【会社案内(パンフレット)の作り方】構成・デザインのポイント3つ
会社案内(パンフレット)は、新規顧客の開拓や新入社員を募集する会社説明会において、非常に重要なアイテムの1つです。限られたページの中で会社の特色や強みを分かりやすく伝える必要があるため、多くの方が興味を持ってくれるような構成・デザインにしなくてはなりません。
そこで今回は、会社案内を作る際に押さえておきたい構成・デザインのポイントを3つご紹介します。
目次
【1】コンセプトを決める
会社案内を作る際に陥りやすい間違いとしては、最初にデザインを決めてしまうことです。
しかし、デザインにばかりこだわっていると、中身のない会社案内に仕上がってしまう恐れがあります。
また、デザインから制作着手してしまうと、内容を挿入したときに制限が出てきてしまい、デザインを変更することになるかもしれません。そうすると、会社案内の制作に時間がかかってしまいます。
そのような状況を避けるためにも、会社案内を作成する際はまずコンセプトから決めましょう。なぜ会社案内を作るのかといった目的や、読んでもらいたい対象を具体的に考えます。
まず、会社案内の利用目的として挙げられるのが「営業活動」での活用です。次に、会社説明会での使用でしょう。
営業活動では、主に取引先や顧客向けに会社案内をお渡しします。商談や取引につながる重要な資料となるため、信頼感のあるパンフレットを作る必要があります。
会社説明会で利用する場合は、主に就活をしている学生や転職を考えている方に向けてパンフレットを作らなければなりません。この場合は、会社で働く魅力をアピールする必要があります。
このように、利用目的や読んでもらいたい対象によって、掲載内容やデザイン、仕様などが変わってきます。誰に向けた会社案内を制作するのか、まずはコンセプトから考えるようにしましょう。
【2】掲載するコンテンツを決める
対象者やコンセプトを決めた後は、会社案内に掲載するコンテツを考えます。
会社案内を使用する目的によって掲載すべきコンテンツは異なるため、ターゲット像に合ったコンテンツを掲載することが大切です。
ここでは、会社案内に掲載したいコンテンツを詳しくご紹介します。
会社概要
設立した年月日や所在地、資本金、社員数などの会社基本情報を掲載します。会社概要は、重要な情報となるため、見やすい文字で掲載する必要があります。
企業理念
企業の理念や、企業姿勢など、企業としての信念を掲載します。画像や、図表、インパクトのあるキーワードを使って分かりやすく表現する手もあります。
沿革
会社案内には、会社の歴史を紹介する項目も必要です。歴史のある企業であれば、アピールポイントの1つとなります。組織変更や商品のリリースを時間軸に沿って掲載すると良いでしょう。写真を合わせても分かりやすいパンフレットになります。
とはいえ、社史が浅く掲載できる内容が少ない場合は、無理に掲載する必要はありません。
代表のあいさつやメッセージ
企業のビジョンや方向性など、代表者の写真と一緒に掲載します。
代表者のあいさつは、取引先企業や投資家がチェックすることもあるので、ここも大切な項目です。
ただ、内容が企業理念と重複する場合もあります。掲載する内容が似ている場合は、どちらか1つを選んで掲載しても良いでしょう。
業務、サービス、取り扱い商品の紹介
業務内容やサービス、取り扱い商品を具体的に紹介していきます。商品写真や事例を掲載し、企業の魅力をアピールしていきます。
取引先や顧客向けの商談用のパンフレットにはもちろん、会社説明会用の会社案内にも必要な内容です。
入社案内
就活生に向けた会社説明会で利用する場合は、入社についての案内を掲載すると良いでしょう。
エントリー方法や選考についての内容、募集事項などを掲載します。また、採用担当の連絡先も必要です。
社員のエピソードやプロフィール
こちらも、会社説明会で利用するパンフレットに掲載しておくと良い項目です。
先輩の声として社員のエピソードやプロフィールを掲載しておきます。会社の魅力をアピールできる項目でもありますので、掲載しておくことをおすすめします。
会社案内は、限られたページの中で会社の魅力を分かりやすく伝えなくてはなりません。
