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ホーム お役立ちコラム 【飲食店向け】値上げ・価格改定のお知らせ方法は?案内文の作り方や進め方を知って顧客離れを防ごう

公開日:2022.06.24

【飲食店向け】
値上げ・価格改定のお知らせ方法は?案内文の作り方や進め方を知って顧客離れを防ごう

  • ポスター・パネル
  • 看板類
  • #デザインからお願いしたい
価格改定・値上げ

今回は飲食店における価格改定・値上げの際の注意点や告知方法などを解説します。
現在、日本において物価は上昇し続けています。2022年もさまざまな世界情勢などと相まって物やサービスの価格が軒並み上がっています。ここでは飲食店を経営している皆さま向けに、価格改定の方法などを紹介していきます。

値上げ・価格改定をする見極めは?

飲食店を経営していく上で世間の情勢を見ながら、時には商品の価格の改定を行うべきか否かを見極めなければなりません。
特に、昨今の世界情勢にともなう原材料や原油の高騰などのタイミングでは、ダイレクトに利益に影響してくるため早めに価格を改定するかの判断が必要となります。
値上げをした場合少なからず一定数の客離れは起こりますが、価格に見合う商品やサービスを提供していれば客足は戻ってくると言われています。

お客さまが離れてしまうのではないか…となかなか判断に踏み切ることができず利益を圧迫し続けてしまう例もありますが、適正な価格であるか否かはお客さまが判断すべきことです。
仕入れや人件費など踏まえた上で適正な価格とサービスを提供できるように、価格改定のタイミングを見極めることが大切です。
そのためには原価率(売上高に対する売上原価の割合)が高くなり、最終的な利益を得ることが難しくなった際には価格改定を検討してもよいでしょう。

飲食店の場合、食材原価比率30〜35%が理想と言われています。その比率を超えることが続くようであれば、自身の経営を見直す意味でも価格改定を行ってもよいタイミングと言えるでしょう。

値上げ・価格改定を告知する最適なタイミングとは?

価格改定のお知らせ

価格改定を行う場合の告知のタイミングは店舗によってさまざまですが、基本的にはいつから告知をしても問題はありません。

ですが、メニュー表やチラシ、ホームページなど価格を掲示しているツールがすべてしっかりと修正できる期間を取る必要がありますので、お客様への告知期間を含めて2週間〜1ヶ月ほど前に動きを取れば問題ないでしょう。

数多くの店舗をもつ大手飲食チェーンなどでは、価格改定する3ヶ月前からプレスリリースを配信し告知する場合もありますので、余裕を持った期間で設定することでお客様にも安心を与えることができるでしょう。

事前告知・価格改定後の必要なツールを準備しよう

では次に、告知を行うにあたって必要なツール類・販促物類を洗い出していきます。

事前告知に必要なツールリスト

価格改定を行う際、事前の告知には以下のようなツール・媒体を活用するとよいでしょう。

  • ポスター、張り紙
  • POP(レジ前POP、卓上POP等)
  • ホームページ
  • メールマガジン
  • LINE

事前告知の際に大切なのは既存のお客様(リピート客)への告知です。
場合によっては、「価格改定する前にお店へ行っておこう」と、駆け込みによる需要も見込めます。メルマガやLINEなどのサービスを行っている場合は、単なる改定の告知だけでなく、集客にもつながることを意識した配信設定を行うとよいでしょう。

価格改定後のツール類もあわせて準備をしよう

価格改定後に必要なツールには以下の様なものがあります。

  • 商品POP
  • メニュー表
  • プライスカード

事前告知ツールの準備と同様に、価格改定後のツールも合わせて準備をしましょう。
価格の修正がされていないツールが残っているとお客様のクレームやトラブル原因に繋がります。また、スタッフのための価格改定後のプライスリストや、レジ登録作業も忘れないようにしましょう。

メニュー表

値上げ・価格改定をお知らせする案内文例

価格改定に伴う案内文には決まりはありません。案内文に含める必要な要素は、

  • 改定理由
  • お詫びの一文
  • 値上げする日時
  • 対象となる商品
  • お問合せ先

などがしっかりと明記されていれば問題はないでしょう。以下に一般的な例文を載せておきますので、ご参考ください。

【(商品名)価格改定のお知らせ】



いつも当店(〇〇飲食店名)をご利用いただき、厚く御礼申し上げます。

この度は、昨今の原材料の高騰と原油高に伴う輸送費の高騰などにより、
2022年7月より一部メニューの価格変更をさせていただくことをお知らせいたします。

当店では、お客様にはより良いお食事の提供をできるよう、企業努力を続けて
まいりましたが、先述する理由により、価格の維持が困難となりました。

大変心苦しいご案内となりますが、日頃より当店をご利用いただいております皆様に
おかれましては、何卒ご理解くださいますようお願いいたします。

これからも、皆様にはより良いお食事の提供できるよう、サービスの向上にも努めて
まいりますので、変わらぬご愛顧をお願い申し上げます。

<価格改定内容>

改定時期:2022年7月1日より

書いて商品:
・〇〇(商品名) 1,000円 → 1,200円
  または
・全商品の価格から〇〇%


〇〇 (飲食店名) オーナー(店長) 〇〇

価格改定や値上げによる顧客離れを防ぐための販促案

①リピート率を高める!サブスクで集客する

音楽や映像などを代表する配信サービスは、ここ数年で一気にサブスクリプション(定額制)のサービスに切り替わりました。
飲食店においてはまだまだ浸透しているとは言えませんが、飲食店でもサブスクのサービスを行っている店舗が増えつつあります。
焼肉チェーンの牛角や居酒屋の串カツ田中などで月額制のサービスを行っており、予想を上回る人気で販売を中止したケースもあります。

②メニュー・商品内容の見直し

メニューや商品内容、原材料の見直しを行い、新たな顧客の獲得につなげることも可能です。
例をあげると、数量限定品やこれまでよりも高価な原材料を使った商品を取り入れ、より高価な商品を販売する方法などです。
高価であってもそれに伴った商品内容であることや、プレミア感がつくことで人気商品が生まれ、価格を改定しつつ顧客離れや新規顧客の獲得を行う販促案です。

また、ターゲットが若年層の飲食店などではSNSによる集客効果はとても大きく、商品内容や盛り付けなどを工夫し「映える」商品などを生み出すことができると、拡散されてあっという間に人気商品にということも珍しくありません。

映える料理

③テイクアウト・デリバリーなど店舗以外の接食機会を提案

ここ数年の飲食店で起きた改革はテイクアウトやデリバリー販売の需要です。
コロナウイルスの影響で一気に広まりましたが、一定のデリバリー需要などはとても大きく、今後もなくなることはないでしょう。
営業時間の制限や飲食店自体の規制で苦境に立たされた飲食店が多い中、デリバリーやテイクアウトでの売り上げが好調だった飲食店も数多く存在しています。
Ubereatsや出前館などのサービスも急拡大していますので、新たな販路として取り入れてみても良いかもしれません。

まとめ

今回は飲食店向けの価格改定・値上げについて解説させていただきました。
飲食店などでの価格改定・値上げは決して悪いことではありません。安さだけでお客様を集客させ、経営を維持しつづけることはかえって難しく、長期的にみるとあまり良い策とは言えません。
価格改定や値上げとはいえ適正な価格で商品やサービスを提供することで、更なる良い商品開発やサービス向上に繋がり、最終的にお客様の満足へ繋がっていくのではないでしょうか。

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