ホーム お役立ちコラム ポスター印刷の前にチェック!背景や文字などの色合い・配色のコツ
公開日:2017.06.12
ポスター印刷の前にチェック!
背景や文字などの色合い・配色のコツ
ポスターを制作する際には、レイアウトやキャッチコピーだけでなく、配色のバランスを考えることも重要です。白黒基調のシンプルなものよりも、いくつかの色を利用した方がインパクトが増し、理解が深まるケースも少なくありません。
今回は、ポスターが見やすくなる背景や文字などの色合い・配色についてご紹介します。
【ポスター配色のコツ1】色の基本知識を押さえる
色には「明度・彩度・色相」と呼ばれる3つの要素があります。
明度とは、「明るさ」を表す要素です。明度が高いほど色が明るくなり、低いほど暗くなります。
彩度とは、「鮮やかさ」を表す要素です。彩度が高いと、より鮮やかに、逆に低いとグレーに近いくすんだ色に近づきます。
色相とは「赤、黄、緑、青」などの「色味」を表す要素です。
まとまりを出したい場合は、「明度・彩度・色相」の3つの要素を参考に、彩度が高いものや色相が近いものを選べば良いでしょう。
また、多くの色を使用したい場合は、明度と彩度を合わせた色のトーンを統一してみましょう。色を多く使用しても、まとまりのある印象を与えることができます。
【ポスター配色のコツ2】コントラストを意識する
ポスターの視認性を向上させるためには、背景と文字の色にコントラストをつけることが重要です。
例えばごく薄い水色の背景に白い文字を入れた場合、背景と文字の間にコントラストがほとんどなく、文字が読みづらくなってしまいます。
しかし、濃い水色の背景に白い文字であればコントラストがつき、可読性が高まります。薄い水色の背景のまま、文字を黒や濃い色にしても良いでしょう。
このように、背景が濃い色なら文字は薄い色、逆に背景が薄い色なら文字は濃い色を使用するとコントラストが高くなり、視認性や可読性が上がります。
ただし、背景と文字の色を全く別の色にすれば良いというわけではありません。
色相が大きく違っていても、明度がほぼ同じで彩度が高い色同士の場合も可読性が落ちてしまいます。
このようなことが起きないように、文字の彩度を適度に抑えながら明度を調整するなど、背景色と文字色の関係に十分注意しましょう。
【ポスター配色のコツ3】使用する色
色使いは、分かりやすいポスター作りには欠かせない大切な要素です。
ただし、きれいな色だからといってむやみにたくさんの色を使っても、きれいなポスターができるわけではありません。
ポスターの配色は、ベースカラー、メインカラー、アクセントカラーの3色程度を基本にして考えれば良いでしょう。
ポスターに使用する用紙にもさまざまな色のものがありますが、基本的には白を選びましょう。白はどの色とも相性が良く、デザインの起点として使用しやすいためです。ベースカラーは基本的に用紙の色、つまり白になることが一般的です。
メインカラーは全体の雰囲気を決定づける色です。原色のように明度が高い色は主張が激しいため、派手で落ち着きのない印象を与えることがあります。明度を抑えた落ち着きのある色を選びましょう。
アクセントカラーは強調のために使用する色です。ベースカラー、メインカラーよりも狭い範囲でしか使用しないワンポイントカラーのため、ベースカラーともメインカラ―とも異なる、ある程度派手な色(彩度が高めの色)を選んでも良いでしょう。
そして、基本の文字色は黒や濃いグレーをおすすめします。基本の文字色を意味もなくカラフルにすると、可読性の低下を招くことはもちろん、何が重要な情報なのか、何を目的としたポスターなのかが判断しづらくなってしまうためです。
おわりに
色が人々に与える印象は大きいといわれているため、ポスターに限らずデザインの色選びや配色は大切なプロセスだといえます。
今回ご紹介したポスターの色合いや配色のコツはあくまでも基本ですが、基本さえ押さえておけば応用も簡単になります。
もしも、もっと凝った色合いや配色にしたいと考えている場合は、印刷会社のデザインサポートサービスに相談してみるのもおすすめです。デザインサポートサービスを上手に利用し、読みやすく分かりやすいポスター制作を目指しましょう。
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