学会のポスターセッション用ポスターの印刷レイアウト&デザインのコツ
学会でポスターセッションが設けられ、オープンスペースに研究発表用ポスターを掲示して参加者に見てもらうという企画は広く行われています。ポスターセッションの会場には多くのポスターが掲示されるため、その中から自分のポスターが注目されるためには、ひと目見て興味を引くものにしなければなりません。小さな文字がずらりと並んだ読みづらいものや、パワーポイントで作った資料をただ拡大したものだけでは、多くの参加者を呼び込むことは難しいでしょう。
そこで今回は、ポスターセッションで使うポスターの印刷レイアウトとデザインのコツをまとめました。目を引くポスターに不可欠なポイントをつかみ、理想の1枚を作りましょう。
【コツその1】掲載情報は整理し、ひと目で分かる紙面に
ポスターセッション会場では、時に発表者がポスターの前から席を外すこともあります。発表者が目の前にいなくても、ポスターを見るだけで参加者がある程度発表内容を理解できるのがベストです。
しかし、多くの情報を1枚の紙面に詰め込む手法ではかえって内容が分かりづらくなります。研究発表の要点を押さえ、情報を選んで簡潔にまとめましょう。文字の書体や大きさ、文字量に気を使い、図や表を効果的に盛り込んで、ポスター全体が「画」として捉えられるような見やすい紙面を心掛けましょう。
【コツその2】色使いに気を配り、見やすさ重視の紙面に
ポスターセッション用のポスターは、何よりも見やすさが第一。【コツその1】で挙げた、文字や図、表の使い方の他、色使いも気を配るポイントです。
学会での研究発表に使うポスターのため、全体的に落ち着いた雰囲気を心掛けるのが望ましいでしょう。同系色でまとめたり、使う色の数を抑えたりすることで、目に優しく読みやすい紙面になります。多色使いは読みづらくなるため、注意しましょう。
また、色のコントラストも大切です。例えば背景色が薄い色や暗い色の場合は、その上にのせる文字を明るく濃い色合いに。背景と文字とのコントラストがはっきりすれば、紙面はとても見やすくなります。
【コツその3】メリハリのあるレイアウトにする
集客力が高いポスターを作るためには、数メートル離れた場所から見ても興味を引くデザインがベストです。ポスターセッションの会場には多くの参加者がいるため、遠目で見た際に目立たず、人が集まらなければ、発表する機会も失われます。
まずは、最初に目にするタイトルを簡潔に分かりやすく配置します。例えばポスターサイズがA0版なら、タイトルの文字サイズは72ポイント以上、本文は48ポイント以上にすると、メリハリが出て読みやすくなります。
そして、発表する内容で一番重要な情報は紙面の中央部分に大きく配置しましょう。ポスター紙面で最も目立つ箇所は中央部分。最も伝えたい内容は、一番目立たせることで参加者にしっかりアピールします。
また、余白の使い方もレイアウトの良し悪しに大きく関わります。文字と文字、文字と図、文字と紙面の端には必ず十分な余白を取り、全体のバランスを整えましょう。
他にも、色を上手に利用してグループ化することで情報を整理したり、装飾を控えめに使って見やすくしたりするなど、工夫次第でメリハリのあるレイアウトの優れたデザインに仕上がります。
おわりに
今回は、学会のポスターセッション用ポスターの印刷レイアウトとデザインのコツをご紹介しました。発表を成功させるためには、まずは参加者が思わず足を止める魅力的なポスターを作ることが重要です。研究内容を効果的に見せる紙面作りを目指しましょう。
高クオリティなポスターを作るなら、高い技術力を持った印刷会社に依頼するのが一番です。ポスターを作成する際は、印刷会社の利用も検討してみてください。
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