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ホーム お役立ちコラム 売場のディスプレイを作るポイント3つ。使用できるアイテムや差別化の方法を徹底解説!

公開日:2024.07.30

売場のディスプレイを作るポイント3つ。使用できるアイテムや差別化の方法を徹底解説!

  • POP
  • 紙製什器
売場のディスプレイを作るポイントは3つ|使用できるアイテムや差別化の方法を徹底解説!

店舗の売上を左右する大きな要素の1つに、売場ディスプレイの工夫が挙げられます。売場ディスプレイが魅力的で買いやすい環境であれば、集客力のアップや購買意欲の向上につながります。

本記事では、売場のディスプレイを作るポイントや使用できるアイテム、差別化の方法をご紹介します。また、売場診断の事例やよくある質問も解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

売場ディスプレイの目的とは?

小売業界では、オンラインショッピングの普及が進む一方で、実際の店舗の存在意義も再評価されています。
実際の店舗では、直接的な接客を通じて顧客に安心感と信頼感を提供し、商品を手に取って買い物の楽しさを実感してもらえるのが魅力です。

実店舗で商品を見たり触れたり、接客を受けたりすることで、顧客体験の質が向上し、リピーターの獲得につながります。さらに、効果的な売場ディスプレイは、顧客の視覚に訴えかけるだけでなく、商品の見やすい配置が購買意欲を高める役割も果たします。

売場のディスプレイを作るポイント3つ

次は、売場のディスプレイを作るポイントについて解説します。

  1. テーマを明確にする
  2. 配色に注意する
  3. 視線を集めるポイントをつくる

それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。

①テーマを明確にする

明確なテーマにもとづいてディスプレイを作成すれば、商品を効果的にアピールできます。どれだけコストをかけても、商品を並べているだけでは一貫性がなく、顧客に訴求する力が弱まります

このため、商品のターゲット層や店舗の客層、季節やイベントなど複数の要素を考慮してテーマを選定し、テーマを売場のデザインに反映させなければなりません。売場全体が「何を売っているのか」を瞬時に理解できるようにする工夫が大切です。

また、テーマに沿ったディスプレイや陳列をすると、顧客におすすめの商品が視覚的に伝わりやすくなり、購買意欲が高まるため、売上の向上が期待できます。

②配色に注意する

色彩は無意識のうちに人間の心理に影響を与え、その配色方法は売場の印象を大きく左右します。

色相環を意識した配色は、売場に明確なテーマや世界観を与え、顧客の共感を得やすくします。 例えば、赤から始まる紫までの色相環を活用し、薄い色から濃い色へのグラデーションを取り入れると効果的です。

その他にも、近い位置の色を組み合わせて統一感を持たせたり、反対の位置にある色を用いたりすると変化を演出でき、商品の売上動向や顧客の注目性に一定の効果があると言われています。

③視線を集めるポイントをつくる

視線を集めるポイントをつくる

POPやディスプレイを工夫すれば、顧客の視線を集められ、商品の魅力を引き立てられます。例えば、目立たせたい商品には特別なPOPを設置し、商品の視認性を高めると効果的です。

また、アクリルケースや見本品を用いて、商品の魅力を視覚的に強調し、顧客にアピールする方法もおすすめです。これらの工夫は、店舗規模の違いにかかわらず効果を発揮し、販売を促進する効果が期待できます。

売場のディスプレイに使用できる主なアイテムは3つ

いざ売場ディスプレイや店舗内装飾を行おうとすると、たくさんのツール類があり「どれを選べばよいのかわからない」という状態に陥るでしょう。そんな時には3つのアイテムを押さえて、準備を進めることをおすすめします。
ここでは、3アイテムのそれぞれの役割や掲出のポイントを解説します。

  • 什器
  • POP・天吊り
  • 季節を感じるグッズ

それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。

①什器

什器は、商品を魅力的に展示するために不可欠なアイテムであり、店舗の雰囲気や売場全体の印象に大きな影響を与えます。
什器を選ぶ際には、デザインやカラーだけでなく、店舗のテーマや商品の特性に合ったものを選びましょう。

