トンボ、天地の確認

1.印刷仕上がり時のサイズと塗り足しのチェック

原稿の確認をする女性発注する印刷物のサイズと、原稿データのサイズが合っているかどうかをチェックします。

規定のサイズに塗り足し部分を含めたサイズでデータが作られているかどうかを必ず確認しましょう。

 

 

 

 

 

【ポイント】塗り足しとは?

原稿データのサイズを完成品のサイズ通りに作成してしまうと、完成品の四辺に描かれたデザインや文字が切れてしまう可能性があります。
これを防ぐため、印刷会社では「塗り足し」の付加を推奨している場合がほとんどです。

注文品のサイズの上下左右には3mm~5mm(印刷会社によって数値が異なります)の塗り足しを付け、切れてはいけないデザインや文字は上下左右の3~5mm以内に収めましょう。

 

例)A4サイズ(210×297mm)に3mmの塗り足しが必要な場合の原稿サイズは、上下左右に3mmずつ足した216×303mmとなります。

 

2.トンボ設定のチェック

入稿データにトンボが設定されているかどうかをチェックします。

 

トンボを作成できないデザインソフト(Photoshopなど)を使用している場合は、原稿サイズの上下左右、塗り足し位置にガイドが設定されているかどうかをチェックしましょう。印刷所でテンプレートを配布していることが多いので、そちらを使うのもおすすめです。

 

【ポイント】トンボとは?

トンボとは、用紙を裁断する際に必要な目印となるマークです。トンボが設定されていない場合、どの位置で原稿を裁断するか分からず、作業を進めることができなくなる場合があります。

最近は、トンボやガイドがなくても中心点を合わせて裁断してくれる印刷所も増えてきました。どうしてもトンボやガイドが作成できない場合は、上述のテンプレートを使用するか、仕上がり位置を自分で確認しながらサイズを合わせて原稿を作成しましょう。

もしくは、裁断位置までデザインや文字を入れなければ仕上がりサイズでデータを作成しても大丈夫です。

 

3.天・地のチェック

天地とは、そのまま印刷物の上と下を表します。

片面印刷のフライヤーなどであれば特に気にしなくても問題ありませんが、両面印刷や冊子の場合に間違えると大変なことになりかねません。天地を合わせたデータになっているか、開き方は正しく指示されているかなどを確認しましょう。

 

 

フォント・画像の埋め込み確認

1.フォントのアウトライン化をチェック

フォントのアウトライン化テキスト部分のフォント(書体)がアウトライン化されているかどうかをチェックしましょう。

 

なお、Photoshopの場合は画像を統合して1枚の背景レイヤーにすることで、フォントも全て画像の一部とみなされます。そのため、Photoshopの場合はアウトライン化をせず、画像の統合を行えば問題ありません。

 

 

 

【ポイント】フォントのアウトライン化とは?

テキストデータは、デザインソフト上で入力したままの状態だと「文字」として認識されます。この文字情報を消し、「図形」として認識されるように変換するのがアウトライン化です。

 

通常、そのPCにインストールされていないフォントは他のフォントに置き換わってしまいます。つまり文字情報は、制作環境(OS)に依存しており、制作者のPCと印刷所のPCでは環境が異なるため文字化けといったエラーを起こすリスクがあります。これを防ぐために行うのが「文字」から「図形」へと変換するアウトライン化です。

 

2.画像の埋め込みチェック

配置した画像の埋め込み処理も忘れがちなポイントです。画像の埋め込み処理がなされているかどうか、しっかりチェックしましょう。

 

【ポイント】画像の埋め込みとは?

ファイル内に配置した画像やリンク画像は、そのまま印刷に回してしまうと不具合が生じる場合があります。画像やリンク画像がファイルに置かれているだけのため、ズレてしまったり、リンクが切れて画像が表示されなかったりするのです。

 

そのような不具合を回避するため、画像をファイルの中に埋め込み、ファイルの一部にするのが画像の埋め込みです。

 

3.余分な孤立点や作業画面外のオブジェクトが残っていないかチェック

Illustratorで作成した原稿データの場合に限られますが、孤立点が原稿データ内に残っていないかどうかをチェックしてください。

 

【ポイント】孤立点とは?

