ホーム お役立ちコラム 医療機関開業に向けて診察券を印刷。診察券を作成する手順やデザインのポイントを紹介
更新日:2024.10.31
医療機関開業に向けて診察券を印刷。診察券を作成する手順やデザインのポイントを紹介
診察券は、医院や診療所・治療院などを開業する際には、必ず準備しておきたいツールの1つです。医療機関の名称と基本情報が明記されていれば十分と思いがちですが、最近では医療機関の特色や個性が伝わるデザインの診察券も増えています。
これからは、ひと目で「あの医療機関だな」と分かる診察券デザインの工夫も大切ではないでしょうか。今回は、印刷による診察券の作り方や、デザインのポイントについてご紹介します。
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診察券の作成方法
まず、診察券の作成方法や手順について解説します。
- デザインを作成する
- 素材を決める
- 印刷する
それぞれの内容について詳しくみていきましょう。
1.デザインを作成する
診察券のデザインは、患者さんに必要な情報を分かりやすく伝えるために非常に重要です。病院の名前や連絡先、診察時間を正確に記載しましょう。中でも、裏面は実際に使用される部分なので、最初に設計すべきです。以下の情報を必ず含めましょう。
- 病院名
- 電話番号
- 住所
- 診察時間
- 休診日
- 予約日時記入欄(予約制の場合)
これらの情報を記載することで、患者からの問い合わせを減らし、受付業務の効率化につながります。
また、視認性の高いフォントや派手過ぎない色合いを選び、デザインは患者さんが直感的に理解できるようなシンプルかつ明瞭さを心がけてください。もし、デザインの作成に懸念がある場合は、デザインから印刷までを一貫して依頼できるサービスを提供している外注先を選ぶのがおすすめです。
2.素材を決める
次は、診察券の素材を選びます。素材を選ぶ際は、耐久性や視認性を重視するようにしましょう。一般的には、厚手の紙やPETが使用されるケースが多いです。
なかでも、PVC(プラスチック)は、耐水性や耐汚染性に優れており、汚損や破損のリスクを軽減できます。また、PVCは高級感の演出もできるため、医療機関のイメージアップにもつながります。
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3.印刷する
印刷前には必ず、デザインの細部や文字に誤りがないかチェックするようにしてください。とくに、医療機関の情報が誤って印刷されてしまうと、患者さんに不信感を与えかねません。
また、デザインが患者さんに与える影響は大きく、医療機関のイメージを形成する要素の1つでもあるため、デザインの再現性や文字のクリアさなど、高品質な印刷が提供されているのか確認することが大切です。
医療機関のイメージが分かりやすいデザインとは?
皆さんの財布やカードケースの中には、医療機関の診察券が1枚は入っていると思います。改めてさまざまな診察券を見ると、各医療機関のイメージや特色、個性をよく表現したデザインが施されているものも少なくないでしょう。
例えば、小児科や小児歯科であれば可愛い動物を模したキャラクターがプリントされていたり、レディースクリニックであればピンク色など女性らしい色調が効果的に使われていたりします。一方、総合病院や幅広い患者層の内科・外科などの診察券は、フォーマルで無難なデザインが一般的です。
想定される来院者層から医療機関のイメージを固め、合致する診察券のデザインを工夫すると良いでしょう。デザインが独特だと、来院者も診察券を取り出す際に探しやすくなります。
ただし、オリジナルのイメージを主張することは大切ですが、医療機関名は見やすくなるよう、大きくはっきりと明記されたデザインにすることをおすすめします。
表面と裏面のデザインの違い
診察券のデザインを決める場合は、裏面から考えるのがおすすめです。裏面には予約状況や来院履歴などの重要な情報が記載され、患者が頻繁に参照するためです。また、必要な情報には病院名、電話番号、住所、診療時間、休診日、患者番号などが含まれます。