また、什器のサイズやコスト、機能性、耐荷重、安全性、移動のしやすさ、組み立てのしやすさなども考慮する必要があります。例えば、季節や商品ラインナップの変更に応じてレイアウトを変える場合には、移動が容易なキャスター付きの什器が便利です。

②POP・天吊り

POP、天吊り

POPや天吊りディスプレイは、商品やセール情報を効果的にアピールするための便利なアイテムです。卓上POPスタンドは、高さの調整も容易なため、目立たせたい案内や告知に最適です。

また、設置スペースが限られている場合は、天吊りPOPが役立ちます。天井からの吊り下げにより、視認性が高くなるだけでなく、スペースが限られた場所でも活用できます。

③季節を感じるグッズ

売場のディスプレイに季節感を取り入れると、効果的に顧客の購買意欲を向上させられます。例えば、春には桜の花をモチーフにしたデコレーションや明るいピンクの配色、夏には涼しげな青や水色のアイテムを取り入れると、季節感を強調できます。
さらに、ハロウィンやクリスマスなどの季節イベントに合わせた装飾も、顧客の関心を引きつける重要な要素の1つです。

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店舗のマーケティングを成功させる3つのコツ

次は、店舗のマーケティングを成功させるコツについて解説します。

  • 課題と要因を分析する
  • 購買行動を分析する
  • 効果測定を実施して改善を図る

それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。

①課題と要因を分析する

店舗マーケティングの戦略を立てる際には、売上を構成する3つの要素の中から、どのような課題があるのか明確に特定する必要性があります。なお、売上を構成する要素と代表的な分析方法としては、以下が挙げられます。

構成要素代表的な分析方法概要
来店客数商圏分析店舗周辺地域の人口、住民の家族構成、競合他社の出店状況などから、ポスティングや販促物設置のエリアを分析する
購買率ABC分析販売実績データをもとにして、それぞれの商品の売上構成比を算出し、売上への貢献度が高い顧客層や商品を分析する
平均客単価バスケット分析POSデータをもとに顧客がどのような商品を一緒に購入しているか分析する

たとえば、来店客数が十分にあるにもかかわらず売上が伸び悩んでいる場合は、購買率の低さが原因の可能性があります。
この場合、購買率が低い理由について仮説を立てて、適切な対策を考えなければなりません。

②購買行動を分析する

店舗マーケティングを効果的に進めるには、顧客の購買行動を細かく分析し、顧客の視点からアプローチする方法を検討しなければなりません。

顧客が店舗に訪れてから商品を購入するまでの流れを視覚化した「カスタマージャーニーマップ」を作成すると、それぞれのプロセスにおける顧客のニーズや感情、行動パターンを理解できます。このマップを活用すれば、顧客体験の改善に役立つ具体的な施策を考えられます。
なお、マップを作成する際のポイントは以下の3つです。

  • ターゲットとなる顧客の詳細な人物像を描く「ペルソナ」の設定
  • 認知、興味関心、比較検討、購入のそれぞれの段階における行動の洗い出し
  • それぞれの段階における顧客の思考や感情の変化を深く掘り下げる

また、実店舗へ足を運び実際の顧客をよく観察する、時にはアンケートやヒアリングを行いましょう。顧客解像度が高まり、最適なカスタマージャーニーマップが作成できるでしょう。

③効果測定を実施して改善を図る

店舗マーケティングにおける施策の効果を確認するには、事前に具体的な数値目標を設定し、達成状況を効果測定する必要があります。
また、数値目標は施策の実行前に明確にしておくと、あとのデータを分析しやすいです。

効果測定によって得られたデータをもとに、現状の課題を明らかにして改善策を検討します。仮説を立て、実際のデータと照らし合わせると、次回以降の施策を効果的に進められます