そのため、抽象的な分かりにくい表現は避け、簡潔かつ具体的な内容になるよう心掛けましょう。
【3】仕様・デザインを決める
最後に、会社案内の仕様とデザインを決めます。
会社案内に掲載するコンテンツの内容も大切ですが、多くの方に興味を持ってもらえるようなデザインや仕様にすることも大切です。
最後まで読み進めてもらえるような会社案内を目指しましょう。
会社案内によく使われる仕様
会社案内の仕様の種類は数多くあるため、用途に合わせて選ぶ必要があります。
会社案内の定番仕様「中綴じ製法」
会社案内のパンフレットで定番の仕様は、フルカラーで中綴じ製本されたものです。
中綴じ製本を利用したパンフレットは、ボリュームがあり、読み応えがあります。
パンフレットのサイズはA4サイズで、ページ数は8ページ・12ページなど4の倍数で構成するのが一般的です。
A4サイズは、カバンにも入りやすいサイズで、写真や紹介文などを豊富に見やすく掲載することができます。
そのため、写真をたくさん使用してボリュームのある会社案内を作成したいときにフルカラー印刷を利用した中綴じ製本がおすすめです。
コンパクトなパンフレット「折り加工製法」
折り加工を利用した製法もよく利用されています。
二つ折りや三つ折り、四つ折りが利用されていて、4ページ・6ページ・8ページの構成で作られています。
中綴じ製法とは異なり、簡易的なパンフレットです。
製品紹介やカタログなど商談シーンでは効果的ですが、企業の信頼性や価値をPRする会社案内としては少しコンパクトすぎるかもしれません。
特に二つ折りで4ページしかないパンフレットは、会社案内としては軽く見えてしまうでしょう。他のパンフレットと合わせて利用するなどして、内容にボリュームを持たせることをおすすめします。
複数の資料を同封できる「ポケットファイル」
パンフレットに、ポケットファイルを加工した製法です。
表紙、または裏表紙の内側にポケットが付いていて、多くの資料をまとめる際に非常に便利です。
さらに、会社案内に掲載した内容に変更があった際にもペラだけを刷り直せば済むというメリットがあります。
複数の資料を配布したい場合や、パンフレットと一緒にDVDやノベルティグッズなどを同封したい場合はポケットファイル印刷を利用してはいかがでしょうか。
会社案内におすすめのデザイン
会社案内のデザインも目的に合わせて考えることが大切です。
取引先や顧客向けに会社案内を作るなら
取引先や顧客をメインに会社案内を作成する場合は、信頼や安心を感じさせるデザインになるよう心掛けましょう。
特に、情報の入り口ともいえる表紙のデザインが重要です。
はじめに目にする場所のため、お客様が会社案内のコンテンツなどを早く見たいと思えるデザインの採用が大切です。そのため、テンプレートではなく、会社の魅力が伝わる製品や会社の写真、オリジナルのロゴやコンセプトを利用しましょう。
配色は、信頼感や清潔感のある青や緑などの落ち着いたカラーが使われることがほとんどです。
ただし、会社のブランドカラーやイメージカラーがある場合は、そのカラーをメインに使うと良いでしょう。
就活生に向けた採用のための会社案内のデザイン
会社説明会に来る就活生などに配る会社案内は、基本的に取引先や顧客向けのデザインと同じで構いません。就活生に向けた内容を盛り込むこと、それが分かるかが重要です。
印刷会社によっては、デザインをサポートしてくれるサービスを提供している場合があるため、活用してはいかがでしょうか。
おわりに
会社案内を作る際に大切なことは、作成する会社案内がどのような目的で使用し、どのような方に読んでもらうのかを考えることです。
コンセプトが明確に決まっていないと会社案内の内容にブレが生じるため、企業の魅力を十分に伝えることができません。会社案内の作成を考えている方は、今回ご紹介したポイントを参考にして会社案内の構成・デザインを考えてみてください。
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Kinko'sお役立ちコラム編集部

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