ホーム ユーザー事例 【ユーザー事例】東京女子大学

【ユーザー事例】東京女子大学

  • SDGs
  • 取り扱い用紙

学び直しプログラム「東女リカレント」のブランディングを
ワンストップで支援
ロゴやWebサイトの制作、展示会の出展、ライブ配信を担当

学び直しプログラム「東女リカレント」のブランディングをワンストップで支援
ロゴやWebサイトの制作、展示会の出展、ライブ配信を担当

CASE STUDY:32
導入商品: ロゴやキービジュアルの制作、Webサイトやパンフレットなどの制作、展示会の出展支援、イベント運営やライブ配信
業種・業態:大学・教育機関

東京女子大学が2025年度にスタートした、働く女性のための学び直し(リカレント教育)プログラム「東女リカレント」。文部科学省「リカレント教育エコシステム構築支援事業」に採択された19件のうち、女子大学としては唯一の取り組みです。

キンコーズは、このプログラムのロゴ制作から、Webサイトやパンフレットなどの広報物、展示会出展、イベントのライブ配信まで、1年間を通じて一貫してサポートしました。

プログラムを主導した東京女子大学の小西由樹子先生と、ブランディングを担当したキンコーズの犬飼さんに、1年間の歩みを振り返っていただきました。

東女リカレント
東女リカレント

[ 課題 ]プログラムには自信があったものの、その価値を「伝わる形」にする手段がなかったこと

[ 課題 ] プログラムには自信があったものの、その価値を「伝わる形」にする手段がなかったこと

[ ご提案 ] プログラム全体のブランディングを設計し、あらゆる接点で世界観を統一
[ 効 果 ] ブランド統一で学内が一致団結し、展示会でも反響が相次ぐなど、東女リカレントの認知が拡大

[ ご提案 ]プログラム全体のブランディングを設計し、あらゆる接点で世界観を統一
[ 効 果 ] ブランド統一で学内が一致団結し、展示会でも反響が相次ぐなど、東女リカレントの認知が拡大

女性に足りないのは能力ではなく「機会」。東女リカレント誕生の想い

東京女子大学 現代教養学部 経済経営学科 准教授 小西 由樹子先生

東京女子大学 現代教養学部 経済経営学科 准教授 小西 由樹子先生

東女リカレントは、企業で意思決定や事業推進に関わり始めた、課長級や課長候補の女性を対象にしたリカレント教育プログラムです。立ち上げの想いを、小西先生はこう語ります。

「女性活躍推進は世界中で長年取り組まれているのに、なかなか進みません。その主要な要因の一つは、女性の能力が足りないのではなく、事業部などビジネスの中核となる業務を経験する『機会』が十分に与えられていないことだと考えていました。機会がないことで、自信も持てない。このギャップの解消に貢献したいと思ったんです」

ちょうど文部科学省の公募と重なり、東京女子大学の100年以上培ってきた教育の知見と企業の実務知を組み合わせたプログラムとして応募。採択19件のほとんどが理系分野の中、社会科学系での採択は挑戦でした。

「採択が決まったときは、もうびっくりという感じでした。この社会課題を『わかってくれたんだ』と、すごく嬉しかったですね」

コンセプトは「自信をもって、ビジネスの中心に」。経済経営学の研究では、女性は男性に比べて自信が低く、挑戦的な業務に手を上げにくい傾向があることがわかっています。だからこそ、講義で知識を学ぶだけでなく、他社の受講者との対話を通じて「私にもできる」という自信を育む設計にしました。

プログラムには自信があった。けれど「伝える力」が足りなかった

2025年7月の採択決定から、9月末の第1回講義まで、準備は急ピッチで進みました。講師陣やカリキュラムなど、教育プログラムそのものへの自信はありました。しかし、大きな課題がひとつあったのです。小西先生は当時の悩みをこう明かします。

「プログラムを企業の人事担当者や受講生の皆さんに『伝わる形』にすることは、私たちだけでは難しいと感じていました。説明の場では毎回、私が熱く語らないといけない。これは広報が必要だよねと思うのですが、どう作ればいいのかわからなかったんです」

何を伝えるかだけでなく、「どう伝えるか」。そこで、広報やブランドづくりの専門家の力を借りることにしました。

対談風景_東京女子大学

ブランディングの相談相手に、キンコーズを選んだ理由

そこで小西先生の頭に真っ先に浮かんだのが、キンコーズでした。前職で起業家教育やスタートアップのイベントに携わった際、キンコーズのみなさんにとても助けられた経験があったからです。要望をそのまま形にするだけでなく、「こういうのはどうですか」と先回りした提案をしてくれました。

