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ホーム お役立ちコラム 色相や明度、彩度など、デザイン・配色に役立つ色の理論

公開日:2018.01.31

色相や明度、彩度など、デザイン・配色に
役立つ色の理論

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配色に役立つ色の理論印刷物の印象は、デザインと配色によって大きく変化します。色は人の感情にダイレクトに訴え、全体のイメージを形作る重要な要素です。

色について知るためには、色の三要素である「色相・明度・彩度」についての理解が欠かせません。今回は、色の三要素、デザインにおける配色の基本や役立つ色の理論、色から連想するイメージや、ターゲットが好む色についてご紹介します。

色の表情を作る三要素、色相・明度・彩度

色相・明度・彩度

色相とは、赤・青・黄などの色のバリエーション、色味の違いを指します。この色のバリエーションを、「赤~オレンジ~黄~緑~青~紫」という具合に段階的なつながりで配置した色の輪を「色相環」と呼びます。

色相環で向かい合う2色、例えば「赤→緑」は色味の差が最も大きい色で、「補色」と呼ばれます。色相環の位置関係を参考にすることでバランスの取れた配色がしやすくなるため、ぜひ覚えておいてください。

明度は「色の明るさ」を、彩度は「色の鮮やかさ・強さ」を表しています。明度・彩度共に高いとビビッドな色になり、明度・彩度が共に低いと暗いスモーキーな色になります。

デザインにおける配色の基本

明度と彩度を調整することで、違和感のない配色が可能になります。これを一般的に「トーンを合わせる」といいます。

例えば「黄・赤・紫・青・緑」の彩度を高くそろえた場合、ビビッドでエネルギッシュなイメージの配色になります。明度・彩度共に低ければ暗い色になるため、重厚なイメージの配色になるでしょう。明度だけを高くした場合は、パステルカラーのような優しい印象の色(ペールトーン)になります。

トーンを合わせる手法は、文字などの情報を伝える際に重要な「視認性」に欠ける弱点があります。しかし、色相環の補色を利用することで、まとまりがありインパクトのある配色を実現することが可能です。

デザインに役立つ色の理論

デザインに役立つ色

色の変化が多いとにぎやかな雰囲気を作ることができますが、まとまりに欠けたキッチュなイメージになってしまうこともあります。そこでおすすめの手法が、「類似色」を用いた配色です。

色相環で隣り合う色同士は「類似色」と呼ばれ、色味の差が小さいとされています。まずはイメージに合う類似色を4色ほど選んで配色しましょう。次に、強調したいパーツに補色を加えることで視覚的なアクセントを作ります。

無難な方法ではありますが、配色に慣れるまでは簡単で便利な方法です。また、白黒のモノトーン配色のように、補色はモダンでスタイリッシュなデザインにも利用できます。

配色に役立つ色の理論

色が持つ印象は、デザインをする上で大変重要です。相手に伝えたいイメージを視覚で訴えられることも色の強みといえるでしょう。

人が色から連想するとされるイメージ

【赤】暑い/エネルギッシュ/情熱/膨張

【オレンジ】果物/ビタミン/陽気/元気

【黄】明るい/キラキラ/危険/注意

【緑】植物/癒やし/エコ/自然

【青】冷たい/インテリ/夏/海

【紫】ミステリアス/気品/ムード/高級

【黒】闇/クール/染まらない/モード

【白】ピュア/清潔/病院/雲

もちろんイメージはこれだけではありませんが、デザインの目的によって効果的に配色する際に知っておくと便利です。

ターゲットに好まれる配色

これまでの色に関する調査や研究から、年齢や性別によって色の好みに傾向があることが分かっています。子どもは彩度の高い原色を好み、20代までの若者になると彩度の高い色に加えて、女性はペールカラーを好みはじめます。年代が上がるにつれて彩度や明度が低い色が好まれるようになり、50代以上になるとくすんだスモーキーカラーが好まれるようです。

性別を考慮したデザインでは、一般的に女性は赤系、男性は青系をベースに配色するパターンが多く見受けられます。他にも、国籍や居住地、季節に影響される色の好みもあるため、デザインや配色においてはターゲットをよく分析することも大切でしょう。

おわりに

「十人十色」という言葉があるように、色にも人間と同じようにさまざまな表情があります。エネルギッシュな赤も、明度を高くすればペールトーンの優しくやわらかな表情を持ったに薄いオレンジに変化し、彩度を低くすればダークトーンの重厚で厳粛な赤となります。明度や彩度をはじめとした色の理論を押さえて、デザインや配色に役立ててください。

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