ホーム お役立ちコラム 効果のあるDM(ダイレクトメール)とは?紙媒体のメリットを知ってデザインの基本をおさえよう
公開日:2022.12.28
効果のあるDM(ダイレクトメール)とは?紙媒体のメリットを知ってデザインの基本をおさえよう
今回はDMはがきについて、紙媒体の効果やウェブ媒体との比較、デザインや作成のポイントなどを解説していきたいと思います。
テクノロジーの進化によって企業の営業活動には、さまざまな形のツールやデジタル広告が運用されるようになりました。
しかし、はがきなど紙のDMの効果は依然として高く、あえて紙媒体で広告を打つ企業も数多く見られます。メリットやデメリットを知って、上手にDMはがきを活用していきましょう。
代表的な紙媒体広告の種類とは
一言で「紙」と言っても、その形式はさまざまです。ここでは代表的な紙媒体の広告・DMの種類について紹介します。
①はがき
はがきは、安価で最も気軽に送信できます。他の紙媒体に比べて掲載できる情報量は少ないので、要点を絞って見やすくデザインしましょう。
A4サイズのものや、うちわの形をしたものまで、比較的自由にサイズや形を選べるのが特徴です。
「圧着はがき」といった剥がして開くタイプのものもあります。
②封筒DM
封筒DMは、チラシやカタログなどを封筒に入れて複数枚送ることができるため、情報量ははがきよりも多くなります。
封筒のサイズはA4〜はがきサイズまで用途や情報量に合わせて選べます。
③チラシ
DM(ダイレクトメール)の効果・メリット
DMはがきなど紙媒体ならではの効果やメリットをご紹介します。
メリット1:開封・閲覧率が高い
DMの開封閲覧に関する調査結果をみてみると、
- 購入・利用経験がある企業・団体からのDMの開封・閲読率 93%
- DMの内容に関しては「クーポンの案内・プレゼント」開封・閲読率 53%
- 「特売・セール・キャンペーンの案内」開封・閲読率 51%
上記のように購入・利用経験があるなしに関わらずDMの開封・閲読率は高いという調査結果になっています。
一方で開封率をメルマガと比較すると、メルマガ平均開封率「20%前後」となっており、DMが優れている結果となっています。
>(あわせて読みたい)ダイレクトメールの効果測定で重要な3つの数値。測定方法や効果を上げるポイントは?
さらに、web広告の一部である「リスティング広告」と比較してみると、Googleの検索結果に表示される広告のクリック率は、10%程度あれば良いほうと言われています。
全く形式が違うため単純に比較はできませんが、DMなどの紙媒体はかなり閲覧率が高いという見方もできるでしょう。
参照:一般社団法人日本ダイレクトメール協会の「DM メディア実態調査2021」
メリット2:表現力が高い
メルマガや、web上のバナーや文章で表現することは可能ですが、紙での「表現力」には劣ります。
つまりは、伝えたい想いや情報を表現する力はDMなどの紙媒体は高いと言えるでしょう。
例えば、箔加工などの特殊印刷を施したDMや、型抜きしたユニークな形状のDM、開封したくなるような封筒のデザインや内容物のデザインなど、用紙や素材などを使った表現力は豊かであり、画面上ではできません。
文章やデザインだけでなく用紙や素材を使った表現力はweb広告にはない強みです。
メリット3:ターゲットを絞りやすい
地域が限定されるチラシや特定の人に向けて送れるDMは、デジタルよりもターゲットを絞りやすいのが特徴です。
特に宛名に自分の名前があるDMは開封率が非常に高くなります。
メリット4:物理的に手に取りやすい
デジタルの広告と違って物理的に手に取りやすいため、受け取った人が内容を確認する確率が上がります。
メリット5:回覧できる
受け取ったメールを転送することはあまりありませんが、紙媒体なら家庭や職場で回覧される可能性が高くなります。
メリット6:保存しやすい
デジタル広告は、画面を消してしまったら再度閲覧することはほとんどありませんが、紙媒体なら保存しやすいため、何度も見返してもらうことができます。
メリット7:さまざまなアイディアを反映させられる
ビジュアルの工夫やサンプルの同梱など、デジタルより多くのアイディアを反映することができ、開封・レスポンス率向上に繋げやすくなります。
