ホーム お役立ちコラム パンフレットなどの印刷物に使う色選びをスムーズに行うコツ
公開日:2017.09.01
パンフレットなどの印刷物に使う色選びを
スムーズに行うコツ
パンフレットなどを制作する場合、内容やレイアウトと同様に悩みどころとなる、「色の使い方」。印刷物の配色における一定の法則をあらかじめ知っておき、適切な配色を考えられるようにしておくと便利です。
今回は、パンフレットなどの印刷物を制作する際の色の選び方についてご紹介します。
パンフレットの色選びにおける注意
まず、パンフレット上で用いる色を選定する際に注意したい点を見てみましょう。
1.色を多く使いすぎない
紙面であれこれと多くの色を使いすぎてしまうと、要点に目が留まりにくいだけでなく、内容に対するイメージの固定化が的確に行われません。パンフレットで伝えたい内容に則したイメージの色を中心に、統一感を持たせた色づかいを心がけましょう。
2.反対色同士の配色はできるだけ避ける
「反対色(補色)」とは、色彩学上で反発し合うとされている色の組み合わせを指します。例えば「青とオレンジ」「赤と緑」「黄色と紫」などが、代表的な反対色の組み合わせとされています。これらの色使いは鮮烈でインパクトある印象を与える反面、強すぎる主張や不穏さを感じさせてしまう可能性もあります。印刷物で何かを伝え、それを広くアピールするには、反対色同士の組み合わせはあまり適さないといえるでしょう。
3.写真やイラストを加える場合、それらの色味との相性を考える
パンフレットの内容に、写真やイラストを盛り込む機会は多いはずです。その場合には、必ずそれらの画像に用いられた色味との相性も考慮して、紙面の配色を行いましょう。せっかく紙面が統一感ある配色にまとまっていても、それが画像やイラストに用いられた主な色合いと反発してしまう色味であれば、印象を変化させてしまいかねません。
各色が持つとされるイメージ
印刷物を制作する際には、内容のイメージに則した色を選ぶことが大切です。各色が持つとされる一般的なイメージをひと通り把握しておくと、色選定がしやすくなるでしょう。
・白…清潔感、始まり、軽快感
・黒…シャープ、カッコよさ、高級感
・青…信用、知性、平和
・赤…活気、自己主張、勇猛果敢
・ピンク…愛情、エレガンス、初々しさ
・紫…神秘的、優雅、ハイセンス
・黄色…明朗、楽しさ、活動的
・緑…安全、癒やし、健康
例えば、金融・保険のように信頼関係を重視する業界なら青、ファッションや美容のようにセンスが問われる業界では紫など。また、医療・リラクゼーションなら緑、子どもを対象とした情報なら黄色というように、内容に応じてイメージが伝わりやすい色を選定してみてはいかがでしょうか。
印刷会社の「色校正」サービスの利用もおすすめ
デザイン・レイアウト時にモニターで視認できる色と、実際に印刷出力される色に差を感じることは少なくありません。そのような状況が心配なら、多くの印刷会社からオプションサービスなどの形で提供されている「色校正」サービスの利用がおすすめです。
色校正には、校正用の印刷機で仮出力した色を確認して校正を行う場合と、本印刷と同じ印刷機で出力して色味を確認する場合との、主に2種類があります。ただし、「オンデマンド印刷」と呼ばれる、デジタルデータを直接出力する方法で印刷を行う場合には、本番と同じ印刷方法での色校正は行えない場合がほとんどですから気をつけましょう。
ご自宅のプリンターで印刷を行い、モニターと色味がまったく異なっていてがっかりした、という経験をした方は少なくないでしょう。パンフレットの印刷も、印刷会社に依頼することでそれらのデメリットを低減できます。
おわりに
今回は、パンフレットなどの印刷物に使う色選びのポイントについてご紹介しました。
印刷物では、色が持つイメージに内容の印象が左右されるケースも少なくありません。色彩の知識を取り入れた色選定を心がけ、伝えたいイメージができるだけ正しく伝わるパンフレットを制作して、ビジネスの成功につなげましょう。
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