ホーム お役立ちコラム 同人誌の綴じ方でメジャーな中綴じと無線綴じ。 それぞれどんな特徴がある?
公開日:2018.07.02
同人誌の綴じ方でメジャーな中綴じと無線綴じ。
それぞれどんな特徴がある?
「同人誌を初めて作ってみよう」と思い立ったとき、印刷会社のWEBサイトなどを見て「中綴じ、無線綴じって書いてあるけれど、何のことだろう?」と思った方は多いはず。いずれも同人誌でよく用いられる製本方法で、それぞれに異なるメリットや特徴があります。
そこで今回は、同人誌のメジャーな製本方法「中綴じ」「無線綴じ」についてご説明します。中綴じにするか無線綴じにするかという選択によって原稿作成の段階から気をつける点が異なる場合もあるため、ぜひご参考にしてください。
中綴じとはどんな綴じ方?
中綴じとは、用紙を2つに折った状態で、折り目の部分をホチキスで留めて綴じる製本方法を指します。同人誌に限らず、薄い小冊子やカタログ・パンフレットなどでよく用いられています。
中綴じのメリット
中綴じには、ページ数の少ない冊子でもしっかり綴じることができるというメリットがあります(最低4ページ)。
また、ホチキスで綴じるためページをめいっぱい見開くことができる点も中綴じのメリットです。見開き原稿を多用する冊子に向いています。
その他にも、印刷費用を安く抑えられるという魅力があります。
中綴じのデメリット
中綴じは用紙を重ねて綴じる製本方法のため、外側から中心のページに向かうにつれてズレが生じやすくなるというデメリットがあります。
また、中綴じはページ数に制限があり、上限ページ数は40P~80Pと印刷会社によってかなり差があります。用紙の厚さによっても綴じることのできる枚数が異なってきますので注意しましょう。同人誌印刷においては、16ページを超える場合は無線綴じを推奨することが多いようです。
その他、用紙を2つ折りにして綴じるという特性上、全体のページ数を4の倍数にしなければならないというデメリットがあります。
無線綴じとはどんな綴じ方?
無線綴じとは、「線が無い」という名称の通り、糸やホチキスの針などを使わない製本方法です。用紙を重ね、背の部分に糊をつけて表紙と接着します。
無線綴じのメリット
無線綴じには、ページ数が多くても利用できるというメリットがあります。
また、本の背が平たくなるため、厚さによっては背表紙にも文字を入れることができます。背表紙があることで、リッチな印象を与えやすいというメリットも考えられるでしょう。
無線綴じのデメリット
一般的には、16ページを下回るようなページ数の少ない冊子には不向きというデメリットがあります。また、表紙を作成する際は「背幅(本の厚みによって生じる、背表紙部分の幅)」を計算した上でデザインする手間がかかります。
その他、無線綴じは見開きいっぱいにページを開くことができません。そのため、原稿を作成するときは、綴じた際に隠れてしまう「ノド(冊子の中心部分)」を空白にするよう、レイアウトに配慮する工夫が必要です。
中綴じ製本はこんな同人誌におすすめ
中綴じは見開き原稿を多用した冊子に向いているため、イラスト集や写真集など、「見せる」部分が多い同人誌に適しているのではないでしょうか。また、見開きページが重要な役割を果たす構成になっている漫画本の場合にも適していると考えられます。
他にも、少ないページに向いていること、印刷コストが安いことなどから、セルフ製本のフリー冊子や配布用パンフレットなどにもおすすめです。
無線綴じ製本はこんな同人誌におすすめ
無線綴じは製本可能なページ数が多いため、16ページを超える個人誌(個人で発行する同人誌)や、複数の作家が共作するアンソロジー本、合同誌に適しています。
また、ページを開ききることはできないものの、ページ数が多く厚みのある写真集やイラスト集にもおすすめです。
おわりに
今回は、同人誌の綴じ方においてメジャーな2タイプの製本方法「中綴じ製本」と「無線綴じ製本」についてご紹介しました。
中綴じと無線綴じはそれぞれ異なる特徴を持っているため、予算はもちろん、「どんな同人誌を作りたいか」によって製本方法を選択し、満足のいく同人誌を作りましょう。
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