孤立点とは、文字や画像・図形にあたらないアンカーポイントを指します。孤立点やIllustrator作業画面外のオブジェクトなどを残したまま入稿すると、印刷会社側でエラーを出してしまう可能性があり、作業の遅れにつながります。

 

データ容量の節約にもなるため、余分な孤立点や印刷に不要なものは必ず消しておきましょう。

 

4.PDF入稿も検討する

PDF入稿1~3の手順はIllustratorの原稿では必須の作業ですが、ミスの頻出ポイントでもあります。

これらを防いだり、手順を簡略化したりするためにPDF入稿をするのもおすすめです。
PDF入稿のメリットは

・フォントのアウトライン化が必要ない

・画像のリンク切れがない

・OSやソフトの種類・バージョンを問わず再現できる

・データの容量を軽くできる

 

とさまざまです。最近の印刷所ではほぼPDF準拠の出力機を使用していることもあり、印刷所での出力エラーがほぼ起きない点でもおすすめの入稿方法です。

 

5.仕上がりイメージの見本を作成する

PDF入稿ではあまり起こり得ませんが、デザインミスやデータのエラーを防ぐために、入稿時にデータと一緒に仕上がりイメージのスクリーンショットも添付するのがおすすめです。

印刷所によっては必須になっているので、必要な入稿データが何なのか確認して自分のPCで開いた状態でスクリーンショットを撮るか、jpegやPNG画像として書き出しをしておきましょう。大まかな内容が確認できれば良いので、特に高解像度や大きなサイズである必要はありません。

このひと手間で、本来どう表示されるのが正しいデータなのかが誰にでもわかり、印刷所のデータチェックでエラーがあった場合にすぐ気づくことができるようになります。

 

カラーモード・解像度の確認

1.カラーモードのチェック

カラーモードのチェックをする女性通常、PCのモニタ画面はRGBで表現されています。しかし印刷物はCMYKで表現されるのが一般的です。

>参考:印刷物の色はなぜCMYK?光と色の三原色・色の再現方法を知ろう

 

CMYKはRGBに比べて表現できる色が少ないため、このカラーモードを間違えてしまうとイメージしていた色とは異なる色で印刷されて失敗してしまうことがあります。

 

カラーモード・解像度フルカラー印刷の場合、作成データのドキュメントカラー設定・配置画像ともに、カラーモードが「CMYK」、モノクロ印刷の場合は「グレースケール」または「モノクロ2値」となっていることを確認しておきましょう。

>参考:モノクロ印刷の注意点やグレースケールへの変換方法をご紹介

 

特にフルカラー印刷では、カラーモードを「RGB」とした場合、印刷後の色味が暗く、くすんでしまうことがあります。

逆に、最近増えてきたビビッドカラー印刷(広域印刷やカレイド印刷など呼び名はさまざま)のようなsRGBの色味を再現する印刷方法では、CMYKのデータでは効果が得られません。
また、CMYKからRGBに変換したデータでもあまり彩度が出ないため、はじめからRGBでデータを作成することが推奨されています。

しかし、RGB印刷はまだすべての印刷所が対応しているわけではなく、採用している印刷所もフライヤー印刷のみだったり、ポスター印刷のみだったりと使用できる範囲が限定されています。

あらかじめ、何の印刷でどういう印刷方式を使用するのかも考えて原稿を作成し、最終チェックを行いましょう。

 

2.解像度のチェック

虫眼鏡原稿データの解像度を確認しましょう。

 

配置画像の解像度は、フルカラーの場合は350dpi以上、グレースケールやモノクロ2値の場合は600dpi以上を推奨する印刷会社が多いようです。

印刷会社によって推奨解像度が異なることがあるため、利用する印刷会社のガイドラインを必ず最初に確認して、それに合わせて原稿を作成しましょう。

 

特にPhotoshopなどのソフトの場合は、データを作成してから解像度を変更しても引き伸ばされるだけで高画質にはならないので注意が必要です。

>画像の解像度とは?印刷に適した解像度や、確認・変更方法

 

おわりに

今回は、印刷データ入稿時のチェックポイントについてご紹介しました。

はじめに印刷所の指示を確認したうえでデータを作ることが大前提ですが、ちょっとしたミスでデータ不備や再入稿となると、納期が延びてしまったり、余計な費用が発生してしまったりすることがあります。

自信を持って作成した原稿データこそ、発注した印刷物がイメージ通りに仕上がるよう入稿前にも必ず必要項目のチェックを行うようにしましょう。

 

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Kinko'sお役立ちコラム編集部

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