同人誌（小説本）の表紙デザインは自作？依頼？小説本表紙のデザイン方法

一昔前までは、小説といえばプロの作家のみが印刷本にできるイメージがありました。しかし、最近ではWordなどを使って気軽に小説を書き、製本する方が増えてきています。小説がメインの同人サークルも人気で、イベントで小説本を制作・頒布するといったケースも多く見られます。

しかし、同人小説本を作る方の中には、表紙デザインについて悩むことが多い、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。表紙は、その小説本の印象を決める大変重要な役割を担っています。しかし、どうやって作ったら良いのか分からないという方も多いと思います。

そこで今回は、同人小説本の表紙デザイン方法をまとめました。自分で作る場合と印刷会社に依頼する場合、それぞれのやり方をチェックしてみましょう。

【小説本表紙のデザイン方法】自作する場合

自分で表紙デザインを作る場合は、まずはその小説のイメージを単語で書き出してみることから始めてみてはいかがでしょうか。

明るい、暗い、幸せ、切ないなど、全体的なストーリーの印象を言葉で表します。また、舞台となる場所（例えば学校、オフィス、戦場、森など）も表紙デザインにおいて重要な要素となるため、あわせて書き出しておきましょう。

そして、その単語を元に表紙デザインを考えていきます。絵を描くこともできる方は、イメージ通りにスケッチすれば良いでしょう。絵が得意ではない方は、書き出した単語を元に写真や飾り素材などをネット上で検索し、言葉を具現化できるデザインアイテムを探しましょう。Webからダウンロードできる著作権フリーのものを使うと便利です。

ただし、著作権フリー素材にもさまざまな利用規約があるため、必ず確認の上使用するよう注意してください。

自分で作ったラフデザインやダウンロードした素材を元に、表紙のデータを作成しましょう。その際、タイトルをどこに配置するかも決定します。基本的には、タイトルは大きめのフォントで分かりやすく配置すると良いでしょう。タイトルの文字色は、文字の背景にあたる部分の色が暗ければ明るい色を使い、明るい色なら暗い色を使うのがおすすめです。タイトルの文字色が背景の画像や飾り素材と同化しないようにすると読みやすくなります。

デザインが完成したらいよいよ印刷です。印刷のみを印刷会社に依頼する場合は、デザインを作る前に印刷会社の「入稿の決まり」を確認しておくことをおすすめします。データの種類に指定があるケースが多いため、注意しましょう。

【小説本表紙のデザイン方法】依頼する場合

自分のデザインセンスに自信がない方は、イラストを描くことが得意な友人に表紙のデザインを依頼すると良いでしょう。もしも周りにそういった友人がいない場合は、同人誌の表紙デザインを請け負ってくれるデザイナーやサークルを探してみることもおすすめです。

他にも、印刷会社にデザインを依頼する方法があります。装丁もデザインも全て行ってくれるサービスや、小説本の入稿を行うと表紙デザインを無料でしてくれるサービス、表紙デザインのみ依頼できるサービスなど、印刷会社によってサービス内容は異なります。普段自作している方も、他の雰囲気の表紙を作ってみたい場合に利用してみるのも良いかもしれません。

ただし、無料で表紙デザインをサービスしてくれる場合は、デザインは印刷会社におまかせで、希望を提示できないケースが多いようです。ある程度希望通りにデザインしてほしい場合には適さないため、事前に確認しましょう。

自作と依頼、どちらがいい？

コスト面を重視するのであれば、表紙デザインは自作した方がリーズナブルです。しかし、印刷会社に依頼する場合、印刷とセットで依頼すると割引価格になることもあるため、自作する時間や手間を考えれば決して高い料金ではない、という考え方もあります。

また、いつも同じようなデザインになってしまう、思い通りのデザインができずやっつけ仕事になってしまう、といったお悩みがある方には、印刷会社のデザインサービスをおすすめします。

おわりに

今回は、自作の場合と依頼して作る場合という2つの側面から、小説本表紙デザインの方法をご紹介しました。表紙は、小説本の顔ともいうべき大切な要素です。表紙の出来栄えによって、どれだけの方に自分の小説を手に取ってもらえるかが決まるといっても過言ではありません。思わず手に取って読んでみたくなるような表紙デザインを目指しましょう。