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ホーム お役立ちコラム 英語ポスターの書き方のポイント6つ。外国人にも分かりやすいフォントや色使いとは

公開日:2024.08.19

英語ポスターの書き方のポイント6つ。
外国人にも分かりやすいフォントや色使いとは

  • ポスター・パネル
英語ポスターの作り方ポイント6つ。外国人にも分かりやすいフォントや色使い

本記事は、国際学会に参加される方、英語の学会ポスターを作成される方々に向けた内容です。特に、国際学会発表や医療科学分野の研究発表では、外国人向けに英語ポスターを作る機会が多いのではないでしょうか。
英語ポスターを初めて作る方や、すでに経験のある方でも、より効果的な書き方を知ることで注目を集めることが出来るでしょう。

口頭や言葉でのコミュニケーションも重要ですが、ポスターの書き方やデザイン要素(フォントやレイアウト等)を工夫することで、より効果的にメッセージを伝えることができます。ここに書いたヒントを活用して、国際的な舞台で注目を集めるポスターを作成しましょう。
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分かりやすい英語ポスターに重要な4つの要素

分かりやすい英語ポスターに重要な4つの要素は、注目性・配色・複雑性・レイアウト

外国人に伝わる英語ポスターに共通している要素として、4つの重要項目があります。それは下記です。

  • 注目性
  • 配色
  • 複雑性
  • レイアウト

この4つを意識することでデザイン効果が上がり、発表者のプレゼンスへ影響します。それぞれの内容について詳しく説明していきます。

①注目性

英語ポスターのデザインでは、ポスタータイトルやグラフが目につきやすく、注目性があるかが大切です。これらの要素をポスターのなかでどのような配置にするかによって、記憶への定着率が大幅に変わります。

多数あるポスターのなかから注目され、ひと目見て興味や関心を引くためには、細かな配置やデザインにこだわるようにしてください。

②配色

良い英語のポスターを作成するためには、配色についても注意しなければなりません。過剰な色遣いは、雑然とした印象を与えてしまいます。このため、重要な情報をハイライトするには、使用する色数を3色程度にまとめるのがおすすめです。

また、配色に鮮やかで明るすぎる色を選んでしまうと、落ち着かない印象のポスターになります。彩度や明度は低くし、全体の調和やバランスを重視するようにしてください。

③複雑性

英語ポスターを作成する際には、ポスターの文章やテーブルが読みやすい情報量にコントロールされているのかも重要です。情報量が多すぎるポスターでは、可読性が著しく低下してしまいます。

一方で、適切な情報量にコントロールされているポスターは可読性が良いため、相手に内容を理解してもらいやすく、記憶にも定着しやすいです。文章の情報量をコントロールするには、文章の長さや段落を意識し、全体的にすっきりとまとめるように心がけてください

④レイアウト

良い英語ポスターに仕上げるためには、レイアウトにも注意が必要です。小見出しや文章、画像のレイアウトが整列していない場合、多くの人がレイアウトが崩れていると認識し、デザイン全体のバランスや対称性が損なわれ、視覚的に不快感を与えるおそれがあります。

このため、小見出しや文章、画像の高さや幅が統一されているかに注目し、整ったレイアウトになるように心がけてください。これにより、レイアウトに一貫性が生まれ、情報が伝わりやすくなります。

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英語ポスターの書き方・作り方のポイント6つ

英語ポスターの4つの重要要素を押さえたら、次に、書き方・作り方のポイントについて解説します。
以下の6つのポイントを予めおさえておくことで作成時のデザイン感覚に迷いがなくなり、外国人が興味を引くポスターを作ることが出来るでしょう。

  1. 見やすいフォント・フォントサイズを選ぶ
  2. 色を多用しすぎない
  3. 英語ポスターに適したポスターサイズ
  4. 外側部分とセクションごとに余白を設ける
  5. 装飾を使いすぎない
  6. 情報を整列させる

では、それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。

①見やすいフォント・フォントサイズを選ぶ

「Times New Roman」「Calibri」「Helvetica Neue」がおすすめ

英語の学会ポスターを作成する際、適したフォントは「Times New Roman」のようなtimes系、「Calibri」「Helvetica Neue」が視認性に優れています。ポスター全体の一貫性を保つためには、筆記体などの特殊なフォントは避けて、汎用的なフォントを選びましょう。

フォントサイズについては、ポスターサイズを踏まえ、タイトルや特に伝えたい情報を整理した上で最適なサイズを検討しましょう。例えば、A0サイズの場合、タイトルの文字サイズは72ポイント以上、本文は48ポイント以上に設定するのがおすすめです。

②色を多用しすぎない

メインカラー1色と、サブカラー2色の合計3色の例。使用する色は2〜3色に絞る

ポスターの配色は、メッセージの伝わりやすさに大きく影響します。読みやすさを確保するために、使用する色は2〜3色に絞るのが理想的です。例えば、メインカラー1色と、サブカラー2色の合計3色にする、といった具合です。

また、強調したい部分にはアクセントカラーを取り入れるのがおすすめですが、あまり多用しないようにしましょう。多くの色を使ったり、複雑なデザインにすると視認性が低下し、内容が伝わりにくくなります。

