ホーム お役立ちコラム 商品やサービスのカタログ印刷は印刷会社へ。制作の流れやデザインのコツをチェック
更新日:2025.01.16
商品やサービスのカタログ印刷は印刷会社へ。制作の流れやデザインのコツをチェック
商品やサービスのカタログには、お客様(ターゲット)がメリットに感じることをしっかりと伝えて、そのサービスなどに関心を持ってもらうという重要な役目があります。そのため、企業にとって武器となるような質の高いカタログ作りもまた重要です。そこでおすすめしたいのが、印刷会社にカタログ印刷を発注する方法。
今回は、カタログ製作を印刷会社に依頼するメリットや、製作の流れとポイントについてまとめました。
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商品カタログを制作するのに必要な基本要素
まず、商品カタログを制作するのに必要な基本要素について解説します。それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
コンセプトページ
コンセプトページは、商材やブランドの魅力をユーザーに伝える大切な役割があるページです。このページでは、商品の特徴やブランドの背景、作り手の思いを伝えて、読み手の共感や興味を引き出します。
さらに、ビジュアルやストーリーテリングの要素を取り入れれば、情報に深みが生まれ、ブランドイメージをより鮮明に印象づられます。ユーザーにとって魅力的で分かりやすいページの作成が、ブランドの信頼性や商品の価値を高めるためには欠かせません。
商品掲載ページ
商品カタログの作成では、商品の写真や名称、スペック、特徴を明確に掲載するのが基本です。見やすさを重視して、1ページに5〜10点程度の商品を紹介するのが適切な構成です。
また、ページ数は、扱う商品数とコンセプトページの合計から算出されます。しかし、製本形式によってはページ数が4の倍数でなければなりません。ページが余った場合、読み手の興味を引くコラムやブランドストーリーを加えると、無駄のない構成が可能です。
商品カタログの制作を印刷会社に依頼するメリット・デメリット
商品カタログの制作を印刷会社に依頼するメリット・デメリットは、以下のとおりです。
メリット |
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デメリット |
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これらのメリット・デメリットを比較し、自社のニーズに合った選択を心がけてください。
印刷会社の選び方
印刷会社の選び方としては、以下が挙げられます。
①印刷の品質に注目する
印刷機の種類や技術力が仕上がりに大きく影響するためです。自社工場を保有している会社は、現場の管理が行き届き、高品質な印刷物が期待できます。印刷物の写真が数多く掲載されていたり、印刷体制について細かく述べられている印刷会社を選ぶと安心でしょう。
②製版技術
希望する色を忠実に再現するには、製版技術が不可欠です。印刷だけでなく、色合いの微調整が可能な製版技術を持っている会社が望ましいです。色校正の提出有無や、確認回数など予め聞いておくと良いでしょう。
③会社の信頼性
取引先の評判や実績、会社の歴史から信頼度を見極めましょう。歴史の長い会社はノウハウが豊富で、顧客からの信頼も厚い傾向があり、的確な提案やアドバイスを受けられます。
④価格と納期のバランス
価格の安さや短納期だけで選ぶと、品質が低い場合がある。このため、希望の品質や仕様と提示された価格・納期のバランスが取れているか確認しなければなりません。
商品カタログの制作の流れ
次に、効果的な商品カタログを作り上げるための重要なステップを解説します。
- 初回打ち合わせ
綿密な打ち合わせを行います。この段階で、カタログの掲載内容やデザインコンセプトなどの具体的な要望を確認します。 - 企画案の作成
打ち合わせ内容をもとに、カタログ全体の企画案を作成します。この企画案には、レイアウト案やデザイン案が含まれます。 - 内容チェックと修正
依頼主は提出された企画案をチェックし、必要に応じて追加要望や修正点を伝えます。この段階で、商品情報の正確性や訴求力を高めるための調整を行います。 - レイアウト確定
修正を重ねた後、最終的なレイアウトが確定します。この時点で、商品画像の配置や説明文の構成が決まります。 - 最終確認と校了
依頼主が確定したレイアウトの内容を再度確認し、問題がなければ校了となります。この段階で、誤字脱字や情報の正確性を徹底的にチェックします。 - 印刷と品質チェック
校了後、印刷工程に入ります。多くの印刷会社では、本印刷前に完成見本(色校正)を提供し、最終確認の機会を設けています。 - 納品
品質チェックを経て、完成した商品カタログが納品されます。