「特に私たちの世代にとって、キンコーズさんは『卒論の印刷や急ぎの印刷で困ったときに駆け込む場所』というイメージが強いと思います。でも、ブランディングを相談するなら、まずキンコーズさんに相談してみようと、SOSのような気持ちでご連絡しました。すると期待以上に親身でスピーディーに対応してくださって、自然に『ぜひお願いしたい』と決まりました」

映像会社や広報会社など、他の選択肢も相見積もりで検討したといいます。それでもキンコーズを選んだ決め手は、「一番柔軟に対応してくれたこと」でした。

相談を受けたキンコーズ側で、ディレクションを担当することになったのが犬飼さんです。当時の気持ちを、こう話します。

「このプロジェクトに携われるのは光栄でしたし、デザイナーとして純粋にワクワクしました。実は私自身が、このプログラムの対象者にちょうど当てはまる立ち位置なんです。だからコンセプトにもすごく共感して、新たにチャレンジしようとしている女性に興味を持ってもらえるビジュアルを作りたいと思いました」

働く女性の想いを込めた、ステンドグラスのロゴ

キンコーズ・ジャパン株式会社 クリエイティブデザインセンター ディレクター 犬飼 奈央

キンコーズ・ジャパン株式会社 クリエイティブデザインセンター
ディレクター 犬飼 奈央

ブランディングに着手するに先立って、犬飼さんはまず東京女子大学のキャンパスを訪れました。

「白とエメラルドグリーンが基調の校舎がモダンで、単純に美しいキャンパスだというのが第一印象でした。チャペルではステンドグラスから光が差していて、ほっとするような感覚があって。東京女子大学さん自体が、すでにすごいブランド力を持っている。その空気感を、しっかりデザインに落とし込みたいと感じました」

ブランデ設計の軸に置いたのは、このプログラムに挑戦する30〜40代の働く女性の気持ちです。経験を重ねた成熟や柔軟さを表す「しなやかさ」と、そこからさらに一歩踏み出す成長やつながりを表す「軽やかさ」。この2つをキーワードに、デザインを組み立てていったのです。

進め方にも工夫がありました。いきなりデザイン案を見せるのではなく、まずコンセプトの説明から入り、大学側と認識を合わせたうえで3案を提示したのです。提案を受けた瞬間を、小西先生はこう振り返ります。

「私たちの要望はバラバラで、『こんな説明で伝わるのかな』と正直不安だったんです。それなのに、スライドで3パターンを出していただいたとき、見ていたみんなが『わぁ、すごい』となって。いきなりみんなファンになってしまって(笑)。形になった瞬間に『あ、これだ』と、士気が上がりました。ロゴがひとつあることで、一致団結できたんです」

最終的に選ばれたのは、チャペルのステンドグラスをモチーフにした案。「東女リカレント」の頭文字「T」と「R」を図案化し、東京女子大学のブランドと親和性を持ちながらも差別化できるデザインです。学内のさまざまな意見にもひとつずつ丁寧に応え、みんなの想いを取り入れながらロゴは完成しました。

東京女子大学内チャペル

ロゴ完成はゴールではなくスタート。1年間のワンストップ支援

ロゴの完成はゴールではなく、スタートでした。Webサイト、パンフレット、講義資料、成果発表会、そして展示会。やるべきことが次々に待っていました。

「キンコーズさんは、ロゴもキービジュアルも、Webサイトもパンフレットも、イベントもライブ配信も、全部できる。だから全体のスケジュールとやるべきことを理解したうえで、『次はこれをやりましょう』と教えていただけました。おかげで私たちは、教育プログラムそのものに集中できたんです」

東京女子大学 現代教養学部 経済経営学科 准教授 小西 由樹子先生
ライブ配信当日の様子

ライブ配信当日の様子

人材育成・採用支援EXPOのブース

人材育成・採用支援EXPOのブース

特に印象に残っているのは、幕張メッセで開催された「人材育成・採用支援EXPO」への出展です。勢いで申し込んだものの、電気工事や装飾、レイアウトの提出など、次々と締め切りが迫り、「これは自分たちだけでは無理だ」と途方に暮れたといいます。