>(あわせて読みたい)ダイレクトメールの効果測定に用いられる5つの指標

今すぐ売場ディスプレイを診断し、改善する方法

売場ディスプレイの効果を最大化するためには、デザインの注目性や訴求力を正確に評価し、改善点を見つけ出すことが重要です。
人間の感覚や理論だけでディスプレイの良し悪しを判断するのは難しい…そんな時に頼りたいのが「EX感性」という、デザイン解析ツールです。

「EX感性」は、最新の感性脳工学を活用し、視線計測データに匹敵する精度で販促物のデザインの注目性だけでなく空間(売場、棚など)webページまで解析をします。
訴求ポイントを精確に評価して視線の動きをヒートマップで可視化し、一番注目される部分を数値でスコアリング。配色に関しては、色相環・彩度・明度の分布をグラフ化し、調和の取れたイメージまで提案してくれます。
次に、実際に「EX感性」を使った、売場診断・改善例を紹介します。

(事例)店頭の目玉商品の売上が10%アップ

参照元:https://explainablekansei.konicaminolta.com/case-retail1

売場の現状を把握するために、さまざまな角度から撮影した画像をEX感性で解析した結果、2点が課題として浮上した事例です。

浮き彫りになった2つの課題とは、
①メイン売場のPOPが目立たない点
②レジ前の行列によってメイン売場が見えにくくなり、販売機会を逃している点
でした。

これら課題に対して実施した対策は、メイン売場のPOPを拡大して、レジ前の行列客にアピールできるアイテムを追加。対策プランを売場写真に簡易合成し、EX感性で効果をシミュレーションした結果、期待どおりの成果が見込まれる結果になりました。

さらに、メイン売場のPOPやレジ前に大型のぼりを設置する工夫も施しています。施策後の解析では、事前シミュレーションどおりに視認性が向上し、実施1か月後の「抹茶クリーム大福」の売上が前年同月比で10%増加した事例です。

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売場ディスプレイでよくある質問

最後に、売場ディスプレイでよくある質問について紹介します。

  • 質問1:クロスマーチャンダイジングとは?
  • 質問2:顧客が購入しやすい配置場所は?

それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。

質問1:クロスマーチャンダイジングとは?

クロスマーチャンダイジングは、顧客の購買意欲を刺激するために関連商品を一緒に陳列するマーケティング戦略です。この手法は、家電量販店や食品スーパーマーケットなどで広く使用されており、購買意欲の喚起により、非計画購買を促進するものです。

具体的には酒類とおつまみ、精肉とタレ、野菜とドレッシングなどの組み合わせが例として挙げられます。顧客が特定の商品を探しに来店した際に、関連商品を近くに配置して、「ついで買い」を促し、結果的に売上を向上させるのが目的です。

顧客にとっても買い忘れを防ぐ効果もあり、また、新しいトレンドを提案する形で、関連性の少ない商品を組み合わせて、顧客に新たな価値も提供できます。

質問2:顧客が購入しやすい配置場所は?

顧客が売場で商品を選ぶ際には、陳列された商品を一目で見渡せる棚の中央部分に自然に足をとめる場合が多い傾向です。
普段の買い物行動を思い返すと、まず目当ての商品を探すため、中央部分が一番効率的に商品を選びやすい立ち位置となります。このように、顧客の立ち位置に配慮すると、より快適な購買体験を提供できます。

まとめ

本記事では、売場のディスプレイを作る3つのポイントや使用できるアイテム、差別化の方法、売場診断&改善方法についてご紹介しました。
売場ディスプレイを作るポイントとしては、単に商品を並べるだけではなく、明確なテーマの設定が必要です。そのテーマに沿って、色相環を意識した配色や視線を集めるポイントをつくりましょう。

さらに、什器やスタンド、天吊り、季節感のあるグッズなどの特徴を活かして、効果的な場所に配置する必要があります。また、最新の感性脳工学を活用した、EX感性の活用もおすすめです。

EX感性は、視線計測データに匹敵する精度で販促物のデザインの注目性を解析し、訴求ポイントを精確に評価するサービスです。キンコーズではEX感性を活用し、売場ディスプレイの診断や最適なディスプレイの提案を提供しています。気になる方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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