DM・ダイレクトメールのデメリット
メリットの多い紙媒体のDMですが、デメリットもあります。
デメリット1:コストがかかる
郵送料・印刷費・発送にかかる人件費など、デジタルに比べコストが高くなる傾向にあります。
デメリット2:時間がかかる
デザインや内容の企画はもちろん、印刷から発送作業まで、1週間~1カ月程度の時間が必要です。
デメリット3:開封されないリスクがある
封筒DMや圧着タイプのはがきDMは、せっかく制作しても開封されないリスクも伴います。
受け取った人が開封したくなるような工夫をすることが大切です。
DMデザインのポイント
自分宛DM受取通数は全体平均で1週間に5.5通(7.0通)というデータがあります。
相手の手元に届いたとしても他のDMに紛れてしまうようなデザインのDMではせっかくの情報を届けることができません。
基本レイアウトを決めておく
いきなりデザインから着手するのではなく、紙面全体をみて『どの部分に、どんな要素を入れるのか(伝えるのか)』簡単なラフイメージを作っておきましょう。
紙面に入れる要素としては下記のようなものがあります。
- キャッチコピー(訴求ポイント、売り)
- 日時(開催日、期間、締め切り日など)
- 場所(店舗の地図、アクセスマップなど)
- 社名・企業ロゴ
- QRコード
- 価格・商品説明文
- 写真(商品写真、イメージ画像など)
- 特典情報(クーポン券、シリアルナンバーなど)
また、人の視線の誘導がしやすい「N型(縦書きの場合)」「Z型(横書きの場合)」の基本を守り、文字やデザインを配置するとよいでしょう。
キャッチコピーや伝えたい内容はインパクトをもたせる
小さな範囲でしかデザインすることができないDMはがきではキャッチコピーや伝えたい内容にはインパクトをつけましょう。
「●月●日オープン」「大特価セール開催」「来場者へプレゼント」といった、販促の主軸となる要素は目立つ場所へ大きく記載したり、フォントを変えたり工夫をしてみましょう。
キャッチコピーの作り方。ポスター・チラシの効果を高めるコピーとは?テーマカラーやフォントは商材にあわせる
キャッチコピーに使われる色やフォントはもっとも重要な要素の一つです。
上記で解説したようなインパクトのあるデザインや内容、基本のレイアウトを守っていても商材にあっていないフォントや色を使用してしまうと、あたえる印象が一気にかわってしまう可能性があります。
商材や伝えたい内容に合わせて全体のテーマカラーやフォントを選択しましょう。
使う色やフォント種類を絞って、統一感をもたせることも大切です。
余白を意識する
デザインには余白を持たせておくと見やすい印象を与えます。
余白をつくることで、目立たせたい部分がより強調される効果もありますので、結果的にインパクトを持たせるデザインになる場合もあります。
ただし、家電やスーパーのチラシなどでよく使われますが、あえて文字をぎっしり詰めて圧迫感などを持たせる効果もあります。
目的に応じて、余白を意識したデザインが大切です。
DMはがき作成で失敗しないために
DMはがき作成で失敗しないためには「誰に」「何を」「届ける」かがポイントになります。
上記のメリット・デメリットを踏まえると、しっかりと伝えたい相手にDMを届けることができればweb広告やメルマガなどに比べても情報を有効に伝えることができるということがわかったのでは無いでしょうか。
そのために必要なことは、しっかりと目的の相手に「届けることができる」リスト作りと、これまでの購買履歴などに基づいた相手に合わせた「パーソナライズされた内容」、他のDMに負けない目を引くような「記憶に残るデザイン」それぞれがマッチした上で初めて効果が現れると言えるでしょう。
まとめ
今回はDMはがきの効果やデザインのポイントについて解説いたしました。
10年前と現在では広告のバリエーションはweb広告含め数多く展開されています。紙媒体のメリットやデメリットを理解した上でのDM戦略が有効と言えるでしょう。デジタル化が進む中でも、強みの多い紙媒体を活かし、収益アップに繋げましょう。
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