一方、表面は病院のロゴやイメージカラーを用いて、信頼感や安心感を考慮してデザインするようにしましょう。色の選択では「知性」や「回復」を象徴する青や緑、また「清潔感」を表す白が適しています。
デザインで注意すべきポイント
診察券のデザインに固定のルールはなく、医療機関のイメージを表現する自由がありますが、過度に奇抜なデザインは情報の読み取りやすさを阻害する可能性が高いです。
また、市場にはデザインテンプレートが豊富にありますが、これらを使用すると他院とデザインが重複するリスクがあります。そのため、オリジナルのデザインを採用した方が他院との差別化が図れ、自院をアピールする効果が期待できます。
イメージ通りのデザインをしたいなら外注へ
診察券を作成する際は、印刷会社にまとまった枚数を一括注文する方法が一般的です。その場合、描画ソフトで作ったデザインデータを持っていれば、入稿から印刷・納品までの流れもスピーディーに進みます。
しかし、「手描きの草案はあってもデータにする手段がない」、「言葉でイメージできてもデザインに落とし込めない」というケースも少なくないでしょう。 印刷会社によっては、手描きのスケッチを元に、イメージ通りのデザインデータを作成することができます。
印刷会社のサービスをうまく利用すれば、オリジナリティーのある診察券を簡単に作ることもできるのです。
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外注する際の選び方
診察券を外注する企業を選ぶ際には、デザインから印刷までをワンストップで提供しているサービスを選ぶのがおすすめです。
とくに、デザインに不安がある場合は、豊富な制作実績のある企業に依頼する方が、デザイン性の高い診察券が実現できる可能性が高いです。
また、印刷する素材や印刷するロット数など、個別の対応にも柔軟に対応してくれる外注先を選ぶようにしましょう。
診察券の素材の種類は3つ
次に、診察券の素材の種類について解説します。
- PVC(プラスチック)【おすすめ】
- PET
- 紙
それぞれの内容について詳しくみていきましょう。
①PVC(プラスチック)【おすすめ】
ひと昔前までは、診察券といえば厚紙のカードが一般的でした。しかし、汚損・破損のリスクが高い厚紙は長持ちしにくく、その都度再発行するとなれば手間も掛かります。そのため、近年はプラスチック製のカードを用いた診察券が増加中です。
視認性が高く、耐久性も高いプラスチックカードの診察券なら、汚損・破損のリスクを抑えられる上に、高級感を出すこともでき、医療機関のイメージ向上にもつながります。また、色柄などのプリントの自由度も、紙製の場合と遜色ないでしょう。
印刷会社に頼む場合も、大抵は厚紙かプラスチックかの選択が可能なため、これから診察券を作るのであれば、プラスチック製のカードがおすすめです。
②PET
PETカードは、厚さが0.19mm程度の薄さで、しなやかでありながらも、その丈夫さが特徴のカードです。
この種類のカードは、テレフォンカードや図書カードなどにも使用されており、その薄さと強度で人気があります。
また、プラスチック製のため、紙の診察券よりも耐久性が高く、繰り返し使用するのに適しています。このため、コストパフォーマンスを求める場合に適している素材です。
③紙
紙素材の診察券は、現在では使用する医療機関が減少傾向にあります。この主な理由は、耐久性がPET差材よりも劣っており、とくに雨や水に濡れた場合、デザインや文字が滲む可能性があるためです。
一方で、紙素材は比較的安価なため、コストを抑えたい場合には適しています。しかし、高級感を求める場合や医院のイメージアップを図りたい場合には適していないため、医院のニーズによって選ぶ必要があります。
おわりに
今回は、医療機関の開業を考えている方向けに、診察券の作り方や、その効果的なデザインの工夫などについてご紹介しました。診察券は、来院者に継続して通ってもらうためにも、目にとまりやすく、覚えてもらいやすいデザインとすることが大切です。
「扱いやすいプラスチックカード」「医療機関名が見やすい」「イメージに合ったデザイン」の3要素を意識しながら、再来院を促せる診察券の作成につなげましょう。
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