「そんな中で、必要な手続きや準備を先回りして進めてくださって。『レイアウトも作っておきましたから、これを発信してください』と。本当に、伴走というより、私たちをおんぶして走り切っていただいたような感覚でした」

展示会では、キンコーズからの提案が大きな効果を生みました。主催者が用意するモニターではなく、大型の電子看板「デジタルサイネージ」を持ち込むという提案です。

「正直、最初はそこまで違いがあるのかなと思っていました。ところが前日の設営では、ほかの出展者の方から『素敵ですね』『これはどこに依頼されたのですか』と何度も声をかけていただいて。当日もサイネージの映像を見て足を止めてくださる方が多く、東京女子大学や東女リカレントを知っていただくきっかけになりました」

この報告を受け取ったときのことを、犬飼さんはこう振り返ります。

「『やった』と、思わずガッツポーズしました(笑)。本当に、デザイナー冥利に尽きる瞬間でしたね。一緒に動いてくれたメンバーとも喜び合いました」

ブランドが生んだ一体感。初年度で6社から40名以上が受講

東女リカレントは初年度にもかかわらず、6社から40名以上の受講者を迎えました。2月に開催された成果報告会には、会場参加とライブ配信を合わせて111名が参加。受講生からは「『自信をもって』という言葉を見て応募を決めた」「他社とのネットワークが広がった」という声が届いています。ブランドを統一した効果を、小西先生はこう語ります。

「最も大きかったのは、『東女リカレントは何を目指すプログラムなのか』を、一貫したメッセージで伝えられるようになったことです。ロゴ、ビジュアル、パンフレット、ホームページ、展示会ブースまで、すべてに同じ世界観があったことで、私たち自身も毎回説明し直すのではなく、ブランドを軸に共通認識を持って活動できるようになりました」

なお、この1年間、キンコーズ側でブランディングを担ったプロジェクトチームは、犬飼さんを含む3名全員が女性でした。働く女性の学び直しを支えたのもまた、働く女性たちだったのです。

学び直しの輪を、社会へ広げていく

キンコーズ・ジャパン株式会社 クリエイティブデザインセンター ディレクター 犬飼 奈央

小西先生は今後、リカレント教育に加えて、女性が手を上げやすい組織や制度のあり方を企業と共同で研究するなど、取り組みをさらに広げていきたいと考えています。そのうえで、今回の1年間をこう振り返ります。

「プロが作るロゴと素人が作るロゴの違い、想いを込めること、パッと見てわかることの重要性は、まだまだ世の中に認識されていないと思うんです。『ロゴなんて、AIでちゃちゃっと作れるじゃない』と思われがちで。でもブランドを統一して視覚的に見せることの大切さを、今回一緒にやったことで、大学のメンバーみんなが『やっぱりいいよね』と理解しました。それを形にしてくださったことに、本当に感謝しています」

最後に、ブランディングや広報に課題を感じている企業や大学へ、犬飼さんからのメッセージです。
「キンコーズには、まだ『印刷屋さん』のイメージが強くて、ブランディングまでやりますよと言うと驚かれることがほとんどです。でも、印刷で築いてきた信頼をベースに、もっと深いところからお客様とご一緒していきたい。些細なことでも、一番最初に思い出してもらえる会社になりたいと思っています。」

パートナー

小西 由樹子
東京女子大学 現代教養学部 経済経営学科 准教授。専門は人的資源管理、起業家教育。企業での実務経験を経て大学教員となり、女性のキャリア形成やリーダー育成、起業家教育に関する教育・研究に取り組む。2025年度は文部科学省「リカレント教育エコシステム構築支援事業」に採択された「東女リカレント」の企画・運営を担当。

東京女子大学

創 立  1918年
従業員数 3,783名(2026年5月1日現在)
概要 キリスト教精神を基盤に、リベラル・アーツ教育を特色とする私立の女子大学。現代教養学部(人文/国際社会/経済経営/心理/社会コミュニケーション/情報数理の6学科)を置く。
ウェブサイト https://www.twcu.ac.jp/

※インタビュー内容、役職、所属部署は取材当時のものです。

前の記事

東女リカレント
【デザイン事例】学び直しプログラム
「東女リカレント」のブランディング・イベント運営

関連情報

関連する事例・実績

関連する商品・サービス

関連するお役立ちコラム

お気軽にお問い合わせ・
ご相談ください!

チャットオペレーター受付時間
平日(月~金)9:00~18:00