③英語ポスターに適したポスターサイズ

学会規定を確認することが重要だが一般的には、A0サイズ、幅900 mm × 縦1,800 mm、幅900 mm × 縦1,200 mmが使用

英語の学会ポスターサイズは、学会によって異なります。また、展示スペースに合わせてサイズが指定されることもあるため、学会規定を確認することが重要ですが、一般的には以下のサイズがよく使用されます。

  • A0サイズ: 幅841 mm × 縦1,189 mm(33.1 in × 46.8 in)
  • 幅900 mm × 縦1,800 mm(幅90㎝ × 縦180 cm)
  • 幅900 mm × 縦1,200 mm(幅90cm × 縦120cm) ※縦の長さは1,200~2,400 mmの範囲内で指定されることもある

このサイズは、遠くからでも文字や図表が見やすいのがメリットです。しかし、海外の学会では横長の形式やフィートでのサイズ指定される場合もあるため、注意が必要です。
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④外側部分とセクションごとに余白を設ける

周囲には35mm〜50mm程度の余白、文字同士の間にも1〜2文字分の余白

ポスターを作成する際は、周囲やそれぞれのセクションに、適切な余白がないと情報が詰まり過ぎてしまい、視認性が低下します。このため、周囲には35mm〜50mm程度の余白を確保して、セクション間には一定のスペースを設けるのがおすすめです。
さらに、文字とグラフ、図の間にも適切な間隔を設けましょう。文字同士の間にも1〜2文字分の余白を入れると、読みやすく美しいポスターが完成します。

⑤装飾を使いすぎない

ポスターの作成では、内容を明確かつ効果的に伝える必要があります。しかし、関連性の低い画像や過度な装飾は、本来のメッセージを視覚的に乱す可能性があり、情報伝達の阻害にもつながりかねません。
このため、発表内容を読みやすく理解できるようにすることを意識し、装飾の使いすぎは避けて、シンプルなデザインを心がけましょう。

➅情報を整列させる

小見出しや本文など、同じ階層の要素を高さや幅で整列させることが大切です。グラフや表を複数使用する場合も、それらの高さや幅を整えると、視覚的な一貫性が生まれて、情報がわかりやすくなります。
一方、グラフや図の整列が不十分だと、見た人に誤解を与える可能性があるため、注意しなければなりません。視覚的に整ったデザインは内容の正確な理解を助け、見やすさを向上させます。
さらに、発表者自身のプロフィールや発表論文、文献といった整列しづらい情報については、QRコードからWebページに移動し、リソース資料を入手してもらうも一つのテクニックです。

視線の流れを意識した英語ポスターの書き方

次に、視線の流れを意識した英語ポスターの書き方について解説します。以下の2つのスタイルを参考にしてください。

  • Z型のスタイル
  • 逆N型のスタイル

それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。

Z型のスタイル、逆N型のスタイル

Z型のスタイル

Z型のスタイルは、アルファベットの「Z」の形に沿って視線が左上から右下へと移動する習性を利用しています。このアプローチは、チラシや横書きのパンフレットなど多様な媒体で使用されており、効果的です。
このスタイルを取り入れる場合は、大切な情報は左上に配置し、次に見せたい情報はその右側に配置すると、読者の目を効果的に誘導できます。

逆N型のスタイル

逆N型のスタイルは、左上から始まり左下へ、右上から右下へと視線を自然に誘導します。このように、逆N型の配置は、無理なく情報を伝えられるのが特徴です。
大きなグラフや重要なデータを強調したい場合に、逆N型を使用すると情報の強弱を明確に伝えられます。大切なポイントや目立たせたい内容は、最初の行の左上に配置するのがおすすめです。

美しく掲示するために

せっかく美しいポスターを作成しても、掲出時、ポスターに折り目がついていては台無しです。折り目がつかないよう現地まで持ち運ぶためには、いくつかの方法があります。

  • 印刷会社に依頼・相談する
    プロに任せれば、綺麗にポスターを掲示する方法や工夫を提案してくれるかもしれません。学会規模や開催エリアによっては、貼り付け作業まで対応可能な印刷会社もあります。
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  • ポスターケースを利用する
    学会などでは、黒色で円筒形のポスターケースで運搬するのが一般的です。A0サイズ程度であれば、ケースに入れて自身で持ち運びが可能です。
  • 布製のポスターを採用する
    布ポスターは折り目がつきにくく、破れにくいというメリットがあります。コスト面は紙より高い傾向で、色の発色が紙と異なる場合もあるため紙との違いを鑑みて検討しましょう。
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まとめ

本記事では、英語ポスターの書き方のポイントや視線の流れを意識した英語ポスターの書き方についてご紹介しました。

英語ポスターのフォントを選ぶ場合、CalibriやHelvetica Neueが視認性に優れています。学会ポスターでも一般的なA0サイズのポスターの場合は、タイトルの文字サイズは72ポイント以上、本文は48ポイント以上に設定してください。

また、外側部分とセクションごとに、35mm〜50mm程度の余白を確保するようにしましょう。さらに、色や装飾は多用しすぎず、同じ階層の要素を高さや幅で整列させるのも大切です。

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