商品カタログの制作は複数のステップを経て進行します。各段階で綿密なチェックと調整を行うことで、魅力的で効果的な商品カタログが完成します。印刷会社の専門知識と経験を活用し、ターゲット顧客に訴求力のある商品カタログを制作しましょう。
商品カタログ制作の成功のポイント
魅力的なカタログを製作するためには、事前準備をしっかりと行うことが大切です。そのため、まずはカタログの目的やコンセプトを明確にしておきましょう。全体のイメージをつかみやすくなり、掲載内容もすんなり決まります。
特にデザインコンセプトは、紹介する製品やサービスのブランドイメージを表現するとても重要なもの。例えば、環境に配慮した製品やサービスのページは、「エコ」「安心」といったキーワードをもとにカラーやデザインを決めることで、その製品やサービスの魅力を最大限に演出できます。
また、競合他社のカタログを研究することも大切です。他社のカタログはどのような内容で、どのように商品やサービスをアピールしているかを確認すると、自社カタログの情報の漏れを見つけたり、違った切り口でより効果的にアピールする方法を考えついたりすることができます。
商品カタログ制作におけるデザインのコツは3つ
次に、商品カタログ制作におけるデザインのコツについて解説します。それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
①コンセプトに合わせた配色を選ぶ
商品カタログのデザインにおいて、配色は重要な役割を果たします。効果的な色選びのポイントを3つあります。
- ブランドアイデンティティを反映させる
カタログの配色は、企業や商品のブランドカラーと調和させ一貫したイメージを創り上げます。 - ターゲット層への配慮
商品のメイン顧客の好みや特性を考慮し、共感を呼ぶ色使いを心がけます。例えば、若者向けなら鮮やかな色、高級品なら落ち着いた色調が効果的です。 - 可読性とデザインバランス
テキストの読みやすさを確保しつつ、商品の魅力を引き立てる配色を選択します。背景色と文字色のコントラストに注意し、全体的な統一感を保つ工夫が必要です。
デザイン全体のバランスや読みやすさを考慮しながら、デザイナーと連携して進めると、カタログの完成度が向上し、効果的な訴求が可能になります。
②ユニバーサルデザイン(UD)を意識する
印刷物を作成する際は、すべての人が快適に情報を受け取れるよう配慮しなければなりません。
高齢者や視力が低下している方には、文字の大きさやフォントの選定、色のコントラストを工夫すると、読みやすさを高められます。このようなデザインは、限られた層だけでなく、すべての人に優しい設計と言えます。
この考え方は「メディアユニバーサルデザイン」と呼ばれ、ユニバーサルデザインの理念を応用して、情報の伝達を効果的に行うための大切な手法です。
③文章の読みやすさと視認性を高める
カタログの文字サイズは、紙面の情報量やターゲット層に応じて適切に選ぶ必要があります。一般的に本文は8〜9ptが多いですが、高齢者向けでは少し大きめに調整するのが効果的です。
また、書体は視認性が高いシンプルなものを選び、複数の書体を乱用しないことで統一感が生まれます。さらに、行間や行長のバランスにも注意して、余白を活用すれば、読み手の負担を軽減し、視線の流れがスムーズです。
商品カタログの制作事例
①通販カタログ
キンコーズが手掛けた千葉の特産品を紹介する通販DMカタログです。地元ならではの魅力を発信する工夫が詰まっています。
「おいしさ」を感じさせるビジュアルデザインにこだわり、商品の魅力を最大限に表現しています。 また、年4回の発行で、毎年デザインテイストを変更して、新鮮さや季節感を保ちながら運用している点も特徴です。
臨機応変な対応により、カタログそのものが販促ツールとして高い効果を発揮しています。継続的にデザインの質を向上させ、企業と消費者をつなぐ役割を果たしています。
②施設案内
施設案内の三つ折りパンフレットは、過去に制作したロゴマークのデザインをもとにリピート依頼を受けた事例です。
写真撮影やイラスト制作からデザインまで、すべての工程をワンストップで対応しています。 また、施設の魅力や利用者に必要な情報を分かりやすく伝えるため、ビジュアルと情報設計のバランスにこだわっています。
さらに、情報を随時更新できるよう、印刷物だけでなくパワーポイントデータも納品しています。パワーポイントデータだとクライアント側で柔軟に修正・活用できるのでその点も評価されています。
まとめ
今回は、カタログ製作を印刷会社に依頼するメリットや作業の流れ、製作する上でのポイントについてご紹介しました。お客様の心をつかむ魅力的なカタログを作るための参考にしてください。
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